ペンダントヘッド「瓢から豆馬」の件8。 | 根付・帯留 鹿角細工工房「鹿正洞」ブログ

ペンダントヘッド「瓢から豆馬」の件8。

鹿正洞で進行中の、
ペンダントヘッド「瓢から豆馬」の件。
前回からの続き。


「染め付け」。



全体を古色に染め付けて、完成。

サイズ1

サイズは H50mm x W21mm x T6.5mm。

素材は鹿角。
牛角を象嵌。

横に有るのは、専用の緒締。








緒締アップ。

緒締1

H16.5mm x W13mm。

鹿角を瓢箪形に削って、
小豆色に染めてみた。











さ、完成した細工本体を見て参ろう。


まずは表&裏。

表&裏面2

元気良く掛け下る「豆馬」。
コロコロと福々しく、愛らしく。
それでいて、つるんとスリークに。

モチーフはポニー/ミニチュアホース。
古くから本邦で飼育されてきた在来馬も、
ポニーに属する種。
合戦で騎馬武者が駆ったのは、これ。
僕らにとってのお馬さんは、本来ポニー。


裏はあっさり。
「銘」はここに。








側面。

両側面1

本細工は高浮彫り。
よって厚味はこれ位有る。










アップx2ショット。

顔アップ1
尻尾アップ2

つぶらで優し気な眼差し。
笑ったような口元。
巻かれた轡。
棚引く鬣【たてがみ】&尻尾。









紐を通してみる。

紐組み付け1
ユーセージ1

ん、良い感じ。

赤瓢箪からスルリと飛び出す豆馬。
申す迄も無く、下敷きは「瓢箪から駒」。
「思い掛けず吉事が起こること」のメタファー。

差し当たりの紐は、
ナチュラルな牛革をチョイス。
オーナーさんのお好みであれこれ換えて
お楽しみ頂くのが良いと思う。





次は「共箱」の用意。
続く。

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