イタリアの経済を変えた
Giovanni Agnelli（ジャンニ・アニェッリ 1921年～2003年)
大好きなイタリアを取材されている番組を
拝見していて
あらためてブログにあげました
彼は第二次世界大戦の後、
イタリアの経済を復活させた方
イタリア的スタイルを確立した
ファッション・アイコン的存在
サルトのスーツに
ブルックス ブラザーズの
ボタンダウンシャツ
その襟ボタンを
わざと外して合わせた着こなしや
スーツに
ドライビングシューズを合わせたり
金属アレルギーのために
シャツの袖口の上から時計を
付けなければならなかったことから
うまれた着こなしなど…
ファッションアニスタで
カリスマ的存在
フィアットの会長であった
ジャンニ・アニェッリ氏
彼が
フィアット自動車の社長になってから
この会社の業績が非常に伸びて
イタリア経済の中心になりました
ジャンニ氏の趣味はサッカーで、
１９４７年に
ユヴェントスの会長に就任。
「自動車」と「サッカー⚽️」
これらがイタリアをあらわす
キーワードになったのは
彼のおかげだと言われています
イタリア最大の企業
フィアットの会長であり
イタリアで1番の大富豪で
気品があって
インテリジェンスに溢れていて
ダンディでスポーティー
エレガンツァ＝エレガントの
上位をいくと称される
洗練に洗練を重ねた結果
たどり着く境地
”ラフィナート”であると
イタリアで最高の賛辞を
贈られています
ジャンニ・アニェッリは、
フィアットの創始者である
ジュヴァンニ・アニェッリ氏の
孫にあたる方
ジャンニ氏はお祖父さまの名前を
貰っていらっしゃて
イタリアではこのおふたりを
区別するために
孫の ジュヴァンニ・アニェッリ氏を Gianni(ジャンニ)
または、法律の博士号を
持っていることから
avvocato (アッヴォカード・弁護士)
と、呼ばれていらっしゃいます
Agnelli 家は
フランスのブルボン王家につながる名家で
“Noble”であることを 示す
百合の紋章をつけることを許されていた
ヨーロッパでも数少ないお家柄
この一族は、
切れ者の多いことでも
知られているそう
その代表格といわれた
フィアットの創始者ジュヴァンニ氏 が
1899年にトリノに
自動車会社を８人の仲間と設立
その後、
筆頭株主から社長となった彼が、
軍需景気も含めて
時代の先を読みつつ
大きくしたのがフィアット
ジュヴァンニ氏 には、
妻クラークとの間に
お嬢様と御子息がありました。
この御子息であるエドアルド氏の
子どもが ジャンニ氏です
1921年に生まれた ジャンニ氏は、
いずれフィアットを統率することを
運命づけられていましたが
彼が14歳の時に
父親のエドアルド氏が
飛行機事故で亡くなったために
ジャンニ氏に寄せられる期待は、
子どもの頃から大きく、いつも
注目される存在になっていました
お祖父さまのジュヴァンニ氏が
亡くなったのは、
第二次世界大戦が終わった1945年
ジャンニ氏が24歳の時です
(ジャンニ・アニェッリ氏（左）、右は祖父のジョヴァンニ氏（1940年）)
この巨大企業を受け継ぐには、
あまりに経験不足だったために
彼の成長を待つ間
フィアットを受け継いだのは、
ジュヴァンニ氏の番頭といわれた
Vittorio Valletta
(ヴィットリオ・ヴァレッタ氏 )でした
何よりフィアットを
非常に愛していた人
だったから、
だったから、自分の思う通りに、
フィアットを
動かしたかったからなのかは
定かではありませんが、
ヴァレッタ氏 が、
フィアットを引き継いだ時、
彼は 、ジャンニ氏に
「あなたはうんと遊んでください」
うんと遊んでください」と仰ったそうです。
でも、これが結果的には、
フィアットをよい方向に
導いたと言われています
正式に社長となる以前にも、
ジャンニはフィアット・グループで
仕事をしていらっしゃいました
でも
フィアットには、
ヴァレッタがいましたから
彼は遊びながら世界を広げ
仕事を学ぶことができたそうです
そういう意味では、
ヴァレッタがいたことによって
ジャンニ氏は
世界でも数少ない企業リーダーに
なれたのだと言われています
ジャンニ氏が、
フィアットの陣頭指揮を
実際にとるようになったのは、
50歳を過ぎてから
それまでの間、
彼はケネディ一族に代表されるような
世界的な名門と親交を深め
絵画に夢中になり
サッカー⚽️に熱をあげ
スキーにヨット⛵️
自家用機の操縦と✈️
さまざまな事柄に熱中しました
女性関係も非常に派手で
プレイボーイの名をほしいままに
されました
1950年代には
早朝のモンテカルロで
パーティー帰りに自動車事故を起こし
右足をほぼ失う怪我をされています
それからは、
義足で生活していらっしゃるのですが
それでもスキーは続けていらっしゃて
続けているどころか
普通の人が2400メートルから
滑り降りるところを
彼は2600メートルから
滑り降りてくるのが常だったそうです
亡くなられた今でも
色あせる事がない
魅力に溢れた方
大好きです
