Gio Ponti | Ready Steady Go!

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Season Concept
   ~ London Eye ~


イタリアが生んだ建築デザインの巨匠Gio Ponti/ ジオ ポンティは1891年ミラノで生まれ、1923年から1978年までの55年間、イタリアを中心に世界中のデザイン界に多大な影響を与えてきました。


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1923年にデザイン誌 『 Domus 』を創刊し、その後は世界の建築物デザインを生み出したその才能には驚かされます。

1940年にはPiero Fornasetti / ピエロ フォルナセッティと出会い、1951年ふたりでコラボレートしたミラノのホテルのベッドルームデザインはアメリカン50`s とはまったく違った異質のテイストにはエレガントさがあり、1950年代からのデザインが特にお気に入りです。


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有名なところで、1956年Milan / ミラノの The Pirelli Skyscraper Towerの高層ビルデザイン。

1952年の船の中のインテリアデザイン。

1957年、 The Superleggera chair for Cassina / このイスは、背もたれが直線だと腰に負担がかかることを軽減させるデザインで腰の位置から背中に向けて背もたれに角度を付けた最高のデザインです。


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ロンドンでこのデザインで更にフォルナセッティのファブリックが張ってあるシリーズの中で最高品と思われるイス4脚を見つけた時は、ドキドキで高額だったけれど二度と手に入るチャンスはないと思い、今から15年前に購入。

現物の写真の公開は控えておきます。

会社のショールームで使っていますが、残念ながら、ほとんど誰からも声は頂けません。

1958年、 New York Fifth Avenue にあったAlitalia / アリタリア航空のオフィースも彼のデザイン。

驚くなかれ、1958年にはIraq/ イラクの首都Bagfdad/ バグダッドにある政府関連のオフィースのデザインも手がける。

1963年には、Hong Kong / 香港のデパートShui-Hing のデザイン。

1964年には、ミラノのSan Francesuco 教会。

この他にも、紹介しきれないほど世界の数々の建築物のデザインを彼独自のオリジナリティに富んだアイデアで築き上げました。


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建築物だけでなく、室内インテリアもバスルームのシンクやトイレ、車、テーブル、ライトシェード、フォーク、ナイフ、その才能は止まることを知らない当時、こんなデザインアイデアが存在したんだとその美しさに驚かされます。


最後に、1964年ローマのHotel Parco dei Principi / ホテル パルコ プリンシピのロービーで使用されたアームチェアは究極の美しさです。


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12年くらい前にロンドンで見つけた40年前のこのアームチェアが、ほぼ完璧なコンディションで我が家にお利口さんでお座りしています。

おそらくGio Pontiのグッズはあまり日本には存在してなさそうだし、逆にイームスやイサム ノグチのようにリプロダクションものも含め、誰でも知っていて数が多いのは後藤田好みではないのです。

相変わらずの我がままさで人と一緒が大嫌いでヨーロッパのエレガントさが大好きな自分にGio Pontiの存在は感性に刺激を与えてくれ、個性を磨くお手本です。

きっと神宮外苑の銀杏並木に葉っぱがじゅうたんのように敷き詰められている頃です。

軽自動車で売りに来ている焼き芋屋さんもいて、絵画館前までの散歩道には最高の秋晴れです。


Have a nice weekend.