Tsotsi | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~


世界で一番治安が悪いといわれる都市がケニアのナイロビらしい。

昼間でも、寒さを感じる怖さがストリートに蔓延していると書いているが、もうひとつ、南アフリカの首都ヨハネスブルグも10年前のアパルトヘイト廃止後も、表向きとは裏腹に差別のない平等な社会にはほど遠く、白人と黒人の貧富格差は以前大きく、人種差別に悶える悲惨な現状は、昼まであろうが銃で脅かされ、金品を奪われるほど、治安が悪い。

犯罪は日常茶飯事で、エイズ孤児問題など、電気や水道さえ通っていない家に住む貧しい人々が暮らすスラム街には問題が山積みです。

本日、全国公開のアフリカ初の2006年アカデミー賞外国語映画賞映画『 Tsotsi/ツォツィ 』

スラングで不良の意味のTsotsi/ツォツィ。

世界の広さを感じるとともに、知らない世界、生活が同じ時間で進行している。

同じ人間なのに運命とはいえ、教育も受けられず、職もなく、家もない環境が不幸を呼び込んで、生きて行く為には犯罪に手を染めるしかない悲しい現状に、ちょっとしたきっかけからひとすじの光が差し込み、元来人間なら誰でもが持って生まれたはずの温かみのあるやさしいこころ、人間の輝きをとりもどす。

黒人解放運動指導者で南アフリカ共和国元大統領のネルソン マンデラ氏でさえ、自分もかつてはツォツィだったと言っています。

『 誰でも真に人類の苦しみを軽減したいと願う者なら背後に百パーセントマンデラのハートの存在の息吹を感じることでしょう。』

存在感のある大きいひとの言葉は、素直に胸にしみ込んで来ます。

映画が物語っていることから感じ取ることは、数多くあります。

主人公Tsotsi/ツォツィが最後に流すなみだに希望を!

Have a warm Sunday.

そういえば、東京ではゴールデンウィークの28日から、『 Festival del Cinema Italiano 2007/イタリア映画祭』も始まります。