私は最近よく、自分の左手に浮き上がるたくさんの傷を眺めては
「なんとか消えないものだろうか?」と思います。
時々少し後悔するのは、私が母親だからです。
もちろん私は、この傷無しにはたくさんのことを克服してこられなかったんだから
私にとっては必要なものだったんだけど
母親として、この傷跡はどうだろうと、時々ちょっぴり思うのです。
一時期はリスカしていたこと、
傷跡をたくさん残したことを激しく後悔し、自分を責めました。
リスカばかりしていた頃は、ある意味傷は
「私の自慢」「心のよりどころ」でした。
今は、なんでもない。
なんでもないけど、跡だけは、はっきりと残ってる。
残ってるから「克服したんだなぁ」と確認できる。
でも、時々「消えないかなぁ」と思う。
上の子が時々「ママのお手々には線があるね」と言います。
今は「なんでだろうねぇ」で済んでいますが
あと何年かすれば、これが傷跡だとわかるでしょうし
そのまた何年か後には「自分で作った傷だ」とわかるでしょう。
その時に私は
変に誤魔化さないで、冷静に、適切に
話すようにしておきたいです。