すごく嫌だったんじゃないか | 猫痙攣

猫痙攣

鉄クズ拾い日記

クリントン元大統領が訪朝したとかで、今日の読売新聞に、金総書記とクリントンのツーショットが載っていたのだが、それを見て度肝を抜かれた(すぐ抜かれる私の度肝)


満面の笑み、と言っていいほどの総書記に対し、クリントンのツラが白けきっているのである。

わざわざ自分から出向いておいて、そんな顔してやるなよ。


大体、どこを見ているのか?笑わないにしても、せめてカメラを見てはどうか?


メシが不味くなる仕事なのはわかるが仮にも総書記の方は笑顔である、この温度差、まるで付き合っていると思っているのは片方だけのカップルのようだ。


こんなツラでやってきたにも関わらず、捕獲されてた記者二名の解放には成功したらしい(その足で一緒に帰るってのがすごいよね)

北朝鮮がアレなのは周知の事実だが、これを見るとアメリカも相当であると思わざるを得ない。


国力云々前に、日本はこういうマッドさが足らないのかなあ、と思う。

何だか知らんがコイツを敵に回したらヤバイって思われてないよね



★ ★ ★ ★



子供の時わからなかった事が大人になってわかったり、新しい感動になることはあるが。

子供心ながらに、これはどうか?と思い、大人になってもやっぱりおかしい、と思うことがある。



中学生の頃、自分は読書クラブというどうにもモテないクラブに入っており(強制参加)そこで読書感想文を書かねばならぬ、という事になり、赤川次郎の「ふたり 」と言う小説を読んだ


細かい内容は完全失念なのだが、しっかり者の姉と、割と薄ぼんやりしていた妹の内、姉の方が不慮の事故で死亡。

しかし、何故か妹だけ姉の声が聞こえる(中にいる?)という内容だった。


これだけだと、中高生向けファンタジー小説なのだが、その内容たるや、今思うにかなりヘビーだったような気がする。


確か、母ちゃんは娘が死んだ心労が重なった上に、妹(たしか演劇部か?)を疎ましく思う先輩のイタズラ電話(確か妹も事故に遭いましたみたいな)で倒れてしまう(多分心の病的な)し、頼もしかった父親も、会社の仕事より残された妹の行事を優先したせいで、単身赴任をさせられてしまう。



今思い起こすと中学生時にはそんなに気にしなかった鬱満載なのだが、中学生の自分をも震撼させた一大スぺクタルは親父が単身赴任してからなのである。


はっきりした描写はないのだが、つねに妹の味方をしていてくれた親父が単身赴任先の若い女と憎からぬ仲になってしまうのである

で、その不倫相手の女が自宅まで来てしまうのだ。


ここで不倫相手と本妻、血みどろで鼻もげな展開になればまだヘルシーなのだが、本妻は病みがちにも関わらずしっかりとした口調で、うちは娘が亡くなったりなんだりで大変なんです、どうか身を引いてください、と懇願するのである。

で、元々真面目と思える不倫相手はわかりました、と身を引き家を後にするのだが、何と、親父の方が(一緒にいた)本妻と娘を置いて、不倫相手の方を追いかけていってしまうのである(別に本妻と別れてそっちに行きたいとかではなく、反射的に追いかけてるっぽいのが余計悪質である)


あまりの不潔ぶりに当然娘は激昂「もう(姉同様)私も死ねば良いと思ってるんでしょ!」と(戻って来た?)親父に発言



そしたら親父は、その娘に平手打ちをかますのである。






親父に娘を殴る権利があるか否か、DOTCH!である。




そりゃあ手前の親父が目の前で母親を差し置いて愛人のケツを追ったとあれば、修道女でも逆上するであろう。まだ両親のセックスを見た方が、自分のルーツが知れて大変勉強になるって話だ。



中学生ながらにこの親父の行動に正当性が見とめられず、読書感想文に、親父に娘に平手を打つ権利は1ミリもない、と熱く書き綴ったほどだ(気持ち悪い)



他のストーリーはほぼ忘れたのであるが、ここのシーンだけは今も思いだし、やっぱりおかしい、と思うのである。




そして、これも中学生の時はあんまり気にしていなかったが、赤川次郎氏の作品は、割とフェミニストが憤慨しそうな設定やイベントが起こりがちだと思った


端的に言うとサラリとレイプされたとか昔されましたとか




にほんブログ村 OL日記ブログへ