R's Voyage   ~アールズヴォヤージュ
著者近影(笑)


わ~、ひと月近くもブログ書けなかったんですね。

この前の芝居が終わってから、なにげに怒涛になってまして、
毎日がお出かけ三昧になっております。

仕事の関係なんですけどね、これがなかなか大変で。
ずいぶんたくさんの人とお会いしたなあ。

今年は劇団をお休みするので、
この1年をどう歩いていくかを、
いま、いっしょうけんめい探し出そうとしているところです。



そうそう、先だっては、
ご縁があって銀座のママさんとお会いしましてね。

いやぁ、さすがに世界に冠たる「THE GINZA」の名前は伊達じゃない。

あそこはもう、いわゆる水商売とカテゴライズすることは出来ない世界、
どころか、この国の階層の中でもトップに位置する天上界ですね。

そこにお棲まいの女人たちは、天女です、マジで。天女ぴかぴか天女ぴかぴか天女ぴかぴか

なんというか、女としてあまりにも完璧で、
美しさもさることながら、何より話術の妙が、凄かったです。

銀座のママって聴き上手ってイメージがあったんですが、
違うんです、話上手なんですよ。

話題が豊富とかそういうレベルではなく、
徹頭徹尾自分のペースで場をリードしていくんですよね。

気づけばこちらは、気持ちよ~くママの言いなりになってる感じ。(笑)



ひとかどの銀座のホステスさんとは、
お店という場所を借りて自分のお客様をお呼びして、
売り上げの中からあらかじめ決めたパーセンテージを店に還元する、
個人営業主なんですね。

たまたまお茶していたカフェで隣の席に座った美女が、
老舗クラブのナンバーワンさんだったようなんですが、漏れ聞くに、
先月の売り上げが320万だったそうで。

ってお店のじゃないですよ、彼女一人で出した数字が、です。天女ぴかぴか

そこから自分の取る額が三分の一にもならないので怒ってて、
どうやら別のお店の男性を呼び出して、移籍の相談をしてたみたいなんです。

話には聞いてましたけど、こんなレアなシーンを目撃できたなんて、
ラッキーでした。(笑)



そんな方々の、その上に君臨しているのが「ママ」ですから、
どんだけ世界が違う人びとかは、推して知るべしでしょお?

聴き上手なだけで渡っていける世界じゃないんですね、
どんな殿方をも、
気分良く言うこときいてあげる、て気持ちにさせちゃうわけですから、

美貌もファッションセンスも教養も知識もマナーもパーソナリティにも、
最高の磨きをかけて、
騙されてもいいや、って思わせられる(おい・笑)
‘幻惑する技術’を持った女人たち、ということなんですねー。天女ぴかぴか天女ぴかぴか天女ぴかぴか

実際、女ってこんなにキレイなイキモノなのね、と驚きましたもん。
座って2万、ボトル入れて10万ってことのワケが、
よーくわかりました。

役者の舞台は2時間だけですけど、
あのひとたちは、銀座にいる限り、ですからねぇ、
息抜きを売りながら、本人たちには息を抜ける隙はないわけですよね。

いやー、興味深い世界をかいま観せていただけました。




R's Voyage   ~アールズヴォヤージュ

で、あたし自身の最近はといえば、
まあ、色んな絡みで萎えることも多いとえいばそんな感じですけど。(^o^;)ゞ

でも、そういうときに支えてくれる人がいる、
この幸運を、つくづく感じています。

孤独じゃないっていうのは、何よりの力になるものですね。

辛いと思えば、ハイヨとその手を差し出してくれる、
懐の大きな人に恵まれている自分は、本当にしあわせものだと思います。



そういえば、とてもうれしいことがあったんですよね。

先の銀座のママの前で、余興半分でジャズを歌うハメになったんですが、
「あなたはプロね。ホテルクラスの大きなステージに立てば抜群に映えると思う」
ってお墨付きをもらえたのです。

そうして、ここへ来てジャズ理論の師匠になってくださっている方に、
あたしの唯一の音源を聴いていただいたのですが、

きびしいダメ出し覚悟だったのに、
「一度聴いたら忘れられない声というのがある、あなたの歌う声はそんな声だ」
と仰っていただけたんです。



思えば2008年にステージデビューしてから、
耳のある方にきちんと評価していただいたことがなかったので、
歌っていてもいつも不安がつきまとっていたんですよね。

それもあって、なかなかステージを組む勇気が出ない、
ということもありました。

でも、図らずも同時期にこんなお言葉をいただけて、
あたしは、この世界は本気で大事にしていくべきなんじゃないか…と、ピアノランラン
ちょっとモードを変えることが出来たんですよね。

正直、想いの中では歌は優先順位1というわけじゃ無かったんですけど、
休団した途端にこの方面からの言葉に出くわしたことには、
めぐり合わせのようなものを感じています。

この先の自分にもまだ、こういう足場もあると教えられたようで、
これもまた、確かな支えになりました。



ありがとうございます。
すべてのみなさん、すべての出来事に。

…今日とは、昨日までの積み重ねが見せる答え、なんですよね。



そう、だから今日も頑張らないとね。

早く大きくなって、みなさんに少しずつでもご恩返しをしていかないと。
転んだら立ち上がればいいだけ。
きっと道は見つかる。

歩け、歩け。
わたし。