帽子で思い出したこと

帽子で思い出したこと

ただいま、ラフィアの帽子を仕入れておりまして、デザインを吟味しているうちに、ふと思い出したことがあります。

この画像を見て、すぐ分かる方は30代半ば以上なのでしょうか。

映画「愛人～ラマン～」の主演女優、ジェーン・マーチです。この画像も、その映画から。

こちらを観覧したのは、中学二年生の時。現実逃避気味だった私は、こういう大人の世界に憧れていたような気がします。

原作者が、私と同じ誕生日だったり、ちょっとしたエロスが子どもには刺激的だったり、でも、なぜかエンディングでは涙が出てしまう、特別な映画でした。
（※確かR指定だったかと思うのですが、嘘ついて入れてもらえたのかな。その辺はうろ覚え。）

で、何を思い出したかというと、この映画の中でジェーン・マーチが被っていた、麦わら帽子！
この帽子が欲しくて欲しくて、当時愛読していたoliveなどでも、似たような帽子を見つけてはしゃいでいたものです。

画像ではわかりませんが、彼女が被っていたのは多分カンカン帽。麦わら帽子の代表格、上部が平らになっているものです。

このカンカン帽が、あの頃は無くて、どこを探しても無くて…！！
いや、探す範囲も狭かったから、仕方がないのかな？

結局、納得がいく麦わら帽子を手に入れたのは、結婚してから。31歳の頃でした。
カンカン帽ではないし、自分の顔の輪郭には似合ってないけれど、とても上質な手作りの麦わら帽子。

14歳の頃に憧れて、20年近く経って、その憧れた対象を忘れてまでも、手に入れたかった麦わら帽子。

物を買うって、こういうことなのかな。

そう思った、閉店後の仕入れ作業時間でした。

因みに、「ピアノ・レッスン」も、私には同じような、官能的で切なくて憧れるような、そんな世界でした。

映画、久しぶりに観たいなぁ。