【 子どもがウソをつく・・ということ 】
最近、学校などで先生や保護者から「なぜ、子どもはウソをつくのでしょう?」
という質問を受けます。
あるお母さんに、「そのお子さんは、今までいい子ではなかったですか?」と聞きますと、
「はい、そうでした。そして“そんなことウソ言わなくてもいいのに・・”と思うこともあります。」
そうなんです。みなさん、とってもいい子なんですよね~
なぜ???
「子どもは親に嫌われたくない」つまり否定されたくないのです。
親が望む自分で、親が嬉しそうな顔をしてくれることが、自分を守ることにつながるのです。
娘が大学生の頃、「友達が飲み会に来るとき、必ず親にウソをついて参加する。不思議~?」
と言ったことがありました。その子の家は、帰宅時間にとても厳しくて、その子は「うちの親は、
飲み会で遅くなることは絶対認めてくれないから!」と言い、言い訳に苦心していたようです。
本当にダメなのかは、わかりませんが、少なくともそのお友達はそう思っているということです。
先ほどのお母さんに、このことをお話しすると「私も学生の頃、同じ事(飲み会はごまかす)を
していました・・・あーそういうことなんですね・・」とおっしゃっていました。
子どもが親から愛されるため(認めてもらうため)には、親の気に入る自分になることだと
考えるようです。だから、トラブルや悩みがあっても「親には言えない」と生徒は言います。
なぜか・・「親が心配するから」「親に怒られるから」で、自分の本音は言えません。
「ありのままの自分」は、愛されない・認めてもらえないと、思い込んでいます。
カウンセリングで有名なカール・ロジャーズも、厳しい家庭で育ち、自己否定との闘いから
自分らしさを求めていく過程の中で、カウンセリングという新たな分野を開拓していきました。
そして、ロジャーズは「重要なのは、この人の前では安心できるし、よい子を演じなくても
受け入れてもらえる。ありのままの私を認めてもらえる。私の感じていることを一緒に感じて
もらえる・・・」と述べています。
社会で生きるためには、本音を言えないことは多々あります。
だからこそ「安心できる場がある・ここではウソをつかなくてもいい」と思えることが、
人を(自分を)信じる心につながり、子どもの自己肯定感を育てることになるのでしょう。
私たち大人も、安心できるし自分を誤魔化さなくてもいい場所を持っていることが、
大切です。否定のない人間関係を創っていきたいですね。
心のストレッチ
6月 7日(火) 18:30~20:30
6月21日(火) 18:30~20:30
7月 5日(火) 18:30~20:30
7月19日(火) 18:30~20:30
野幌公民館 和室2号
心のストレッチ・1日ワークショップ
8月3日(水) 午前の部 9:30~12:00
午後の部 13:30~17:00
夜の部 18:30~20:30
野幌公民館 和室2号
※「心のストレッチ」は、どなたでも自由にご参加ください。
ただそこに居るだけでもかまいません。
もちろん、お話しをしてもいいのです。
硬くなった心を、少し柔らかくしませんか?
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“自分を知り、他人を理解し、人生を豊かにするコミュニケーション心理学”
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NPO法人日本交流分析協会の主催で、受講料は無料です。
詳しくは、ブログ「北海道エリアTA研究会」から入ってください。
お問い合わせは、「カウンセリングルームあすか」でもよろしいです。
・日時 H28年6月25日(土) 14:00~16:00
・場所 札幌市民ホール 第4会議室
・講師 土井敦子(交流分析士インストラクター)
個人カウンセリング
8月まで、お休みします。