SINCE 2008 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。




この「お知らせ」と共に、CLUB KEIBA関連サイトの総てがJRAオフィシャルサーバーから削除された。この唐突な出来事に違和感を感じた方は当研だけでは無いと思う。

 第1印象は、所謂、「更新手続」に伴う「過去との離脱」って事になり、これを「オペレーションの更新」「新たな幕開け」などと理論発展させる論調も存在するかもしれないが、では具体的に「何と離脱し」「何を更新し」「何へと移行」するかという「大命題」に解の存在は期待出来ないし、発つ鳥、後を濁さぬ理由にもならない。

 2008年は、JRA競馬が国際路線を邁進する中で、それが実は「日本式」「JRA式」である事を世に報せしめる為の宣言として「JRAプレミアム」等の新たな「配当算定基準」が一部の番組で採用を開始した年であり、同一線上に位置する秋季競馬番組の中で国際化新事業としての「ジャパン・オータム・インターナショナル」が稼動した年である。今回の【CLUB KEIBA】の終焉が、これらの【日本式】の主張の廃止を示唆するとは思えない。

 しかも、来年の新ブランドCMとしての「エマズウィッシュ物語」が、現時点で、海のものとも、山のものとも全く不明の状況で、想像力を駆使しても、春季は「ダービー80周年」に偏重することの暗示程度しか読めないし、実際に、その牝馬を利したブランドCMが放映開始されても、それが直接的にテーマ性を主張しない「イメージ広告」に終始する可能性もある。

 当研は「CLUB KEIBA(みんなの競馬)」の立ち上げを、「広く浅いオペレーション拡大事業(誰でも解る、皆んなで考える競馬)」と解したが、仮に、これに終焉を告げた主催者は、難解で複雑な資材を用意している可能性すら見え隠れする。



2011年7月24日地デジ完全移行