『シャトー・ラ・グランジェール詳解』

　シャトー・ラ・グランジェール

　　　　　Chateau La Grangere　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　格付外

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　AOC　Saint Emilion Grand Cru 　

セカンド　　　　　　レトリエ・ド・ラ・グランジェール

　　　　　　　　　　　　　　L'Etrier de La Grangere

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　年間生産量１万～１．５万本　

畑　面　積　　　　６．８ha

年間生産量　　　２万本～２．５万本

オーナー　　　　ピエール・デュラン＆ナディア・ドヴィルデ　

　　　　　　　　　　　　　　　Pierr Durand ＆ Nadia Devilder 　

作付割合　　　　メルロー７５％　カベフラ　５％　カベソー２０％　

平均樹齢　　　　３０年

植栽密度　　　　６，６００本/ha

収　　　量　　　　４０hl/ha　　

発酵・マセレーション　コンクリートタンク、３週間から４週間　

新　樽　率　　　　３３％。　　

樽　熟　成　　　　１２ケ月～１８ケ月、

　　　　　　　　　　　　　収量の５０％は樽内マロラクティック醗酵

コラージュ　　　　す　る。

濾　　　過　　　　不　定。

アッサンブラージュ　　　　　

　　　　２０１３年　メルロー９５％　カベソー　５％

　　　　２０１４年　メルロー９５％　カベソー　５％

飲み頃の続く期間/　収穫後５年～１２年

評　価　ボルドー第４版より　重要なヴィンテージ

２０００年　PP８９

　このワインのデビュー・リリースである。良く知られたボルドーのエノロジスト、ドゥニ・デュブルデュー教授の援助のもとで造られており、非常に純粋なブラックベリーやチェリーの果実と混ざり合ったいくらかの微妙な樽香や甘草を思わせる。タンニンは甘く、ミディアムからフルボディで、酸は弱い。余韻の長い、ほど良い舌触りをしたフィニッシュ。このヴィンテージの掘り出し物だ。最終試飲２００３年１月

　予想される飲み頃　２０１５年まで　　

２００１年　PP８７

　暗いルビー/プラム色をしており、甘いアロマは乾燥ハーブ、森の下生え、ブラックカラント、チェリーを思わせる。良く知られたボルドーのエノロジスト、ドゥニ・デュブルデューの援助のもとで造られており、エレガントで、ミディアムボディ。　予想される飲み頃　２００９年まで　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

２００２年　PP８６～８７

　エレガントで、心地よい、スイートチェリーやカラントの香りのするワインで、背景には樽香や土が感じられるほか、すっきりした酸の下地や、精力、新鮮さがある。重みや濃厚さには欠ける。

　予想される飲み頃　２０１１年まで　　

　　　　　　　　　　　サン・テミリオン・ヴィンテージ・チャート

　　　　１９９６年　PP８７、　２００１年　PP９０、　２００６年　PP８８、　２０１１年　PP８７

　　　　１９９７年　PP８６、　２００２年　PP８７、　２００７年　PP８６、　２０１２年　PP８９

　　　　１９９８年　PP９６、　２００３年　PP９０、　２００８年　PP９２、　２０１３年　PP８２

　　　　１９９９年　PP８８、　２００４年　PP８８、　２００９年　PP９３

　　　　２０００年　PP９６、　２００５年　PP９９、　２０１０年　PP９４

　Chateau La Grangere　2011.08　記

２０００年　５，４００円　位　
　　　　　Wine Searcher　平均　２，８７２円　2013.01補記　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　Louis et Jean Parent　所有当時

　一般的な評価

　ピエールとナディア・デュランの舵取りのもとでラ・グランジェールのデビュー・ヴィンテージは将来有望であった。しかし、私が初めてであった彼らの上等な２０００年がどのように成長するか解るにはまだ時期尚早である。それに続く２００１年には、少々がっかりした(ただし、ヴィンテージの条件があまり良くなかったからかも知れない)。しかしながら、２０００年がこのシャトーの潜在能力を反映しているならば、ここはしっかりと追跡する価値がある。