ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティス氏の言葉に



“hug the medline”(中心線をハグしろ)



という言葉があります。



ミッドライン。ロルフィングでもとても大切に使われる言葉です。

そしてヨガでも、ミッドラインとは言わずとも、正中線をよく意識するように言われますね。



実際どこがミッドラインであるのかの定義は

そのスタイルや、人によって様々です。

ピラティスで言われる時は
おへそを背骨の方へと引き寄せる時のように
意識とからだを中心に寄せ集める(決して無理にではなく)、という意味で使われることが多いように思います。


明らかな線というよりも、
゛ミッドラインをハグする”という表現によって
真ん中あたりをギュッと愛情もってハグするように、からだに愛情をもって引き寄せる
という意味になる気がします。


そしてヨガでは、真ん中にエネルギーを引き寄せるという感じですよね?
そうすることで、アーサナは安定し、バランスもとれ、エネルギーが沸きあがってくる。
アヌサラヨガのクラスでも“真ん中に引き寄せて”とよく言われます。


ロルフィングのミッドラインの定義は、それこそロルファーの数だけあるかもしれません。


その中で、私が信じているのは胎生学の考えからきているミッドライン。
私が胎生学に精通しているインストラクターから学んだ影響もあると思います。

胎芽とよばれる初期の赤ちゃんの成長の過程での軸となるのが、胎生学で言われるミッドライン
私のインストラクターはそのミッドラインのなごりが私たちの背骨であると言ったのです。
(詳しくはもっと細かいんですけど、説明が長くなるのでここでは省きますね)


そして意識するのは、背骨とは言っても背骨の前側
なぜかというと、背骨といえど脊椎は実は大きく
背中を丸めた時に見える骨のゴツゴツは脊椎の棘突起であり
実際の背骨の前側は、かなり体の中心にあるのです。
(例えば、腰の骨、腰椎は、棘突起を含め、こぶし一個分くらいの大きさがあります!)


ここへのアクセスができるようになるのは、簡単ではないかもしれません。
ヨガやピラティス、スポーツなどを長年行っている人は感じているものなのかもしれません。


私は、ロルフィングを通じて、それまで20年ほどダンスを続けていて学んだ“軸”というものが
かなり明確にわかるようになりました。
それまでは、軸がちょっとぼや~っと、太かった感じでした。
はっきりしてからは、その軸が色のしっかりとした線で感じられるようになりました。
そして、ダンスで踊る時も、ヨガをするときも、気孔をするときも、
自分をしっかりとセンターに保てるようになりました。


ミッドライン、正中線、センター、軸…
いろいろな言い方がありますが、
どのスポーツやエクササイズ、ボディーワークにも共通しているもの。
きっと大切に違いありませんね☆