ペレニアルフラックスの育て方・切り戻し | ぐんまの庭を目指して

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群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

(7月20日追記しました)
以前書いたペレニアルフラックス(宿根アマ)の育て方の記事の続きです。

もうじき6月が終わり。この時期、庭のペレニアルフラックスは、種をたくさんつけています。





こんな風に丸い実が割れて、小さな種が地面にこぼれていきます。一つ一つは小さい種。一つの株からたくさんの種ができます。

来年も咲かせたい株では、この時期にやっておく大事な作業が切り戻し。
(もっと後の時期でも大丈夫です。新芽の様子を見ながら行います。)

今年花を咲かせて、今種ができている堅い茎からは、その途中から新芽がたくさん出てきています。このままこの新芽を伸ばしてもいいですが、それだと一本の茎の先端に近いところで細くて弱い茎がぼさぼさ茂ってしまい、根元近くは木質化してきます。木質化したところからは、ほとんど新芽は出てこなくなります。

ペレニアルフラックスは、株元近くからしっかりした茎がすらっと伸びて、その先端に花を咲かせる姿が美しいと思ってます。このまま放っておくと、そのキレイな株姿になりません。





では、花後にばっさり根元近くまで切ってしまえばいいかというと、それをすると群馬のような暖地では枯れたり弱ったりしてしまいます。

なので、私の方法では「新芽を残しつつ、少しずつ短くしていって、冬が来るまでに株元からの新芽だけを残す」という育て方をしています。
この方法なら、新芽が必ず残るので、少なくとも枯れてしまうことは起こりにくくなるはずです。

具体的には、それぞれの茎の適当な新芽の上で切るだけ。






下の写真の株は、種がたくさんできていて、その下から新芽が伸び始めています。
(ちょっとピンぼけです・・・)





切り戻した後がこちら。
(やっぱりピンぼけです・・・)
まだ数10センチは、今年の茎が残っていますが、秋までに何度か様子を見ながら、だんだん短くしていきます。

1本ずつ確認しながら切るので、ちょっと時間がかかりますが、バラの剪定をしている方には慣れた作業でしょう。





株によっては、今の時期でも根本からたくさんの新芽を出している場合もあります。そのような場合は、茎を根本まで切ってしまってもいいと思います。ただ一気にたくさん切ってしまうと株が弱ることもあるので、どのくらい切るかは様子を見ながら判断します。

(KEIさんのコメントを見て思ったので追記)
花を咲かせた枝を横に倒すと、株元近くから新芽が出やすくなるはずです。バラと一緒ですね。確実に新芽を出したいときは、枝を横に倒すといいかもしれません。

以前の記事でも書きましたが、地域によって管理方法が変わると思います。
東北~北海道では、この植物は気候に合っているので、ばっさり切っても大丈夫かもしれません。


(7月20日・追記)
切り戻してから、7月始めの様子です。
株によっては、こんな風に株元近くから、たくさんの新芽が出てきます。
このくらい新芽が出てくれば、今年に花を咲かせた茎は切ってしまっても大丈夫だと思います。




7月20日に、古い茎をすべて切りました。今年伸びた新芽に日がよく当たるようになって、元気に育つと思います。




株によっては、まだ根本から新芽が出ていないものもあります。
そんな株も「様子を見ながら、なるべく株元に近い新芽で切り戻す」ことを地道に繰り返していけば、秋までには同じような状態にできると思います。

ペレニアルフラックスを育てている方の、参考になれば嬉しいです。


ペレニアルフラックスの育て方・その3へ


ちょっとだけ庭の様子。

梅雨の青空。咲いているのはシマトネリコの花。





これから咲くセイヨウニンジンボク。





同じくこれから咲くブッドレア。





梅雨明けの夏へ向けて、暑さに強い花木がスタンバイしています。