ワインブーム | ろくでなしチャンのブログ

ワインブーム

ワインブーム~過去との思い出 

 

 インターネットで検索していたら、新宿のワインバー&レストランのオーナー今井健夫氏のこんな言葉を見つけました。

 「男性は知識にこだわり」 「女性は素直に飲んで判断する。」 とのこと。

男性は嵌ってしまう事が多く、先入観が強いのだそうです。えー!!それって ワ タ シ 。

 

 そんな私が、ワインブームについて調べてみました。実に第1次ワインブームから第6次ワインブームまであるそうです。因みに、第7次ワインブームで検索してみたらヒットが無かったので、多分今のところブームは第6次までなのでしょう。

 

 日本ワイナリー協会によれば、100年程前、日本人の好みに合わせ、ワインに砂糖を添加した甘味葡萄酒が滋養強壮飲料として発売、普及したそうです。
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モデルは有名だった松島恵美子さん、

 

 有名なのが、現サントリー社から発売されました赤玉ポートワインです。もっとも、ポルトガル政府からの抗議(ポート酒との混同を招くので使わないように。)もあり、1973年現行の赤玉スイートワインと改名しているようです。

 掲載の写真は、ウイキペディアから、パクらせて頂き(勝手に)ましたもので、なんと日本初のヌードポスターなのです。どこがヌードと思われましょうが、言われればヌードかなと。髪型がなんとも宜しいですね。和風なのか洋風なのか私にとっては微妙なところで、専門家の御意見を伺いたいところです。

 4年前にワインなるものを飲み始めた頃、シャトー・モンローズより赤玉スイートワインが美味しいと言った私であり、思い出深いワインなのです。

 先日久しぶりに飲んだのですがグラスに一口飲んで後は・・・・。


 その後、テーブルワインが飲まれるようになったのは、1964年(昭和39年)東京オリンピックが開催された時期だった様です。

 

 1970年2月14日(昭和45年)ワインの輸入自由化が認められました。僅か40年前です。それまでワインは輸入出来なかったんですね。

 外国旅行のお土産として日本に持ち込まれる位のものだったのでしょう。多分。

ワイン輸入自由化の前年、1969年4月1日にはバーボン・ウイスキーが、同年10月1日にはブランデー・リキュールが輸入自由化が認められていました。やがて、1971年1月1日からウイスキーを含む全酒類の輸入自由化が認められ、やがて関税も引き下げられて行くこととなります。

 

第1次ワインブーム(1972年~)

 日本が高度成長経済に沸いた時代。1970年3月(昭和45年)に開催された大阪万国博覧会あたりが第1次ワインブームとされています。ブームは高度成長経済による生活水準の向上によるとされています。週休二日制もこの頃からのものです。

万博とワイン自由化で世界のワインがマスコミに取り上げられた効果も大きかったようです。 

 

 1970年は菅原洋一の「今日でお別れ」

 1971年は五木ひろしの「よこはま・たそがれ」

 1972年は小柳るみ子の「瀬戸の花嫁」

 1973年はペドロ・アンド・カプリシャスの「ジョニィへの伝言」がヒットした時代です。

    知らなーい!?御尤もです ドクロ

 このワインブームに、1972年サントリー・デリカワインが「金曜日は花買って、パン買って、ワインを買って帰りまぁす」のテレビコマーシャルを流していました。何故か、知ってる私あせる

 

第2次ワインブーム(1978年~)

 所謂1,000円ワインブームと言われる時代です。経済の安定化の時代で家庭でワインを楽しむことが増えた様です。ワイン志向もワンランク上を目指した時代で、サントリー、レゼルブワインが売れていました。

 

 1978年はピンクレディの「UFO」

 1979年は久保田早紀の「異邦人」 

 1980年は五輪真弓の「恋人よ」がヒットしました。そうビックリマークそうビックリマーク


1970年代後半の国産ワインと輸入ワイン比率は3対1で、国産ワイン優勢の時代です。

 

第3次ワインブーム(1981年~)

 所謂、地ワインブームとか、一升瓶ワインブームと言われる時代です。

その土地土地で造られる地ワインと外見に拘らない中身本位のワインを求められた時代です。

関税の引き下げと円高がブームの下支えでした。

 

 1981年は近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」 

 1982年はあみんの「待つわ」

 1983年は安全地帯の「ワインレッドの心」がヒットしました。

 

 ワインレッドの心は1983年サントリーがワインコマーシャルに使用しています。

この頃、円高の影響もあり、輸入ワインのお手ごろ感が広まり、国産ワインと輸入ワイン比率は1対1となり、輸入ワイン大躍進の時代です。

 

第4次ワインブーム(1987年~1990年)


 ヌーヴォー&高級ワインブームと言われた時代です。1980年後半はバブル期であり、なんでも高級品に飛びつく時代でした。ボージョレ・ヌーボーは1968年から本格輸出が始まり、1976年には日本への初の空輸便が飛び立ちます。ボージョレ・ヌーボー人気が爆発的に広がりました。

 ヌーボーは当初11月15日が解禁日とされておりましたが、解禁日が土曜日、日曜日と重なると飲食店での販売が落ち込むため、1984年から11月の第3木曜日へと変更されていました。

 また、時差の関係から「ボージョレ・ヌーボー、世界で一番最初に飲める国、日本。」などと喧伝され(実際はヨーロッパ先進国より早く、ですが。)、大いに親しまれました。

 

 1987年島倉千代子の「人生いろいろ」 

 1988年長淵剛の「乾杯」

 1989年美空ひばりの「川の流れのように」

 1990年BBクイーンズの「おどるポンポコリン」がヒットしました。

 

第5次ワインブーム(1994年~)


 500円ワインブーがおとづれます。バブル経済崩壊でワイン需要が落ち込み、長い不況と消費低迷に伴い消費動向は「良いものを納得価格で」へと移ります。

 メルシャンワインから『ボンマルシェ~仏語で良いお買いもの』が発売されます。

 

 1994年Mr childrenの「イノセントワールド」 

 1995年浜田雅功の「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよ ムーヴメント」

 1996年安室奈美恵の「Don´t wanna cry」がヒットしました。

 

第6次ワインブーム(1997年~1998年)

 赤ワイン健康ブームと言われました。折からの健康ブームに乗ったのも一因とされており、ポリフェノールが持てはやされました。

 

 1997年KinKi kidsの「硝子の少年」 

 1998年GLAYの「誘惑」がヒットしました。

 

2008年、国産ワインと輸入ワイン比率は1対2と逆転しました。


 

 次にデーターを覗いてみましょう。メルシャンさんのワイン参考資料から掲載させていただきました。

 

ワイン消費数量比(日本)

 

        国 産    輸 入   合 計        消 費 量

1970年   4,934kl     783kl   5717kl      0.06㍑/人

1980年  33,062kl   10,903kl   43,965kl     0.38㍑/人

1990年  59,566kl   58,620k l 118,186kl     0.96㍑/人

1998年 112,898kl  184,985kl  297,883kl     2.36㍑/人

2000年 104.565kl  161,503kl  266,068kl     2.13㍑/人

2005年  91,233kl  146,974kl  238,207kl     1.89㍑/人

2008年  74,428kl  152,571kl   226,999kl     1.80㍑/人


色別ワイン消費

 2009年 赤56%、白36% ロゼ 8%
 1999年以降大きな変化は見られません。

 

ワイン輸入数量比

           1999年     2009年
フ ラ ン ス    42.9%    40.9%
イ タ リア     18.0%     19.8%

チ     リ     5.1%    14.6%

ス ペ イ ン    4 .5%    10.3%

オーストラリ     2.9%     7.0%

ア メ リ カ     10.5%    6.8%

ド  イ ツ      20.0%    2.5%

南アフリカ      1 .0%    1.9%

アルゼンチン    0.5%     1.8%

ポルトガル      0.5%     0.5%

ニュージーランド  0.3%     0.5%

ハ ン ガ リー   0.3%     0.1%

 

主要ワイン消費国一人当たりワイン消費量 2006年

 

フランス      53.8㍑

イタリア      46.5㍑

ポルトガル    45.3㍑

スイス       37.6㍑ 

デンマーク     31.7㍑

スペイン      30.8㍑

ハンガリー    29.8㍑

オーストラリア  29.4㍑

ギリシャ     28.8㍑

クロアチア    28.4㍑


 

以上ベストテン、以下主要国


 

ドイツ       24.4㍑

オーストラリア  22.3㍑

イギリス     20.9㍑

アメリカ       8.6㍑

日  本       2.0㍑ 


 

 別のデーターでは日本は、2006年2.0㍑/人でしたが、2008年データでは2.3㍑/人になっていますので、ようやく1年間に一人平均ボトル3本の消費量となりました。誰ですかはてなマーク私は大いに日本の為に貢献しているなどと思っている人ははてなマーク

 

注 データによってかなりバラツキがあります。最近のワイン教本を購入していませんので、メルシャンさんのを載せましたが、エキスパート等を目指している方は、受験用のデーターを。

 

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