名曲百選第三章(48)秋には 色ずく日が、冬には 真白な日が、胸を叩く 歌を歌う | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

日々の生活(くらし)に音楽を♪

俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。


ひと月前には、近くのお寺の大きな銀杏の樹の葉が黄色に染まり綺麗でした。


今は、葉もかなり落ち、こんな感じです。

 
早いもので、今年もいよいよ師走ですね。
子供の頃は、一年という時間の道のりを歩いて行くように長く感じられたのですが、今は、一年はジェット機のような速さでアッと言う間に過ぎて行くように感じるようになりました。
四季折々の景色で彩りながら、冬から始まり春へ、春から夏に、夏から秋へ、そしてまた冬に帰ってきました。

そう言えば、四季の移り変りに想いを込めて、短くも素敵に綴った歌詞の一節があります。


あゝ 春には 花咲く日が
あゝ 夏には 星降る日が
夢を誘う
愛を語る

あゝ 秋には 色ずく日が
あゝ 冬には 真白な日が
胸を叩く
歌を歌う 歌を


春には花が咲き誇り夢へと誘い、夏には星降る下で愛を語り、秋には燃える恋心のような紅葉や夕陽の赤が胸を叩き、冬には深々と降ってくる白い雪が歌を歌う、阿久悠さんが書かれた歌詞ですが、いいですね。

今回は、大瀧詠一さんの 『熱き心に』 をお届けいたします。

熱き心に/大瀧詠一


この曲の、別れた人への想いを胸に北風に向かって真っ直ぐに歩いて行くような力強く朗々とした感じが大好きです。
今さら書くまでもないですが、大瀧さんが、小林旭さんに書き下ろした曲で、CMでも流れヒットしましたね。
大滝さんは、小林旭さんのファンで、旭さんの為に旭さんの往年のヒット曲の 『さすらい』 と 『惜別の歌』 のような2種類のタイプの曲を用意していたらしいですが、結局その2曲を合体させて、この曲が生まれたそうです。
歌詞の方も大滝さんは、松本隆さんに依頼することが多いのですが、小林旭さんが歌うという事で、阿久悠さんに依頼されたそうです。
この曲に関しては、それが大正解だったと思います。

小林旭さんのに比べ、大瀧さんのこのバージョンは、独特の穏やかな軟らかが感じられて、これもまた、いいですね。

熱き心に

北国の旅の空
流れる雲 はるか
時に 人恋しく

くちびるに ふれもせず
別れた女(ひと) いずこ
胸は 焦がれるまま

熱き心に 時よもどれ
なつかしい想い つれてもどれよ


あゝ 春には 花咲く日が
あゝ 夏には 星降る日が
夢を誘う
愛を語る

熱き心に きみを重ね
夜の更けるままに 想いつのらせ

あゝ 秋には 色ずく日が
あゝ 冬には 真白な日が
胸を叩く
歌を歌う 歌を

オーロラの空の下
夢追い人 ひとり
風の姿に似て

熱き心 きみに


今回は、大瀧詠一さんの 『熱き心に』 をお届けいたしました。
寒くなってくると、よく口ずさむ歌のひとつです。