願成就温泉の道の駅を出ると、すぐのところに短いトンネルがあります。
このトンネルをくぐると、そこは島根県です。
次の「道の駅津和野温泉なごみの里」は距離にしてわずか数キロ、10分ほどの距離にあります。
津和野(つわの)と言うのは山陰の小京都とも言われ、山間の小さな城下町ですが、武家屋敷の前の掘割に鯉が泳いでいることで有名な観光地です。
道の駅は少し中心部から離れた田園風景の中にあって、裏山は見事な竹林になっています。
駐車場で車を降りると、なにやら「ぴーひゃら、ぴーひゃら、どん、どん」と、鐘太鼓の音が聞こえます。
どうも、道の駅の建物の中から聞こえているようです。
入口を入ろうとすると、何と!
そこに鬼がいるではありませんか!
鬼の面をかぶり、金キラリンの衣装を纏ったひとが入口付近でうろうろしています。
そして、その奥には黒山のひとだかり!
鬼の前を恐る恐る通って道の駅の中に入ると、舞台があり郷土芸能の神楽が催されていました。
舞台のすぐ前にはシートを敷いて人々が座り、その後ろにはぐるっと折りたたみ椅子があってぎっしり観客が腰掛け、その後ろが立見席になっています。
私たちは、その立見席でしばらくビデオを撮ったり、写真を写したりしていました。
突然私の後ろから煙が上がり(発煙筒でした!!)、先ほど入口付近でうろうろしていた鬼が、客席を通って舞台の武士(かな?)に挑みかかります。(準主役だったんですね!)
どうやらクライマックスのようですが、ゆっくり見ている暇もないので売店をまず物色!
そしてスタンプが見当たらないのでレジの人に聞いてみると、
「あの舞台の幕の裏側ですよ!」との事。
幕の後ろは狭い通路になっていて、そこにも笛を演奏している烏帽子姿の人がおり、
「すんません!すんません!」と言って通してもらい、無事に道の駅スタンプをゲットしました。
その先が温泉になっていて、他に民芸品の販売、体験コーナーが並んでいました。
次の目的地に向かう途中、津和野の街中を通りました。
何台もの観光バスがとまっており、日曜日なので多くの観光客が街を散策していました。
車をどこか駐車して少し歩いてみたい気にもなりましたが、
なにせ日帰りで帰れる時間を計算して、ぎっちり道の駅巡りを組み込んでいます。
まるでノルマをこなす使命感でもあるように、観光は諦めました。