宇都宮の老舗ラーメン店、「オギノラーメン」です。
過去、ご主人の都合で、宇都宮東武西の「世界楼」が無くなり、
同じく、オリオン通りの「輝楽」が店をたたむ中、
数少ない、古き良き宇都宮(のラーメン)を守る店になってしまいました。
この店には、異業界的な甘味メニューがかなりあります。
ソフトクリームなど、異業界のメニューを出す店は過去多くありましたので、
昭和初期の「パーラー」的な感覚なのかもしれません。
さて、ここの名物は、宇都宮で独自の発展を遂げた「チャンポン」でしょう。
近くにある老舗「孔華園」さんも、似たような「チャンポン」を出していますので、
昔はもっと、こういう「チャンポン」を出している店があったのかもしれません。
名づけるなら「宇都宮チャンポン」。
入ると、まずは注文して、代金を払い、プラスチックの食券を貰います。
もう、現在では採用している店を探すのが難しい程の、懐かしいシステムです。
桃色丸が「チャンポン」、白色角が「餃子」です。(^^;;
来ました!!
カレー皿のような、横長、浅めの皿に盛り付けられていきます。
ただ不思議なのは、この器を使うのは「普通の」チャンポンだけなんですよね。
イカとか、五目とかのチャンポンは、どんぶりです。
具です。メインの肉は、濃い味で煮込まれたバラ肉。
見た目は牛肉なのですが、豚肉でした。
汁はモヤシやニンジンなど野菜が、あんかけになって掛けられます。
具の特徴は昆布です。
あたかも、メンマよろしく、刻まれた昆布が独特です。
この昆布が味のアクセントになってまして、
オギノならではの味の象徴になってます。
麺は、細めのストレート麺。ちょっと「中太」と言うには無理があります。
かん水控えめ、加水率やや高めの、良い麺です。
さて、この店のラーメン以外の名物は?
「甘味」の名物がありますが、
わたしとしては、甘くない方・・・餃子です。
チャンポン+餃子で900円。
リーズナブルな店ですが、セットが無い分、高く感じるかもしれません。
キャベツを中心に、ニラなど、野菜の美味しさがメインな餃子です。
この店の、チャンポン独特のあんかけ麺&昆布風味。
「消してはいけない宇都宮の灯」がここにあるのではないでしょうか。