小さな池の誕生 | 世界のブナの森

小さな池の誕生


ある湿地に生えていたヒバの巨木が風で倒れて、根のくぼみに水たまりができた。

そこに飛来するのはヤスマツアメンボ。細い流れにはコセアカアメンボ、たまり水にはヤスマツアメンボと棲み分けがみられる。

たくさんのヤマアカガエルが産卵した痕跡があった。ここがエゾゲンゴロウモドキの成長の場所になり、生き物の食う・食われるの関係が繰り広げられてゆく。


湿地のミズバショウの花はもう終わり、ムラサキヤシオが咲いていた。地下水位は高いが、植物によって浅い湿地となってしまい、カエルやゲンゴロウ類が住むことはできないことが多い。そこに、倒木ができたことにより、池が生まれ、森に新たな生きものの関係が生まれた。


湿地の住人、オオハンミョウモドキは背中にコバルトの星を散りばめる。


ミズバショウの生えるような湿地に生息するが、地味で小型なので注意しないと目に入らない。

ツタウルシの芽が鮮やかだった。

5月24日、青森県むつ市