フロンサックのワイン 地図付
フロンサックのワイン 地図付
①がAOCボルドーの範囲となり、大まかに分けると②メドック地区、グラーヴ・ソーテルヌ地区、アントゥル・ドゥ・メール地区、そしてリヴ・ドロワ~Rive Droite と呼ばれるドルドニュー河右岸地区となります。
③赤色表示がフロンサック地区であり、ドルドニュー河右岸に位置します。
④
ドルドニュー河右岸地区の中心地と言えばワインの積出港として栄えたリブルヌ市と言えるでしょう。
このリブルヌ~Libourne に由来してリブルヌ地区と呼ばれる一帯が④のようです。
このうち④黄色で表示した地区がアラウンド・サン・テミリオンと呼ばれるサン・テミリオン衛星地区となり、お隣にオレンジ色のポムロールとラランド・ポムロールがあり、リブルヌ市の西側にフロンサック、カノンフロンサック地区が所在するようです。
更に、AOCフロンサックのドルドニュー河寄りにAOCカノン・フロンサック地区が位置するようです。
AOCの関係では、⑤肌色表示全域がAOCフロンサックであり、その内の一部がAOCカノン・フロンサック地区に認定されているようです。
濃い色表示のAOCカノン・フロンサック地区のワインは、ヴィンテージによりAOCカノン・フロンサックの認定を受けたり、場合によりAOCフロンサックのワインとなる由縁のようです。
尤も、AOCカノン・フロンサック地区外にも畑を所有するため、同一シャトー名・同一ヴィンテージのAOCカノン・フロンサックとAOCフロンサックのワインが存在する場合もあるようです。
理論的には、AOCカノン・フロンサックの認定を受けたヴィンテージのワインは、格下のAOCフロンサック、AOCボルドー・シュペリュール、AOCボルドーを名乗ることが可能となります。
お話は戻って、フロンサックはドルドニュー河の北側に位置し、東にイール川が流れる丘陵地帯であり、AOCは赤ワインのみが対象とされており、1937年から1976年まではAOCコート・ド・フロンサックとされていたようです。
歴史的にはシャルルマーニュ(カール)大帝が築かせた要塞や、ルイ13世の宰相リシュルー公の邸宅があったとされており、これらを冠するワインもリリースされています。
シャトー・ド・カルルマニュス シャトー・リシュリー
ワインの特徴としては濃い紫やルビー色、香りは豊かで、赤い果実や胡椒あるいはスパイスの香りを放ち、樽香がある。
味わいにはボディがあり、余韻も長い。しっかりとした骨格のワインで、タンニンは多く存在しているが攻撃的ではなく、熟成に向いている。
メルロ種とカベルネ・フラン種のアサンブラージュから生まれる。
気品があり、肉付きがしっかりとしていて複雑な個性のあるワイン。土壌によりトリュフ、ジビエ、ミネラルのニューアンスがあり、きめが細かい。豊かで超えていて力強く濃密。 三省堂、フランスAOCワイン辞典より
同書によれば、飲み頃については5年の熟成により頂点にとされており、長期熟成に耐える程の酒質ではないものと思われます。
フロンサック、カノン・フロンサックのワイン(地図付き) その2 こちらへ
フロンサック、カノン・フロンサックのワイン(地図付き) その3 こちらへ
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