Festival del Cinema Italiano | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

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   ~ London Eye ~


今年もゴールデンウイーク期間に開催されるイタリア映画祭の話を少々。

今回の上映作品中、イタリア映画と言えばMarcello Mastroyanni/ マルチェロ・マストロヤンニの甘い追憶。

冗談もほどほどに言えとお叱りもあるでしょうが、通称マルチェロ・ゴトウダと呼ばれた時期もあり、その気になって憧れていた頃の記憶がよみがえりました。

ヴィスコンティ監督のル・ミゼラブルが処女作品でその後、59年、フェリーニ監督の『La Dolce Vita/甘い生活』や67年、『81/2』、そして70年、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の『I GIRASONI/ひまわり』は、戦争の悲惨さを伝え、どこまでも続く暗く悲しい結末に涙なくしては語れないストーリー。

若き夫婦の再会と別離が戦争の残酷さを描き、画面いっぱいの本来であれば、大輪の黄色のひまわりの花は、灼熱の夏の太陽の象徴のはずが、この映画では、余計に哀愁を感じさせる。

お互いがまだ若いソフィア・ローレンとの共演で、茶目っ気もみせるが美しいがゆえに運命とはいえ、悲しい愛の印象が強烈に残る。

お待ちかねの今回公開予定の『マストロヤンニの甘い追憶』は、彼のドキュメンタリー作品で、96年ガンで亡くなるまで彼こそがイタリアンプレイボーイと呼ぶにふさわしい甘いマスクと個性は映画ファンのみならず、世界中の女性から愛された映画俳優のように思います。

そういえば、最近、イタリアはご無沙汰気味。

シーフードイタリアンの味が思い出され、アドリア海側の田舎をまた、尋ねて行きたくなりました。

Ciao.