WEB連載中
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男だけの編集部が女性誌を作る…という形の半エッセイ
愛島セシル 攻略(以下ネタバレ注意)
メインキャラを全員攻略した後に出てくる隠しキャラである
と言っても初対面というわけではなく、他キャラシナリオの時にも、主人公と攻略キャラの仲がこじれた時に風にのって現れ、何かアドバイスをするのかと思いきや、ポエムを呟きながら人の女に軽くコナをかけて消えるという存在意義すら謎のキャラであった。
そのポエムだか深夜に書いた日記だかわからないセシルの言葉に対して主人公は一貫して「日本語なんだろうけど意味がわからない…」という秀逸なコメントをしており、つまり言語の壁を超えて意味不明だったキャラの正体がついに明かされるというわけである
そして物語は学園長がサタンに支配されるところから始まった
もうこの一文でもはや説明不要だろうが、あえて蛇足説明をすると、学園長が音楽の神ミューズを降臨させようとしたが、間違って封印されていたサタンを呼び出してしまい、体を乗っ取られてしまったという何ともスムーズな滑り出しである。
サタンはミューズに封印されていたことを恨み、ミューズの魂が感じられる主人公(なぜかは特に説明はない)を殺そうとするが、主人公が入学式直後拾った猫「クップル」がキスにより「愛島セシル」に姿を変え、主人公を間一髪救ったのである。
別に全シナリオを10行で説明しようとしているのではない。
すべてオープニングで起こった出来事である
「最初からクライマックス」の模範例
完全にポルナレフの顔をしている主人公に、セシルは「自分はミューズの加護を受けたアグナパレスの王子だが、母が日本人のため疎まれ、魔女に猫に姿を変えられ、追い出された、サタンを封印するには、方々に楽譜が散らばる「アグナの歌」を完成させるしかない、そしてそれには自分と魂の恋人である主人公の力が必要」
と説明されてもわからない説明をしてくれる
主人公もプレイヤーも「お、おう」としか言えず、サタンを封印するため楽譜集めをすることとなる
ちなみにサタンの呪いにより、なぜか1日で1か月が経つようになっている
おそらく「こんな話に1年ついてくるプレイヤーはいねえ」と制作者もわかっているからだろう
アグナの歌の楽譜はメインキャラ6人が持っているが、ほぼ全員洗脳され、良くない感じになっている
その中でも特に聖川が全然良くないことになっており、主人公を鎖で縛りあげて、服を徐々に破ったり、言葉責めしたり、とサタンの命令よりもエロで頭がパンパンのご様子。
果てにはスカートめくりまでしようとし「そんな小学生みたいな真似はやめろ」と叱責する主人公に対し「小学生の時に全然してないから今するんだ!」と危うくスーパーダンガンロンパされそうになる名理屈をドロップ、この聖川ノリノリである。
聖川でこの調子なら次のレンの場合入れられてもおかしくない、と顔面を相撲取りのようにバッシバッシ叩きながら、気合十分でレンの所に向かったら割と普通だった。
聖川、あいつホントに洗脳されてたのか?
他にも翔が幼児対抗してたり那月が細胞分裂してたりしたが、聖川が群を抜いてひどかった。
このように乙女ゲーでありながら萌える隙を与えない、という斬新なスタイルなのであるが、肝心のセシルとの恋愛はどうなんだというと
セシルは登場段階から、主人公を好き好き大好き愛してるエンダーーーー!!
なので、戦っていく中で徐々に距離が縮まるみたいな展開ではない
むしろ開始直後から、寝起きの枕元にラーメン二郎を置いてくるような愛の重さで、何かと言うと主人公に盲目的な愛をささやき、時には嫉妬で泣き出したりするのだる。
太平の世ならお前のことは好きにならない
しかし、今はサタンと戦っているという、吊り橋効果以外の何物でもない恋愛感情を主人公もセシルに抱くことになる
しかし相思相愛になったはいいが、なぜかサタンを倒したあとセシルは国に戻り、ミューズと本契約?みたいなものをし一生をミューズに捧げなければいけない、という設定のようだ。
なるほど、ひょっとこシナリオではあるが、いつの間にか鉄板悲恋物の流れなっている、と感心する
しかしそれもつかの間、無事アグナの歌でサタンを倒した後、セシルは国に帰ろうとするが「アグナパレスは国内情勢悪化による鎖国状態で簡単に入れない」というまさかの先方からの入国拒否。
さらには正気に戻ったシャイニング早乙女がセシルの才能を見出し、早乙女学園の生徒として卒業オーディションに出ろと提案してくる
こちとらが、サタンだのミューズだのの世界観にようやく慣れたところで、突然の通常運転である。
新しいお母さんとやっと打ち解けてきたところで、親父がサードマザーを連れて来たかのような、プレイヤーを全く飽きさせない配慮、世のゲームメーカーは見習うべきであろう。
せっかく温まった体に液体窒素をぶっかけられたような展開だが、二人は突如訪れた平和に、作曲やイチャイチャをはじめる。
セシルは平穏時ではやはり厄介なタイプでなので、見学に行った歌番組に突然乱入して、生歌を披露するなどの社会性のなさを見せつけたりもしたが、おそらくこのまま卒業オーディション優勝→日本でアイドルデビューエンディングと思われた
しかし、その歌番組により、アグナパレスに(秘境みたいな国が日本の音楽番組を?)セシルの存命がバレ、国に連れ戻されることとなってしまった。(疎ましくて放逐したのでは?)
いいから貴様一回帰れ!!と思ったが、卒業オーディションにはとりあえず出場し、とりあえず優勝した
そして優勝後、セシルは国のため、主人公は夢のため別れを受け入れ、別れのキスをする
そしたら主人公にミューズが乗り移った
シナリオライターの血は何色だ
そうしてリアル「我はメシア」状態になった主人公は、セシルを連れ戻しに来たアグナパレスの使者に「神降臨!」と2ちゃんノリの祭り上げられ方をされて、無理やりアグナパレスに連れて行かれ、そこで、ミューズ兼作曲家として、セシルと幸せに暮らしましたとさ、めでたし
全くめでたくない顔をしているプレイヤーをよそに、王宮でオリエンタルに絡み合う二人、こういうのはハーレクインでしか許されないと思ってたけどそんなことはなかったぜ!!
さすが隠しキャラ、もっと全力で隠しておくべき存在だった。
プレイ前にセシルルートはすごい、と聞いていたが誰も良い意味ですごい、と言わないので相当の覚悟をしていたが、このシナリオは意気込んでやるものではなく、逆に一切の感情を殺してやるものだとプレイ後わかった。
しかしこのシナリオは制作者側に「ぬる乙女ゲーマーに本物のハジケというものを見せてやる」という確信犯的考えが見える(結果ベテランでさえICUに運び込まれるものができた)のが救いだ。
世の中には、真面目な人が真面目に真面目なものをつくろうとして、悪ふざけ以上の物ができるという、焼香して席を立つしかないようなものも存在するので、この話がそういったものでないだけ良かった。
以上でうたの☆プリンスさまっ♪全攻略
時間があれば、また別ソフトもやってみたいと思う
バカゲー部分も大いにあったが、全キャラ乙女ゲーのキャラとして仕事のデキる奴ばかりで、15歳以上推奨なこともあって、色んな意味で踏み込んでいるので、濃いゲーム好きにはおすすめである
個人的に、話は聖川が好きで、瞬間最高視聴率はレンだった
あと音楽がテーマだけあって、作中曲がどれも良かった
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カレー沢著書にも興味持っていただければ大変うれしいです
ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)
10代の時乙女ゲーにはまりすぎるとどうなるかが書いてある
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メインキャララスト来栖翔 攻略(以下ネタバレ注意)
身長161センチの可愛いキャラである。
しかし本人はそこがコンプレックスで、実は空手有段者の男らしい性格だ。
本人的にはオレ様王子キャラで行きたいらしく、入学早々「家来」を募集してくるのだが、その彼の言動よりも、嬉々として家来に志願し、中学生の時隣の席の奴にパシりにされていた過去を「あの時は人と繋がっている感じがして嬉しかった」と回想する主人公に食欲がなくなった。
プレーヤーをすっかり萎えさただけでは飽き足らず、翔の前でも「勉強は一人でできるから好き」などと思う存分どんよりさせる主人公に、翔もばっちりブルーになってしまい、最初からほぼ家来ではなく友達として接してくれる(いいやつなのだ)
そして音楽的パートナーとしては特に問題なく進むのだが、件の恒例女装イベントで「男の娘」としての才能を見出されるという斜め上の展開に突入する。
確かに他のキャラの女装は「メスゴリラ」とあだ名をつけられてもおかしくないほど(トキヤは「ブス」)男が女装しているの丸出しだったが、翔は体格からしても一人勝ちをしていた。
そして翔は性別を偽り美少女モデルとして有名になっていく。
このまま女装で有名になっていく自分に疑問感じ「俺のやりたかったことはこんなことじゃない!」と生放送で男であることを暴露する、という トキヤのキンタマ見せるバージョン、みたいな話になるのかな?と思ったが、翔が有名になって歌の練習をする時間がなくなった、という主人公の言葉にあっさりと翔は軌道にのっていた女装モデル活動を辞めるのであった(いいやつなのだ)
その代わりと言ってはなんだが
翔が重い心臓の疾患を抱えていることが発覚
コンプレックスだとか男の娘だとか そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ話だったのである。
しかし翔は彼を心配してちょくちょく様子を見に来る双子の弟「薫」(かなりのブラコン)にも「大丈夫だ、俺は絶対倒れたりしない!」とそびえ立つ死亡フラグの前で、アイドルへの道はあきらめないと宣言する。
このあたりになると主人公と翔はすっかりデキているわけなのだが、薫に「恋愛は心臓に負担がかかるだけだから(新説)翔のために身を引いてくれ」と説得される。
しかし主人公も「大丈夫だ!何故なら翔が大丈夫と言っているから」とパシりをして喜んでいたとは思えない、藤子不二雄のガキ大将が言いそうな理屈で一歩も引かないのである。
もちろん「恋愛禁止」というルールには完全に引っかかっているため、シャイニング早乙女には怒られるのだが、そこで「確かに悪かったけど、俺はこいつの曲じゃないと輝けないし、俺たちを失うのは事務所的にも損失だ!」と己の非を認めつつも、その100倍逆切れするという手法で見事切り抜けるのである。
シャイニングも勢いに押されたのか、恋愛云々は保留としてまず病気を治さねば話にならない、ということでアメリカで手術を受けることを提案してくれる
もちろんその手術の成功率は50%である
難病恋愛ドラマに出てくる、イケメン様や美少女殿は100%成功する手術なんか受けねーのである、そんなものはブスがヘラヘラ受けて長生きすればいいのだ
ここまで、どんな境遇でも弱音を吐かず、主人公に八つ当たり一つしなかった(大体のキャラでも主人公に冷たくする期間があるのにエライ)が初めて主人公に縋り付くシーンはかなり感動した。
そして翔は卒業オーディション後手術を受けることを決意するのである。
まさかの後回し、てっきり、手術中の翔の心電図に合わせて○×△□連打の音ゲーが始まり、クリアで手術成功!そのまま卒業オーディションへ!(ミスったら死ぬ)という展開かと思いきや、オーディション優勝後、翔は渡米し、手術は成功したとメールで知らされるというあっさり具合であった
なんだよ、止まった心臓を主人公の曲でビートを刻ませろよ、とやや拍子抜けで帰国する翔を迎えに空港へ向かうのだが、なんとそこで「翔の乗った飛行機が墜落した」との報が入る
いや、盛り上げろとは言ったが、そこまでせんでも、とドン引き
お前の立てた死亡フラグ、どんだけカチカチやねん、と途方に暮れていると、なんとそこには元気に走り回り翔の姿が!(若干誇張)
主人公に早く会いたくて、一便早いのに乗ったというオチである。しかしその後の飛行機が墜落したという事実は変わらない
まさか二人の再会をドラマチックにするために、人2,300人殺すとは思わなかった。
おそらく乗客は全員ブサイクだったのだろう、聞かなくてもわかる
もちろん場所が空港なだけで他キャラのように、「これからSEXY(-Y)」という終わり方ではなかったが、ある意味もっとも残虐非道なエンディングであった。
メインキャラ終了
また折りを見て隠しキャラ攻略します
だがこのうたプリの主人公、顔がそこそこ可愛くて、自分に自信がなく卑屈気味で、パシりでも構ってもらえればうれしいっていう性格、「やりたいだけの男」がペルシア軍規模で押し寄せてきそうなのに、よく今まで無事だったな
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ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)
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四ノ宮那月 攻略(以下ネタバレ注意)
メガネである
古来より「メガネに捨てキャラなし」と言われるほど、良い意味でもすごく悪い意味でも印象に残るキャラが多い。
むしろメガネの働き如何でゲーム自体の評価が決まるとさえ言える(私の中で)ので、彼のパフォーマンスには期待したいところである。
彼は少年期はバイオリニストとして活躍するも諸事情で辞め、その後ヴィオラ奏者として高い評価を得るもなんとなくしっくりこなくて辞め、今はアイドルを目指しているという音楽の天才であり。
正確はおっとり天然タラシ、そして二重人格、というこの時点で通る道がないほどの過積載である。
音也が最初からフレンドリーだったのに対し、彼は最初から落ちており、4月の段階で、天使だのミューズだの運命だのと主人公にベッタリ接してくる。
どうせこれから矢継早に厄介なことが起こるのだから、ここで終わっていいのではと思ったが、早くも5月の時点でこうなった
ろくでもなくなることはわかっていたが、そのスピードが速すぎる
他のキャラでも似たようなことをしているので説明は省くが、主人公を人質にしての学園長とのバトルイベントである。
「イケメンが命をかけて助けてくれる」というシチュは萌えとして鉄板であるが、何せそのイベントがほぼ全キャラ用意されているため
そうちょくちょく主人公を何かに縛り付けるんじゃない!いい加減にしろ!とも言いたくなる
ちなみに那月の二重人格は当初メガネの着脱で起こり、メガネが外れると、スーパーサイヤ人といよりは大ザルになってしまい、大暴れし、地面に亀裂を入れたりしてしまう
この那月の二重人格は、他キャラ攻略時には単なるおもしろイベントとして描かれているが、那月攻略ではとても深い意味を持ってくる
銅像を木端微塵にしつつも、那月シナリオは前半特に問題なく進み、ガンガン新密度は上がっていくのだが、いざガチで告白されると、今までガン無視していた「恋愛禁止」というルールを主人公が突然思い出してしまい、反射的に那月を拒絶してしまう
そのことで深く傷つき、自我を守るために那月の別人格がまた現れてしまう
しかし今まで那月の別人格は、ただ理性もなく暴れる大ザルキャラだったのに、なぜかこの時から普通にしゃべり、(性的にも)ドSキャラ(男女問わず)と言った感じになっている。
貴様設定が変わっているではないか!!
BLゲームによくいる感じのキャラになるんじゃない!
と、主人公はもちろん優しいので言わない
ちなみに那月の別人格の名前は砂月といい、バイオリン奏者の時に慕っていた女講師にこっぴどく裏切られた時に自我を守るために生まれたという設定である
音楽関係で女に裏切られててアレなことになっちゃうなんて、まるで夜王のアミバ様こと女衒の零のようである。
才能あるピアニストだったが同じくピアニストだった恋人がチャンス欲しさに先生に枕営業をしかけ、その現場を砂被り席で見てしまうというこんな顔だが可哀想な人
砂月は「那月を守れるのは俺しかいない」と、一人カップリングという斬新なスタイルで、主人公を時には性的に脅し遠ざけようとするも。
大体乙女ゲーの主人公は「危ないかもしれないけど自分は大丈夫だろう」という理念で動く上に実際その通り(全年齢ゲームだから)なので、危険な砂月にも近づき、出てこなくなった那月を出そうとする。
そうして、クリスマスパーティ後の雪の中、那月を待ち続け、もうちょっとでネロとパトラッシュを迎えに来た業者と同じ奴が来そうになったところで那月は帰ってくる。
この辺から那月と砂月な頻繁にスイッチングするのだが、砂月にも那月と同じように接する主人公に対し、ついに砂月まで主人公のことを好きになってしまう(さすがバスターソードの使い手)
しかし二人なのに三角関係とはこれいかに…と思っていたところで
はい砂月消えたー!!(愛川欽也の声)
主人公に那月を託し、砂月の人格は消えてしまうのである
こんな書き方をしといてなんだが、砂月が消えるところは結構グッとくる
消える前に砂月は那月宛てに手紙を残しているのだがその書き出しが「この手紙を読んでいるころには俺はもういないだろう…」というビックリするほどのテンプレで始まるので本当に驚いた(なおこの手紙は読み終わった後に爆発する、と続いても何ら違和感がない)
要約すると「幸せになれ」と書かれている手紙に、那月は涙し、主人公の歌で卒業オーディションで見事優勝を収める
ちなみに那月シナリオは今までプレイしたキャラ中最も「恋愛禁止」が無視されており、シャイニング早乙女も、那月の病状があまりにも深刻すぎたため、那月には主人公が必要ということで、恋愛も特別に許可されてします。
ビッグフットと闘った音也は(略)
無事アイドル&作曲家としてデビューした、那月と主人公、寮も隣同士(もうこの事務所はタレントにやってほしいのかほしくないのか)
でエンディング恒例のやりますか!となった所でなんと砂月人格が帰ってくる
これから、スーパーセクシータイム!というところで、しゃしゃり出てくるなんて、お前はボールをゴール前まで運べ、俺はシュートを決める、と言われたようなものですよ、さすがの那月もあとでブチ切れですよ!
と思ったが、砂月と那月の人格は統合した、とのことで、今まさに主人公とやろうとしてるのも那月であるという、納得いくようないかないような説明をされて、終了する。
まさにメガネに捨てキャラなし
道路交通法完全違反の過積載シナリオであった
君はもうちょっと問題点を絞ってきてもらえるか!
次回翔ちゃんで、メインキャラ攻略は終了
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ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)
私がモテないのはどう考えても私が悪かった、という回顧録
どういう青春を送ったかによって、悪い意味でノスタルジーに浸れる
これだけうたプリについて語っていて恐縮だが「乙女ゲーにはまりすぎるのは良くない」という実例
国家の猫ムラヤマ(1) (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス
ツシマヤマネコが総理大臣を務める動物政治ギャグ
3作中もっとも動物度が高いがゲス度も一番高い
時事ネタなどが多いので何気にタメになるとのうわさ
三国志の登場人物的な人たちがコンビニで働いている
動物ラブコメ三国志
一番読みやすい(当社比)
一ノ瀬トキヤ 攻略(以下ネタバレ注意)
慇懃無礼でプライドが高い完璧主義者
いわゆる最初はイヤミに感じるキャラだが、私の乙女ゲーの三大カタルシスの中には「スカした野郎を籠絡する」と「ヤリチンをマジにさせる」があるので、何気に楽しみにしていたキャラである(もう一つは「イケメンが圧倒的暴力で自分を守ってくれた」「活きの良いメガネがいた」等意見が別れるところである)
トキヤはすでに大人気のアイドルHAYATO(明るいバラエティ系)の双子の弟という設定であるが、唐突にネタバレするとトキヤ=HAYATOである。
あまりにトキヤとHAYATOのキャラが違いすぎるため、初めてその告白をされたときは「なるほど、そういうご病気ですか!」と思ったが、トキヤは事務所に用意された「HAYATO」という明るい国民的アイドルキャラを演じさせられているとこのとである。
「でも自分、見ての通り暗いじゃないですか」
と、HAYATOを演じることに限界を感じ、トキヤとして再デビューするため早乙女学園に入学したという経緯である。
しかし学園に入学するも技術は完璧だが、心のこもった歌い方ができないことが悩みだったトキヤ、だがそれも主人公と接することにより徐々に改善され、9月にはこのような熱い状況にまで到達した
乙女ゲーの主人公とは元来、嫌な目にあいがちなものだが、うたプリの主人公はその中でも群を抜いてろくでもない目にあっている。
説明するのも野暮だが、24時間で爆発してしまう十字架に張り付けられた主人公、助けるにはトキヤがカギを持っている学園長を倒すしかないというシーンである。
こう説明されるとギャグシーンのように思われるかもしれないが、実際はこんなひょっとこ状況をバッグに「もう私を爆発させて!(トキヤがこれ以上傷つかないように)」とか「春歌…!一人で逝かせはしない…!」などと名言がドロップされまくり!
トキヤが初めて熱い心を見せる感動的シーンなのだが、端から見れば、磔にされている女学生を前に、ふんどしの男と闘っているのである。
あまりな展開に思わず「トキヤ9月でクライマックス」とツイッターでつぶやいてしまったほどだ
ここから、トキヤも主人公への想いに自覚的になる(なぜか担任(男)に俺あいつのこと好きですねんと相談するという、普通のDKが絶対しなさそうなことをしていた)
しかし元々優等生気質なため今度は「恋愛禁止」というルールに逆らえず、両想いにも関わらず「芸能界という夢のためにこの想いは封印する!」と主人公に決別宣言。
主人公もその気持ちに応え、作曲家としてトキヤのそばにいるために、一生懸命曲作りをして、ついにはぶっ倒れてしまう。
そんな主人公を見て「TOKIYAは夢も恋をやめへんでー!!」と光の速さで前言撤回(この間わずか一月!)
これじゃ、事務所の言いなりでHAYATOをやってた時と同じだ!と冷静にキレて、ついに生放送で「自分はHAYATOではなくTOKIYAです、以後よろしく」と暴露をしてしまう。
もちろん事務所的にも学園的にも大損害になるかもしれない行いだったのだが、基本的にこのゲーム「卒業オーディションで優勝すれば、どんな不祥事を起こしててもチャラ」というルールが成り立っている
なのでもちろんトキヤもオーディションで優勝し、前の事務所と契約は解除、新しくシャイニング早乙女の事務所のアイドルとしてデビュー&主人公は作曲家デビューという大団円となるのである。
しかも、音也がビッグフットと闘ってまでさせようとした恋愛禁止撤廃まで(結局保留だった)トキヤと主人公の愛にほだされたシャイニング早乙女によって自主的にされたのである、なんだよTOKIYA!
あと優勝の目玉商品は「やっていい」なので、トキヤも例にもれず、彼の寮で、激アツ、確変、スリーセブン!という感じで終わった。
もう一度許したら、なんでも許すとい方針なのだろうか
男の苦悩好きにとっては、トキヤはなかなか良い葛藤具合であした
個人的にはやはり9月がクライマックス
次回 四宮那月予定
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発売中です。よろしくお願いします
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国家の猫ムラヤマ(1) (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス
一十木音也 攻略(以下ゲームネタバレ注意)
主人公タイプである
明るく人懐っこくて歌うことが大好きで、趣味がサッカーという実に爽やかなキャラだが、乙女ゲーでは必ずしもこういうキャラがウケるとは限らず、病巣がポケットからはみ出しているような男が一番人気を取ったりするので、この業界は複雑である。
とは言え、レンには最後の最後まで突き放され気味だったため、最初から屈託なく接してくれる音也には心洗われるものがあった。
しかし最初明るければ明るいほど、のちに虚淵玄もドン引きするような展開になるのではと思ったが、そんなこともなかった。
一応親がおらず、施設育ちという生い立ちはあるが、そこでの扱いが良かったのか、セレブ出身の聖川やレンよりもよほどまともに育っている。
恋愛面に関しては非常に簡単だった、聖川やレンが長々自分を説得していたのに対し、音也は全然自分の気持ちにブレーキをかけない、というかかけなすぎて、恋愛禁止を掲げている学校の全校生徒前で主人公と熱愛宣言をしたり、テレビの生放送で、主人公をさらったりしてしまう、君はアイドルに向いてないよ
ライバル役の一ノ瀬トキヤ が聖川シナリオのレンのように、軽く横恋慕してくるのかと思いきや、そんなことはなかったぜ!というわけで、終盤を残して、二人は早々に両想いになる
なのでそれ以降は早乙女学園の掲げる「恋愛禁止」と闘う話になる。
聖川とレンの場合、そんなルールより、家庭に問題があったり、本人に問題があったり、でなし崩しになっていたのだが、音也シナリオの場合、このルールとそれを掲げる学園長シャイニング早乙女との戦いになっていくのだ。
そんな正面から戦わなくても前例から言って「卒業オーディションで優勝すれば何となく恋愛も特例OKな雰囲気になってる」のに、と思わないでもないが、音也はまっすぐなので、学園長の命令通り、ビッグフットと闘ったりするのである、君はアイドルに向いてないよ
そして、卒業オーディションで優勝し、シャイニング早乙女に関係を認めさせること成功したのだが、あれだけ二人を別れさせようとしていたにも関わらず、認めるや否や「デビューしたらなかなか二人で過ごせないだろうから」と、二人に旅行をプレゼントするのであり、この世界の大人はなんなのだ。
よくわからんが、若い二人にさっさとやってほしいと思っているようだ、しかし音也は爽やかよりキャラなので、エンディングでの「戦いのノロシが上がってる度」が低かった、まあやっただろうけど
ちなみに音也は恋人がいてもミリオンが出せるアイドルになると言っていたが、恋人がいるアイドルの商品価値については、残念ながら「下がる」だと思う。
アイドルに恋人がいようがいまいが、自分と付き合ってくれる可能性はゼロに近いだろうが、もはや確率の問題ではなく、昔一緒に働いていた福山雅治の大ファンの人が「結婚してない以上は結婚できる可能性がある、今でもどうやったら彼と結婚できるか真剣に考えている」と言っていたが、そう言っている彼女自身が既婚者であった。つまりそういうものなのだ。
それに自分が100万枚CDを買って応援していた女が、どこぞのモデル崩れみたいなのとお泊りデートなどと報道された時の絶望感は想像するに余りある、まさに「オタクが育てて、イケメンが捕獲する」である
レンのシナリオの時は、お前どんだけ粘るねんと思ったが、逆に最後まで好きだと言ってくれない方がカタルシスが大きいし、あのレンが半年以上悩んでいたかと思うと面白いので、それも悪くなかったな、と音也を攻略して思った。
次は一ノ瀬トキヤ
ちなみに全キャラ共通で女装イベントがある
イケメンを女装させる萌えイベントは結構あるが、その場合イケメン+女装=美女という方程式が成り立っている場合が多く、「さすがイケメン様、女装すると骨まで削れるんですね!」というような、メイクとか服装以前に骨格まで女になってしまっている場合が多いのだが、うたプリの女装はどいつもこいつも「男が女装しているの丸出し」で好感が持てる。
特にトキヤなどすでにブスの領域であり「なんて誠実なゲームなんだ」と思った
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3冊無事発売いたしました。よろしくお願いいたします
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次はSクラスの神宮司レン を攻略(ゲームネタバレ注意)
どこの乙女ゲーにもいる、プレイボーイキャラである。
フェミニストと思いきや、歌に対するやる気がなく、作曲家志望として歌の練習をしようと言う主人公に恐ろしく冷ややかな対応をすることがあるため、やる気のある聖川よりも序盤精神的ガッツがいるシナリオとなっている。
ちなみにレンは聖川財閥と敵対する神宮司財閥の末っ子なため、聖川とはライバル関係にあり、聖川シナリオの時は暇さえあれば主人公を犯しに来てくれた
聖川が長男ゆえに家をつがなければいけないのとは逆に、レンは末っ子ゆえに家督をつげないことが劣等感となり、享楽的でやる気のない性格になったという設定である
このように乙女ゲーの男たちはイケメンの割に100発100中コンプレックスの塊で、どんな能天気な奴でも何か悩んでいる
乙女ゲーの予備知識が全くない人が、王子様みたいな男にひたすらちやほやされるゲームと思って乙女ゲーをやると、豪華客船に乗ったはずがガレー船だったみたいな気分になるので、ぜひ「イケメンを介護するゲーム」と思って挑んでほしい。
身体的にも乙女ゲーの主人公はヒドイ目に会いがちであり、颯爽と助けにくるイケメン!を演出するために、輩に絡まれたり、頻繁に拉致されたりしている、もはやクッパがさらいに来ても驚かない。
うたプリの主人公も例にもれずデカい落とし穴に落ちたり下記のような状況になったりする
図を見ただけで大体理解してもらえたと思うが
学園長の手により月行きのロケットに縛り付けられた主人公、止めるにはレンと聖川が同時に停止スイッチを押すか、学園長を倒すしかない、しかし1mの鎖でつながれた状態の二人には同時に離れた位置にあるボタンを押すことができない…という状況である
なにいってるかわからねえと思うが俺もなに言ってるかわからない
しかし、ボタンも押せず学園長も倒せず発射3分前になったところでレンが「俺の腕を切り落とせ!」という学園乙女ゲーではまず見られない提案をしてくる。
もちろんこのまま、ワンピース第1話!シャンクスーー腕がっ!みたいなことにはならず、ロケットは停止されたが、素っ気ないそぶりを見せるレンも土壇場になると、このように優しい男なのである
しかし、三男の上に、父親から「こいつホントに俺の子?」と疑われ続けた(父母はすでに死去)という、NANAのシンのように、早く何とかしないとマリファナで捕まりそうなヘビーな環境で育ったせいか、なかなか素直にならず
寸でのところで「マジになってないですよ!俺をマジにさせたら大したもんですよ!」と往年の長州力ばりの土俵際の粘りを見せて、本当に最後の最後まで、好きだと言わない(聖川は割と早い段階で両想いになった)
しかし、助走が長いほど高く飛べる(助走で息切れする場合もあるが)の例にもれず、最後の告白は激アツ確変状態で、ヒューー!とアメリカンキッズのような口笛が出てしまった。
だが告白の中で、実は8月の時点で主人公のことを愛していたという、意外と早い時点で落ちていたことが発覚(告白は3月)
貴様よくも半年以上も粘ってくれたな
かと言って8月で終わられても困るのだが、溜めた分だけ(色んな物を)ラストはベッド押し倒し暗転エンドで終わる
もちろんPSPのゲームなのでエロ描写はできないが、うたプリのエンディングは「描けないけどこいつらはヤりましたよ」とはっきり言っている感じがいい、テロップで※このあと二人は一発かましました、と入れてもいいぐらいだ(スタッフがおいしくいただきましたのノリで)
レンシナリオは最後の最後までヤキモキさせられた分、最後の興奮度が半端なかった、やはりチャラチャラしてるのが崩れる様こそ乙女ゲーの醍醐味である
次はオトヤ→トキヤの予定
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なぜこんな大事な時に単行本のことを無視してうたプリの話をするのか、と総ツッコミを受けたので、単行本もぜひよろしくお願いいたします
ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)
国家の猫ムラヤマ(1) (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス