シャトー・レルミタージュ詳解 | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・レルミタージュ詳解

ぶどう シャトー・レルミタージュ 

      Chateau L’Hermitage    

                                 格付けなし   

                                 AOC Saint Emilion Grand Cru

 

~庵の意。

             

畑 面 積       3.0ha

年間生産量      1万本~1.2万本 

オーナー        GFAド・マトラ GFA de Matras

             ヴェルテメール家

作付割合       メルロー75% カベフラ25% 

平均樹齢       45年

栽密度        6,500本/ha

収   量        32hl/ha 

発酵・マセレーション  ステンレス槽、3週間  

              低温マセレーション(5℃15日間) 

新 樽 率      100% 

樽 熟 成      18ケ月~20ケ月。

コラージュ       す る。

濾   過       しない。

 

飲み頃の続く期間/ 収穫後3年から15年

  
       


評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ

 

○ 1997年 PP88  ファースト・ヴィンテージ

 高品質な香ばしいオークに引きたてられた、ジャムにした様な、大量の甘いチェリーとブラックカラントの果実味がある、縁いっぱいまで濃い、深みのあるルビー色をしたミディアムボディの1997年の作品は、秀逸な芳醇さ、やわらかい、ビロードの様な舌触り、軽いタンニン、弱めの酸がある。向こう2年から3年で飲みたい。最終試飲2001年3月。 予想される飲み頃 2004年まで ダウン

 

○ 1998年 PP89

 濃いルビー/紫色で、ブラックベリー色をした、甘草、チェリー、そして香ばしい新樽のアロマと風味がある、この深みのあるミディアムからフルボディのサン・テミリオンは、噛みごたえがあり、濃厚で、凝縮感もあり、良い出来となっている。フィニッシュは純粋で、凝縮感があり、ほどほどにタニックだ。最終試飲2002年3月。

 予想される飲み頃 2016年まで  ダウン

 

○ 1999年 PP88

 レルミタージュの当主は、雹のためメルローとカベルネ・フランを完熟する2週間から3週間前に収穫しなければならなかったが、びっくりするほど美味しい1999年を造り出した。秀逸で、なめらかで、甘く、ハーブの色合いがあり、ブラックベリーとチェ。 予想される飲み頃 2008年まで ダウン

 

○ 2000年 PP91

 クレームドカシス、溶けた甘草、モカ、バニラの素晴らしく甘いブーケがグラスから立ち上る。豊かで純粋、凝縮感のある、光を通さない紫色をした2000年は、力強さ、凝縮感、深み、葡萄の完熟感、そしてほどほどに強いタンニンすべてが、偉大なヴィンテージの顕著な特徴を見せている。濃厚で印象的なワインだ。2006年から2018年までの間に飲めるようになっている筈である。最終試飲2003年1月。

 予想される飲み頃 現在から2018年 sei

 

○ 2001年 PP92

 2001年は、私が試飲したこのワイナリーの作品の中で最上の1つである。アンジェリュスとボーセジュール・デュフォーに挟まれた3haの畑には、メルローが75%、カベルネ・フランが25%植えられている。濃いルビー/紫色をしており、黒トリュフ、ブラックカラント、甘草、香ばしいオークのアロマを感じる。フルボディで、噛みごたえのある個性には、溢れんばかりの量の果実味とエキス分が感じられる。酸が弱く、くらくらするほどの豪勢なワインだ。 予想される飲み頃 現在から2012年 ダウン

 

○ 2002年 PP89~91

 この3haの樹齢40年の畑はアンジュリュスとボーセジュール・デュフォーの双方に隣接している。植えられているのはメルローとカベルネ・フランが等量 。悲しいことに750ケースしか生産されていない。おいしい、葡萄の完熟感のある、濃いルビー/紫色をした作品で、2000年や1998年の兄弟分が持っていた大きさはないが、見事なまでに純粋な、ミディアムからフルボディの、外向的なワインとなっている。この年のサン・テミリオンの多くが(抽出に熱中し過ぎたために)持っている硬い、強硬なタンニンは避けられた。 予想される飲み頃 2013年まで ダウン 

 

○ 2002年 PP89  Wine Advocate April 2005

 右岸から成功した2002年のフロント、フォワード、エルミタージュは、エスプレッソローストとチョコレートのヒントが織り交ぜられた豊富な量のブラックチェリーフルーツを展示しています。青々とした、熟した、そして酸味が少ない。

 予想される飲み頃 2013年まで ダウン 

 

○ 2003年 PP90~92

 このガレージ・ワインは、実際はマトラのシャトーのテート・ド・キュヴェで、アンジェリュスとベルリケの間に位置している粘土質と石灰岩質の土壌の見事な畑から姿を現した。フルボディで、幅があり、広がりがある。率直で判りやすい魅力、大量の果実味とグリセリン、弱い酸、くらくらしそうなほどのアルコールが感じられる。

 予想される飲み頃 2019年まで ダウン


○ 2004年 PP88

 

○ 2005年 PP92  Wine Advocate April 2008

メルロー65%とカベルネフラン35%のブレンド。通常、純粋で、ミディアムからフルボディで、豪華で派手で、通常よりも優雅で(主に新鮮で活気のある酸味のため)、深刻な構造があります。ブラックベリー、ブラックチェリー、ハーブの強烈なアロマは、熟したタンニンと卓越した重量、長さ、全体的な調和を備えたフルボディのワインによってバックアップされています。 予想される飲み頃 2022年まで ダウン

 

○ 2006年 PP87

○ 2008年 PP86~PP87

○ 2009年 PP88~PP90

   

¥ Wine Searcher 平均 6,749円 2013.01

  
   
   
          

ピコピコハンマー 生産量の少ないレルミタージュは、アンジュリュスとボーセジュール・デュフォーに挟まれた、樹齢45年の畑から生み出される。レルミタージュは醗酵前に長時間の低温マセレーションを行い、100%フレンチオークの新樽で熟成される。色、果実味、テロワール、舌触り、そして長命さ、この全てを一層充実させるため、革新的なニューウェーブの技術が事実上全て取り入れられている。

 

            

 

キャミソール 一般的な評価

 

 1997年ヴィンテージにデビューして以来、レルミタージュは物議をかもしている『ガレージ・ワイン』運動の一員である。最近の出来は秀逸とまではいかなくとも優良で、推奨されるだけの価値がある。

 

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 上写真左は、シャトー・マトラ傘下前のシャトー・レルミタージュ。 右は、シャトー・マトラのセカンドとしてのレルミタージュであり、1997年ヴィンテージからキュヴェとしてエチケットも変えリリース。


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多分このあたり。            

 

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