CH ラ・ゴムリー詳解 | ろくでなしチャンのブログ

CH ラ・ゴムリー詳解

ぶどう シャトー・ラ・ゴムリー

      Chateau La Gomerie  

                                     AOC Saint Emilion Grand Cru     
 

セカンド      マドモアゼル・ド・ラ・ゴムリー

              Mademoiselle de La Gomerie 

               年間生産量2,000本から3,000本

 

畑 面 積       2.5ha

年間生産量     9,000本

隣接畑       クロ・デ・ジャコバン

オーナー       ジェラール&ドミニク・ベコ

           (ボーセジュール・ベコのオーナー)   

コンサルタント   ミシェル・ロラン

作付割合      メルロー100%

平均樹齢      35年

植栽密度      6,250本/ha

収   量       35hl/ha

土 質 等       サンテミリオンの丘のやや裾野に位置し、海抜50m

            付近のやや平地。

タ ン ク        木製タンク

新樽比率      100%

発酵・マセレーション 4週間から5週間 

樽熟成        18ケ月、樽内マロラクティック発酵    

コラージュ      しない。
濾   過      しない。

アッサンブラージュ  メルロー100%
 
特   徴      リッチな、クリーミーな舌触り。メルローの華々しさと、

           けばけばしさ

香   り      プラムのリキュール、スモーキー、ブラックベリー、

           チェリー、コーヒー、 

 

ピコピコハンマー 飲み頃 収穫後2年から15年~ボルドー第4版

 

ピコピコハンマー 飲む時期、予想される成熟度、デカンティング‎時間

 推奨セラーリング期間   4年~6年

 推奨デカンティング‎時間  1時間~2時間

 推定賞味期間        ヴィンテージ後5年~20年間   出典 The Wine Cellar Insider

 

ピコピコハンマー ナイフとフォーク マリアージュ

 子牛肉、豚肉、牛肉、子羊肉、アヒル、狩猟肉、ローストチキン、ロースト、蒸し煮、グリル料理など、あらゆる種類の古典的な肉料理と最もよく組み合わせます。

 アジア料理や、マグロ、マッシュルーム、パスタなどのボリュームたっぷりな魚のコースと組み合わせるとも美味しいです。 出典 The Wine Cellar Insider

 

ピコピコハンマー 評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ +補記


○ 1995年 PP93

 ファースト・リリース・ワインで有り、現在も素晴らしく美味しい。色は濃いルビー/紫色で、ノーズは、アジアのスパイス、醤油、コーヒー、熟したベリー/チェリーのエキゾチックなアロマを感じさせる。このフルボディの、厚みのある、とろりとした舌触りのしたワインは、信じられないほど凝縮感があり、甘い、よく融合したタンニンがたっぷり含まれている。この衝撃的なまでにリッチな注目の作品は、酸が弱いことによって、官能的な個性が増している。  予想される飲み頃 2012年まで ダウン

 

○ 1996年 PP92

 壮観で、暗いルビー色をしており、爆発的な香りは、トースト、ローストしたナッツ、キルシュ、各種取り揃えられた黒系果実を思わせる。甘いタンニンのあるフルボディで、熟して、強烈に凝縮感のあるフィニッシュは、グリセリンとエキス分のレベルが高い。華々しい、フルボディのワイン。 予想される飲み頃 2018年まで ダウン

 

○ 1997年 PP89

 このワインの評点が傑出しているのは当然かもしれないが、惜しげないオークと国際的なスタイルが物議をかもしている。とはいえ、享楽的で、暗いルビー/紫色をした、エキゾチックな、派手やかな1997年には、卓越した果実味と凝縮感がある。

 予想される飲み頃 2008年まで ダウン

○ 1998年 PP94

 壮観な作品である。この超大作は遠慮のないサンテミリオンで、縁いっぱいまで濃い紫色をしており、フランボワーズリキュール、ブラックベリー、スモーキーなオークのゴージャスなブーケと、とろりとした舌触りを誇り、フルボディに、弱い酸と、熟したタンニンのある、継ぎ目のないフィニッシュが見られる。楽しみと理知的な面、いずれも点数が高い。 予想される飲み頃 2014年まで ダウン


○ 1999年 PP86

 雹の為に害を被った結果、四角四面の、画一的な、より軽いワインとなり、このクリュの典型的なニューアンスと深みがない。新樽とブラックチェリーのアロマを思わせる、深みのあるルビー色をした、ミディアムボディのワイン。

 予想される飲み頃 2009年まで ダウン

 

○ 2000年 PP96 Wine Advocate 

 濃い紫色をした、けた外れの作品で、ローストしたコーヒー、甘いジャムにしたようなブラックチェリー、カラントの豪華なアロマを誇っており、通常よりタンニンが多いが、中間部はフィニッシュ同様、豪奢で、厚みと広がりがあり、ジューシーだ。この凄いワインは、享楽主義者に向けて、現代的な、カルト的スタイルで造られている。

 予想される飲み頃 2016年まで ダウン

 

○ 2000年 PP96 Robert Parker Wine Advocate June 2010

 2000年 La Gomerie の最近の2つの試飲は、どちらも7年前の私のコメントを補強しました。この100%メルローの興味深い点は、熟成の良さです。おそらくそれはもっと注目に値する。その濃い紫色の後に、春の花、クレームドカシス、ジャミー・ブラック・チェリー、甘草、グラファイト、エスプレッソ・ローストの美しい香りが続きます。フルボディで、深く、見事に濃縮され、純粋で、長く、モダンなスタイルで造られており、さらに10年間よく飲むはずです。 予想される飲み頃 2020年まで ダウン

 

 

○ 2001年 PP92

 この旺盛で、スモーキーな、土っぽいワインは、甘く、凝縮感があり、肉付きの良い、モカが溶け込んだブラックベリーとチェリーの風味に、ほのかに西洋杉、バニラを感じさせる。豪勢で噛みごたえがあり、清澄も濾過もしていないメルローの華々しい個性があり、殆どけばけばしいと言っても良い。

 予想される飲み頃 2013年まで ダウン

 

○ 2002年 PP87~88

 抽出のし過ぎが、このフィニッシュの辛くて硬いタンニンをもたらし、他との釣り合いが取れていない様に見える。色は深みのあるルビー/紫色で、良好な甘味はあるが、何より重要な中間部や舌触りは、ラ・ゴムリーのように高価ぜいたくな価格の付いたワインに期待されるほど印象的なものではない。とは言え、気をそそる風味はモカ、ブラックチェリー、カラント、プラムを思わせる。

 予想される飲み頃 2014年まで ダウン

 

○ 2003年 PP94 Wine Advocate ♯164 Apr 2006

 これは間違いなく物議を醸しているクラレットだろう。極めて酸が壊れやすく、ph値は4に近く、とてつもなく豪勢で、凝縮感とふくよかさが感じられ、葡萄樹の神酒の様な風味がある。巨大な、厚みのある、天然アルコール度数14%を実現した作品。最近のヴィンテージのほかのワインも殆どそうだが、目を回しそうな、派手なワインだ。しかし、現時点では、構造や鮮明感を探さなければならない。純粋なグリセリン、果実味、力強さ、くらくらしそうなほどのアルコールを感じる。

 予想される飲み頃 2016年まで  ダウン 

 

○ 2003年 PP86 Wine Advocate Aug 2014

 ‎主に砂の土壌で栽培されたメルローから造られた2003年ラ・ゴムリーは、合理的によく持ちこたえていますが、ハーブと地球のヒントと混ざった柔らかいベリーフルーツと一枚岩でシンプルなようです。‎  予想される飲み頃 2014年まで ダウン

 

 

○ 2004年 PP91  Wine Advocate June 2007 

 エキゾチックなワイン。濃い紫色をし、アロマはイチゴ、ブラックチェリー、ローストしたエスプレッソ、スパイス箱。ミディアムボディからフルボディ。非常にかわいらしく、セクシーな個性を持っている。 予想される飲み頃 2021年まで ダウン

 

○ 2005年 PP94~PP96 Robert Parker Wine Advocate Apr 2006

 ワインの世界の反動のいくつかはおそらくあまりにもおいしいとオーバートップを見つける一貫してエキゾチック/華やかなセントエミリオンです。深い紫色の色合いの2005年は、ラ・ゴムリーのこれまでの最高の努力であることが判明し、確かに2000年に匹敵するかもしれません。それはジャミーブラックベリー、キルシュリキュール、溶かした甘草、ローストコーヒーのエキゾチックな香水を提供しています。フルーツ、グリセリン、および大量抽出物は甘いオークのタッチを隠し、ワインはグリセリンと豊かさの壮大な層と口蓋の上にカスケード。この巨大で豊かで完璧にバランスのとれたサンテミリオンは、驚くべき新鮮さと線引さを持っています。それは瓶詰め後に閉じるべきではないので、それは魅力的な若いでしょう。

 予想される飲み頃 2020年+まで ダウン

 

○ 2005年 PP93~PP96 Robert Parker Wine Advocate ♯170 Apr 2007

 樹齢32年の100%メルローの葡萄が植えられた小さな(7エーカー以下の)葡萄園から、ラ・ゴムリーはボルドーのより快楽主義的で豪華で華やかなワインの一つです。しかし、それは10~15年以上持続することができます。有名なミシェル・ローランドは長年のコンサルタントであり、2005年は華麗な2000年と並んでいます。ブラックチェリー、ブラックベリー、ローストコーヒー、溶かした甘草、チョコレート、エスプレッソの強烈な香水を誇っています。フルボディ、緻密、巨大な、それは明らかにモダンなスタイルのサンテミリオンですが、ヴィンテージの高酸度としっかりしたタンニンのために、それは2000年や1998年のような快楽主義的な年よりも古典的です。 予想される飲み頃 2022年まで ダウン

 

○ 2005年 PP95 Robert Parker Wine Advocate ♯176 Apr 2008

 いつものように、 La Gomerie 2005年はセクシーで濃厚なプラム/紫がかった努力です。100%メルローが植えられた7エーカー、32年前の敷地から、ホワイトチョコレート、ローストコーヒー、ブラックベリー、ブラックチェリー、グラファイト、トースト・オークの豪華なブーケが展示されています。これは現代的なスタイルで退廃的に豊かなサンテミリオンですが、ヴィンテージの酸味が高く、タンニンの構造が強いため、この製品は通常よりもクラシックなフレームワークを備えています。

 予想される飲み頃 現在から2028年 たぶん

 

 

 

○ 2006年 PP90~PP93

 エキゾチックな官能的なテクスチャをしており、ローストしたコーヒー、キルシュリキュール、甘草、あふれんばかりの花束、口に含むと、 贅沢な、肉付きの良い、低い酸と絹のようなタンニンが感じられる。美味しいワインだ。少なくとも12年から15年間は美味しく飲める期間が続くだろう。 予想される飲み頃 2021年まで ダウン

 

○ 2006年 PP91 Wine Advocate Feb 2009

 ‎7エーカーの葡萄園のこの100%メルローは、甘い、オーキー、クレーム・ド・カシス、そしてバリケとクレームブリュレの概念と織り交ぜたキルシュフルーツに加えて、濃密なルビー/パープルカラーを展示しています。オパレントとミディアムからフルボディまで、角度タンニンを仕上げにして、構造のバランスを取るのに十分な濃度を持っています。‎  予想される飲み頃 2021年まで ダウン

 

 

 

○ 2007年 PP91 Wine Advocate Apr 2010

 ‎サン・エミリオンのふっくらとした、活気に満ちた、あなたの顔のスタイル、美しいモカ、キルシュ、ブラックカラントフルーツ、クリーミーでフルボディの質感、目立つトースト、スモーキーオークを展示しています。モダンなスタイルで作られた、それは肉質、豊かな、磁気ワインです。‎ 予想される飲み頃 2018年まで ダウン

 

 

 

○ 2008年 PP86 Wine Advocate May 2011

 ‎3つの別々の機会に味わって、これは私が予想していたよりもはるかに印象的な努力、一次元です。ダークプラム/ルビー色の、丸くて絹のような、それは集中力を欠き、セントエミリオンの高級メルロよりもピノ・ノワールのような味がします。‎

 予想される飲み頃 2014年まで ダウン

 

○ 2009年 PP91 Wine Advocate Feb 2012

 ‎このワインは現在、この100%メルロットキュヴェが有名な進化した、フルボディ、豪華なスタイルを展示しています。豊富なモカ、クランベリーリキュール、キルシュ、甘草、微妙なエスプレッソローストと煙(新しいバリケから)特性は、この魅力的なサンテミリオンで見つかります。私が早い段階で抱えていた懸念のいくつかはボトルでは明らかではありませんでしたが、2009年はラ・ゴメリーの最大の努力ほど派手で集中しているとは思いません。‎  予想される飲み頃  現在から2027年+ sei

 

○ 2010年 PP92 Wine Advocate February 2013

 ‎ワインは、いくつかのバニリン、煙と嫌いな土壌の香りと織り交ぜられた深いキルシュ、モカと桑のノートで、その典型的な派手な個性を示しています。ミディアムからフルボディ、リッチ、レイヤード、これは比較的甘美で、手入れしたスタイルです。‎

 予想される飲み頃  現在から2025年 sei

 

○ 2011年 P88~PP90


  
 

イギリス  価 格 表   Chateau La Gomerie

    2000年 £     2011年 £

    2001年 £     2012年 £

    2002年 £     2013年 £

    2003年 £     2014年 £

    2004年 £     2015年 £

    2005年 £108  2016年 £201

    2006年 £ 94  2017年 £

    2007年 £ 62  2018年 £211

    2008年 £ 68  2019年 £

    2009年 £ 44  2020年 £

    2010年 £ 62  2021年 £

                                     WINE SEARCHER 2021.6.10記

 

     

 

ぶどう ル・パンに良く似た造りと言われ、現にオーナーもル・パンを目指していると述べているようです。完熟したメルローのみを使用し、収量を抑え、100%の新樽を使い、更に半分を再度新樽で熟成させていると言われています。ビジャージュは人間の足で行っていると言いますから、非常に珍しいです。

 昔は、むくつけき男が全裸で発酵槽に入り、マストを上から踏みつけていたと言います。マストの上に乗ったくらいでは沈まないと言われ、相当の体力勝負だった様です。秋口の低温時には人間の体温により発酵が上手くいく、と読んだことがあります。現代のラ・ゴムリーではフリ○ンでビジャージュはないと思うのですが、そんな事を考えると飲みたくは・・・・・やっぱり飲みたい!

 いずれにせよ、コンサルタント・ワインとも言われ、強烈な凝縮感と強いアルコール感、派手なワイン・スタイル(現代的スタイル、カルト・スタイル)を持つようです。長期の熟成によりどうなるのか未知数と言われています。

 1995年ファースト・リリース(現オーナーの)で、お値段はヴィンテージにより1万円から2万円程度のようです。  

                              
      
 前オーナー時のエチケット

 

  

 

ぶどう マドモアゼル・ド・ラ・ゴムリー  セカンド

      Mademoiselle de La Gomerie 

                                       AOC Saint Emilion Grand Cru  

  

 

 

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