シャトー・リュシア詳解
シャトー・リュシア
Chateau Lucia
格付けなし
AOC Saint Emilion Grand Cru
畑 面 積 4.03ha
年間生産量 1万本
オーナー エンツォ・イデ 2012年取得
前 ミシェル・バルトリュシ
Michel Bartolussi
コンサルタント Stephane Derenoncourt
作付割合 メルロー90% カベフラ10%
平均樹齢 40年~100年
植栽密度 5,000本/ha
収 量 30hl/ha
発酵・マセレーション 3週間
新 樽 率 60%
樽 熟 成 15ケ月
コラージュ す る。
濾 過 しない。
セパージュ
2009年 メルロー90% カベフラ10% 25hl/ha
2010年 メルロー90% カベフラ10%
2011年 メルロー90% カベフラ10%
飲み頃の続く期間/ 収穫後4年から10年
評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ 補記
○ 2001年 PP90
3分の1が1901年に植えられたものだと言うこの畑で、これまでに生産してきたものの中で、2001年は最上のワインだ。深みのあるルビー/紫色をしており、甘い、くらくらしそうなノーズには、ジャムにしたような黒系果実、ローストしたコーヒー、新樽が感じられる。印象的なほど素質のある、肉付きの良い、豪勢で、セクシーなサン・テミリオンは、向こう8年から10年で飲んで頂きたい。
予想される飲み頃 2012年まで
○ 2002年 PP89~PP90
このガレージ・ワインはクロ・フルテの隣にある3haの畑から姿を現したものだ。ブレンド比率はメルロー85%にカベルネ・フラン15%(このシャトーにはいくらかマルベックの古木もある)。育成ではコンサルタントのステファヌ・ドルノンクールが現代的な醸造技法の全てを実践している。しなやかなタンニンのおかげでこの年のサン・テミリオンものとしては異例なものとなった。大量のブラックチェリーや甘草が溶け込んだ果実味があり、スモーキーな、香ばしいオークも立派に融合している。ビロードのような舌触りをしており、気をそそる香りや風味のおかげでセクシーな、外向的なワインとなっている。向こう10年で飲みたい。 予想される飲み頃 2013年まで
○ 2003年 PP91~94
サン・テミリオン村のすぐ北、このヴィンテージの最上の土地とは言えない3ha(1901年に1haが植えられた)の砂利質と石灰岩質の土壌の畑から造られた、輝かしいワインである。25hl/haと収量は少ないが、メルロー90%、カベルネ・フラン10%というブレンド比率でつくられたこのワインは、醸造コンサルタントのステファヌ・ドルノンクールのおかげで、目を見張るような出来になった。このガレージ・ワインを、皮肉っぽく国際的なスタイルという人がいるが、結果的にはすばらしいティスティング用ワインであり、保守的な評論なんてくそくらえだ!フルボディで、インクのような紫色をしており、クレームドカシス、溶けたチョコレート、エスプレッソの香ばしさ、パン・グリエのゴージャスな芳香がある。酸は弱く、息をのむほどアルコールは強い(13.5~14%)。豪奢で、くらくらしそうで、非常に魅力的なワイン。
予想される飲み頃 2014年まで 👇追加
○ 2003年 PP89 Wine Advocate #164 Apr 2006
よく造られた、深いルビー/紫の色付き2003は、熟した黒いチェリーフルーツに加えて、トーストオークの多くを明らかにし、肉質の攻撃が、適度に高いタンニンと狭い質感が仕上げに現れます。 予想される飲み頃 2016年まで
○ 2004年 PP92~94 Wine Advocate #165
これは7.5エーカーから造りだされる素晴しい努力の結晶であり、光を通さないほど濃い紫色の2004年は、甘いブラックラズベリーやブラックベリーリキュールと同時にエスプレッソのロースト香のようなゴージャスなアロマを醸し出す。非常に豊かできめが細かく、驚くほど凝縮していて余韻は長い。2年から3年で飲み頃になり、15年以上は続く。 予想される飲み頃 2020年まで
○ 2005年 PP93~95 Wine Advocate #170 Apr 2007
美しい仕上がりの2005年は、凝縮感があり、ピュアなブラックカラント・リキュールのブーケ、ローストしたエスプレッソ、スパイスや新樽の香り。ゴージャスでリッチ、フルボディで甘く、タンニンが豊富である。若いうちから楽しめ、15年~20年は十分に持つワイン。残念なことに、たったの930ケースしか生産されていない。
予想される飲み頃 現在から2027年
○ 2006年 PP90~93 Wine Advocate #170 Apr 2007
予想される飲み頃 現在から2021年
○ 2009年 Wine Advocate #199 February 2012
リムに暗い梅/紫色の色のワインの非常に魅力的なスタイルは、アジアのスパイス、プラムソース、黒チェリーとブラックカラントと混ぜた微妙なオークの甘いキスは、背景にオークの一部をプッシュします。ふっくら、豪華、酸味が低く、非常にセクシーです。 予想される飲み頃 現在から2022年
○ 2011年 PP93 Wine Advocate #212 Apr 2014
鮮やかなガラギステセントエミリオン、2011年リュシアは、不透明な青/紫の色だけでなく、春の花、グラファイト、ブルーベリーと黒のラズベリーリキュール、フルボディフレーバー、ハードエッジなし、ラウンド、緑豊かな、テクスチャ仕上げの甘い、豪華な香水を明らかにします。ヴィンテージを超越した優れた努力。
予想される飲み頃 現在から2026年+
2001年を何らかの兆候とするのなら、リュシュは注目すべきである。ワインは、1901年に植えられた小さな葡萄畑から造られる。聡明なステファヌ・ドルノンクールがコンサルタントを務めている。ここは2001年より前の出来に反して、明らかに品質に真剣に取り組んでいるガレージ・ワインのようだ。
価 格 Chateau Lucia
2008年 £ 2015年 £31
2009年 £38 2016年 £34
2010年 £ 2017年 £
2011年 £ 2018年 £
2012年 £30 2019年 £
2013年 £25 2020年 £24
2014年 £31 2021年 £ WINE SEARCHER 2021.7.19記
一般的な評価
ここもまた、1990年代半ばにアクセル全開でスタートし、間もなく疲れを見せてしまったガレージ・ワインの1つである。しかし、2001年から判断するに、リュシアは復活してきたようだ。名前もリュシアに改め(もとはリュシーという名だった)、新しい醸造法のスタイルを採り入れた(以前のチャーミングだが軽くて近づきやすいものから、もっと質感のあるワインへの)ことが、新たなスタートのしるしであろう。当初のシナリオをまた繰り返してしまうかどうかは、まだわからない。しかし、何度も言うようだが、2001年が消費者の注目に値するワインであることに間違いはない。
取得当初の3.5haの畑は①クロ・フルテの隣と②若樹の区画はシャトー・グラン・ポンテの畑の北側。他に③モンブスケ【かなり遠い】の近くにも取得。現4.03ha。
シャトー名、シャトー・リュシー~Chateau Lucieからシャトー・リュシア~Chateau Luciaに2001年ヴィンテージから変更のようです。
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