関東&福島の旅:雪国の厳しさを知る!“からむし織の里しょうわ” | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1209カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1197カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

3日目になり、最初に向かうのは

道の駅からむし織の里しょうわ です。

 

 

 

 

出発を前に、ホテルの窓からの風景をご覧いただきましょう。

 

 

 

 

湖が見えますが、これが “猪苗代湖” です。

前回、2012年9月に同じこのホテルリステル猪苗代に泊まった時の、同じ方向の写真が次です。

 

 

 

 

夏と冬で、全く雰囲気が変わりますね!

このホテル、山の中腹にありますから、とにかくロケーションが抜群です。

 

チェックアウトを済ませ、駐車場に行って驚きました。

 

 

 

 

 

私の乗ってきた車は、見事に雪に覆われていました。( ̄□ ̄;)!!

 

ホテルの入り口には、車の雪かきをする道具がたくさん置いてあり、自由に使えます。

早速借りてきました。

 

 

 

 

生まれて初めての雪おろし、これがまた結構快感なのです!(笑)

でも、これを毎日やっているこの地方の方々は大変だと思います。

 

 

 

 

当初旅行を計画した時は、3月中旬なのでまさか雪が残っているとは考えませんでした。

でも、このホテルにはスキー場があることを思い出し、ホテルに問い合わせてノーマルタイヤでは危ないことを知ったのです。

 

レンタカー会社に電話をして、このスタッドレスを手配して貰って本当に良かったと思います。

 

無事に雪下ろしが終わり、出発してまもなく、とても見晴らしの良いところがありました。

車を路上に停めて、撮った “磐梯山” が次の写真です。

 

 

 

 

 

“猪苗代磐梯高原IC” から再び磐越道に乗り、“会津坂下IC” で一般道に下ります。

 

 

 

 

道の駅会津柳津の少し先から県道へ進路を変えると、それは山間部を通るいわゆる山越えです。

 

標高が上がるにつれ、道路両側の雪は高さを増してゆきます。

日が当たる場所は道路もきれいですが、山陰に入ると道路も雪道です。

 

 

 

 

 

さすがスタッドレス、と妙に感心しながら走り抜けました。

 

ホテルを出発して1時間50分で、ようやく最初の目的地に到着です。

時間は10時半になっていました。

 

 

 

 

 

 

 

この道の駅もご覧のように雪の中です。

 

ここは、“福島県大沼郡昭和村” です。

野尻川の流域に広がる昭和村は、湿原や渓谷などの大自然に恵まれ、日本の原風景が残る山峡の村です。

道の駅自体の標高も500mを越えています。

 

ここは3つの建物で構成されているようです。

道の駅パンフレットで確かめてみましょう。

 

 

 

最初に “からむし工芸博物館” の建物に入ってみました。

 

昭和村は260年以上前から、からむしの栽培と、「からむし織」 の生産を脈々と続けてきました。

“からむし” というのは、別名 “苧麻(ちょま)” というイラクサ科の多年草です。

この植物からとった繊維は、強くて涼しく、高級衣料の素材になります。

 

できあがった反物は軽くてさらりとして感触が良く、夏物としては最上級の麻織物です。

 

昭和村に代々受け継がれてきた高度な技術と手間をかけてこの繊維は作られますが、それは昭和村で織られるからむし織だけでなく、例えば新潟県小千谷の “小千谷縮” などの材料にもなります。

 

 

 

 

これが工芸博物館の入り口です。

 

 

 

 

ここは右手が事務室、左手が展示室ですが、展示室に入るには入場料が必要です。

展示されているものの多くは、“国指定重要有形民俗文化財” なのだそうです。

 

そしてこのロビーにも、からむし織の説明などが掲示されています。

 

 

 

 

 

 

ご覧のように “まわし” があったのですが、これもからむし織で作られているそうです。

受付におられた学芸員さんに教えて頂きました。

 

さて、次はその向かい側にある “織姫交流館” です。

 

 

 

 

 

道の駅としては、どうやらこちらがメインの建物のようです。

 

 

 

 

 

まず建物の入り口を入った、左手半分がこの “販売コーナー” です。

農産物、食品、土産物、工芸品などが並んでいます。

 

 

 

 

 

九州ではあまり見かけない、何に使うのかよくわからないものも並んでいました。

 

 

 

 

 

 

販売コーナーと反対側には和室があり、おそらく “からむし織” と思われる作品が飾ってあります。

 

 

 

 

ご覧の、“からむし織体験” なる部屋もありました。

 

数百年の間伝統を受け継いできたからむし織の里である昭和村も、他の過疎地と同じく、課題は “高齢化と後継者不足” です。

昭和村では、平成6年から 『織姫制度』 をスタートし、からむし織に興味がある若者を全国から募集しています。

応募者は村内で共同生活をしながら約11か月間、からむしの栽培から織までの研修を受け、その技術を学ぶものです。

 

既に研修を終え、そのまま村に留まってからむし織の技術後継者を目指す人材もでてきています。

 

 

 

 

最後の写真は3つ目の建物、“郷土食伝承館 苧麻庵(ちょまあん)” という食事処です。

ここでは地元産の原材料を使った、四季折々の郷土食が味わえます。

 

福島県の寒村である “昭和村” 、おそらく道の駅がなければ私は来る機会もなかったし、からむし織が何なのかも知らなかったと思います。

全国津々浦々に点在する道の駅をめぐることは、多少大げさに言えば “日本” を知ることにも繋がるな、と思います。

 

 

福島県の旅はここまでで、次回は栃木県に向かいます。

 

 

 

 

どくしゃになってね…