シャトー・タヤック・キュヴェ・プレステージ詳解

　シャトー・タヤック・キュヴェ・プレステージ　
　　　　Chateau Tayac Cuvee Prestige　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＡＯＣ Cotes de Bourg

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Commune Saint Seurin De Bourg

畑　面　積　　　３７ha～海抜５４m単一区画 Commune Bourg

年間生産量　　１．２万本～２．４万本(全１３万本)

オーナー　　　　ピエール・サティル

　　　　　　　　　　　　Pierre Saturny(サティル家１９５９年取得)

作付割合　　　メルロー２０％　カベソー７８％　カベフラ　２％

樹　　　齢　　　３０年～６０年

植栽密度　　　９，０００本/ha

仕立て　　　　　ギュイヨー・ドーブル

収　　　穫　　　　手　摘

発酵・マセレーション　ステンレスタンク、コンクリートタンク

　　　　　　　　　　　　　　醗　酵　７日～１０日間

　　　　　　　　　　　　　　マセラシオン、２６日～３１日間

新　樽　率　　　３５％

樽　熟　成　　　１０ケ月～１２ケ月

飲み頃の続く期間/　収穫後５年から１５年

※　この贅沢なキュヴェは偉大な年にのみ非常に樹齢の高い樹から造られる。とされていますが、　少なくとも２００６年、２００５年　２００４年、２００３年、２００２年、２００１年、２０００年、１９９９年、１９９８年、１９９６年、１９９５年、１９９４年、１９９０年、１９８９年、１９８８年、１９８６年、１９８５年、１９８３年、１９８２年、１９８１年ヴィンテージが確認出来ます。

　むしろ、葡萄の出来の良くない年は造られない。というのがより正しい表現のように思います。

　なお、後述のレ・テラッセは２００２年ヴィンテージは造られていないところをみると、「この贅沢なキュヴェは偉大な年にのみ非常に樹齢の高い樹から造られる。」はレ・テラッセの方が当てはまるように思われます。

　Chateau Tayac Cuvee Prestige　又は Les Prestige　と表記されているようです。　

　　価　格　　Chateau Tayac Cuvee Prestige　

　　　２０１４年　£１４　　　

　　　２０１５年　£１４　　

　　　２０１６年　£１４

　　　２０１７年　£１３　　　

　　　２０１８年　£１４　　　　　　WINE SEARCHER　２０２２．７．１５記

　シャトー・タヤック・レ・テラッセ

　　　　　　Chateau Tayac Les Terrasses

　新樽１００％。メルロー種の亜種とされるメルロ・ア・キュ・ルージュ

　「茎の赤いメルロ」使用。メルロー２０％、カベソー８０％

　メルローは、メルロー・キュー・ルージュと名付けられた亜種であり、房につながる茎の部分が赤く、その実は通常のメルロより果皮が厚く、グリセロール、タンニンの影響で色調が濃く、深い色合いのワインに仕上がり、独特のコクと深みが生まれるとか。１９６７年に判明したようであり、キューは幹とか茎を意味するようです。一部の記述にはシャトーペトリュスにも同様の葡萄樹があるとするものがあります。

　　価　格　　Chateau Tayac Les Terrasses

　　　２００９年　£１３

　　　２０１４年　£１３　　　　　　　WINE SEARCHER　２０２２．７．１５記

　シャトー・タヤック・キュヴェ・レゼルバ

　　Chateau Tayac Cuvee Reserve

又は Les Cuvee Reserve

メルロー５０％　カベソー５０％。２年落ち樽。

　　価　格　　Chateau Tayac Cuvee Reserve

　　　２０１１年　£　９　　　

　　　２０１４年　£　９　　

　　　２０１５年　£１０

　　　２０１８年　£　９　　　　　　　WINE SEARCHER　２０２２．７．１５記

　シャトー・タヤック・ルビィ・デュ・プランス・ノワール

　　　Chateau Tayac Rubis du Prince Noir

　樹齢１０年から１８年のメルロー９５％　カベソー　３％　カベフラ２％

キュヴェ・ルビーにつけられたPrince Noir(プランス・ノワール)は王太子の意味とされています。

　　　　　　

　　価　格　　Chateau Tayac Rubis du Prince Noir

　　　２０１６年　£　８

　　　２０１８年　£　７　　

　　　２０１９年　£　７　　　　　　WINE SEARCHER　２０２２．７．１５記

　エドワード黒太子

　イギリスのエドワード３世の長男であり、フランスとの１００年戦争で活躍した王太子であり、このシャトーに滞在した故事によりエチケットにも描かれています。身に着けていた甲冑が黒色だったことにより黒太子と呼ばれ、常勝した軍人であり、１３５６年のポワティエの戦いでフランス王ジャン２世を捕虜にしますが、騎士として接したとされ人気が高かったようです。父親エドワード３世より先に逝去したため王位に就くことはなかったようです。

参照　フランスの歴史１６　エドワード黒太子　