公開前から絶対に見ようと考えていた映画『コーラス』。
GWに行きたいなぁとサイトを見てみたら、
函館では上映されていないことが判明しました。
なんてこと。とても落ち込んでいます。
先日、コーラスの監督クリストフ・バラティエ氏のインタビューを目にしました。
聞き手の 「自分をメッセージの伝達者だと意識することはないか?」という問いに対し 「これを伝えようとストーリーを考えるのではなく、ストーリーを作っていく過程で 『あぁ、自分はこういうことを伝えたかったんだ』とわかっていく」というようなことを、いろんな角度から必死に話している姿が印象的でした。
監督自身の幼少期についても、とても感じやすく、ちょっと孤独で、ちょっと不幸な子供だったと語っています。
「普通の人々が恐ろしいと思うようなことを体験した子供というのは、その体験を振り返ってみて、自分にとってはそれほどたいしたことには見えないということがある。一方で、幸せになるために必要なものはなんでもそろっている裕福な子供が、実は本当につらくて耐え難いことを経験していることもある。でも普通の人から見れば、取り立ててひどいことには映っていない。」
そして最後に、
「幸せの定義とは何か?それは自分の今いる場所に、満足を感じることです。」
とまとめています。
これは大人にとっても 容易なことではないと思います。
ましてや子供をそういう気持ちにしてあげることは・・・
でも本当は簡単なことなんだよ
って「コーラス」が私たちに教えてくれるんじゃないかなぁ。
そう期待していたからこそ観たい!と思っていたんです。
そしてもう一つ興味深いのは、パティスト・モニエの容姿と歌声。
世界的に有名な聖歌隊 サン・マルク少年少女合唱団のソリスト。
主人公を演じた彼の台詞以上に語る歌声は劇場で聴きたいものですね。
(以下オフィシャルサイト より抜粋)
1949年フランスの片田舎。
貧しい親元を離れて寄宿学校で暮らす子供たち。
誰も会いに来てくれない面会日、帰る家のない夏休み。
悲しい目をした子供たちを校長先生は厳しくしばりつけていた。
そんなある日、1人の音楽教師がやってくる。
先生は、さびしさをいたずらで紛らわす彼らを叱るかわりに、
歌を教えてくれた。
歌うことで希望と無邪気な笑い声を取り戻す子供たち。
その中に“奇跡の歌声をもつ少年”ピエールがいた。
しかし彼は学校一の問題児…。
美しくも切ない歌声の子供たちと、
彼らの心を柔らかく抱きしめてくれた本物の先生との出会いに
世界中が感動の涙と拍手を送りました。