名曲百選第三章(62)小さな赤い灯を守り続けていく | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。



3月になりましたが、私の所はまだ寒く雪も残っています。
近くの池の2羽の白鳥も元気に過ごしています。



思えばこの白鳥も無理やりここに連れて来られ、この池の環境にも慣れ、毎年のように子も生まれ育ち家族7羽で仲良く暮らしていたのに、突然 5羽の子がみんな亡くなってしまうという考えられないような悲しい目に合いました。
それでも何事もなかったように変わらずに生きている姿を見ると、ちょっとした事で落ち込んだりしてしまう人間て弱いなと思ってしまいます。        

子を全て失いながらも2羽で仲睦まじく暮らしてる白鳥を見ていたら、まだ寒さの残る三月に心がホッコリ温かくなるようなこの歌を聴きたくなりました。

スカーレット/スピッツ


この頃のスピッツのヒット曲の典型的な作品とも言えるような王道のラブバラードです。
スピッツの曲は、どこかレトロな感じが漂っているんですよね。
ですから妙に懐かしいような気分になります。

離さない このまま 時が流れても
ひとつだけ 小さな 赤い灯を
守り続けていくよ
喜び 悲しみ 心ゆがめても
寒がりな 二人を 暖めて
無邪気なままの熱で


「離さない」 という最初の言葉に、とてもインパクトがあり、歌い出しにいきなりサビを持ってきて、聴く人を惹き付けます。
歌のタイトルのスカーレットと言うのは、鮮やかな赤い色の事で、愛する思いを赤い灯に喩えたのでしょう。
喜びや悲しみが心をゆがめても、愛の赤い灯が、寒がりな二人を暖めてくれる・・・
素敵な歌詞ですね。

このサビの6行に、この歌の全てが集約されているように思います。
草野さんの良さが随所に感じられるスピッツの名曲のひとつです。

スカーレット

離さない このまま 時が流れても
ひとつだけ 小さな 赤い灯を
守り続けていくよ
喜び 悲しみ 心ゆがめても
寒がりな 二人を 暖めて
無邪気なままの熱で

乱れ飛ぶ声に かき消されて
コーヒーの渦に溶けそうでも
ゆらめく陽炎の 向こうから
君が手を伸ばしたら


離さない 優しく 抱きしめるだけで
何もかも 忘れていられるよ
ほこりまみれの街で


誰にも言えずに 夢見ていた
くずれ落ちそうな 言葉さえ
ありのまま すべて ぶつけても
君は微笑むかなあ…

離さない このまま 時が流れても
ひとつだけ 小さな 赤い灯を
守り続けていくよ
喜び 悲しみ 心ゆがめても
寒がりな 二人を 暖めて
無邪気なままの熱で


今回は、スピッツの 『スカーレット』 をお届けいたしました。
スピッツならではのポップな感じがいいですね。
作られた草野さん自身も、この歌は特にお気に入りなのだそうです。