名曲百選第三章(84)2017年夏 河原の遊歩道スケッチ、Tシャツは色褪せてゆく・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

 

 

暑い日が続いてますが、涼しい所にばかりいても体力がなくなるので、時間をみて河原の遊歩道をウォーキングしたりジョギングしたりしています。

 

 

ダンゴバチが一心に花の蜜を吸っていました。

近づいても逃げないですし、刺す気配もまったくありません。

何処となくユーモラスなお姿、友好的なハチなのかもしれません。

 

 

川では大きな赤い鯉が一匹、悠々と気持ち良さそうに泳いでいます。

子供の頃の私なら間違いなく急いで家に戻り、釣り竿を持ってきた事でしょう。

 

 

少し先の川の段になった所では、アオサギ師匠が、滝に打たれる修行をされていました。

悟りを開かれたのかもしれません。

今度、人生について教えを乞いたいと思います。

 

 

河原の柳の木では、ノコギリクワガタを発見。

まだこの辺りに居てくれるのがとても嬉しいです。

来年の夏も会えますように。

 

 

河原のサッカー練習場では、子供たちがボールを追いかけている姿を時折見かけます。

 

 

 

外は暑いですが景色をみながら歩いたり走ったりするのも楽しいものです。

家に帰って浴びるシャワーは、とても気持ちがいいです。

 

今年の夏も後半を迎え、私の肌も浅黒くなり、Tシャツも色褪せてきました。

 
T シャツに口紅/大滝詠一
 

 

この曲の大瀧さんのバージョンが大好きで、よく聴いております。

大瀧さんのちょっと気怠いような穏やかな歌声がいいですね。

 

色褪せた T シャツに口紅

 

色褪せた T シャツというフレーズに、この歌の主人公の男性の心が反映されています。

つまり、色褪せた T シャツのように彼女への思いも冷めてしまったのでしょう。

 

そして、口紅というのは女性を象徴します。

口紅の赤は情熱の色、彼女の方はまだ彼の事を愛しているんですね。

 

これ以上君を不幸に
俺 出来ないよと
ポツリと呟けば

 

不幸の意味を知っているの? なんて
ふと顔をあげて
なじるように言ったね

 

「これ以上君を不幸に 俺 できないよ」

男が別れる時によく使う常套句ですね。

相手の女性を傷つけないように言ってるつもりが、逆に傷つけるという事に気が付かない男が多いです。

 

「不幸の意味を知っているの?」

彼女にとっては、別れる事が最大の不幸なのでしょうか。

 

泣かない君が
泣けない俺を
見つめる
鴎が空へ
翔び立つ

 

「泣かない君」 と 「泣けない俺」  さすがに松本先生、深いですね。 

二人の心情の対比が、この二つの言葉から感じられます。

 

二人のそれぞれの想いが交差し、二人だけを残すかのように いつの間にか時は流れ夜明けを迎え、翔び立ってゆく鴎・・・。

映画のワンシーンのようで、いいですね。

 

Tシャツに口紅

 

夜明けだね 青から赤へ
色うつろう空
お前を抱きしめて

 

別れるの?って 真剣に聞くなよ
でも波の音が
やけに静かすぎるね

 

色褪せたTシャツに口紅
泣かない君が
泣けない俺を
見つめる
鴎が驚いたように
埠頭から翔び立つ

 

つきあって長いんだから
もうかくせないね
心に射した影

 

みんな夢だよ 今を生きるだけで
ほら息が切れて
明日なんか見えない

 

色褪せたTシャツに口紅
黙った君が
黙った俺を
叩いた
仔犬が不思議な眼をして
振り向いて見てたよ

 

朝陽が星を塗りつぶす
俺たちを残して

 

これ以上君を不幸に
俺 出来ないよと
ポツリと呟けば

 

不幸の意味を知っているの? なんて
ふと顔をあげて
なじるように言ったね

 

色褪せたTシャツに口紅
泣かない君が
泣けない俺を
見つめる
鴎が空へ
翔び立つ
動かない俺たちを
俺たちを
残して

 

今回は、大瀧詠一さんの 『Tシャツに口紅』 をお届けいたしました。

この曲は大瀧さんが、アメリカの黒人ドゥーワップグループ、ドリフターズ  『スタンド・バイ・ミー』 を意識して作られたそうです。

 

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