療養のため、この地に舞い戻り3年目となった。
俺の病名は、慢性膵炎・・・
発作が起こると七転八倒の苦しみを背負う。
このとき、左腹の激痛と嘔吐に苦しむ。
発作が起きると、深夜タクシーや、救急車の世話になってしまう。
随分と酷い目にあったけど、まだ、生きている。
気を失いそうなくらいの激痛のとき、点滴で鎮痛剤を処方される。
目覚めて、検診となる。入院を言い渡される。
俺は、腹ペコになっている。意外と回復力が早い。
医師は、状況を判断して食事を俺に与える。
基本的には、膵炎は、絶飲絶食を強いられる。
最初は、重湯だ。そのうち、粥に変わる。
食事は、ライス少々、小松菜等の野菜を少々、メインは、カレイなどの白身魚。
一日の摂取カロリーは、1600Kcal~1800Kcal。一食、600Kcal程度と設定される。
食事の時間は、8:00、12:00、6:00。
やがて食生活も安定しているし、七転八倒する激痛もな無くなる。
ただ体重は数キロは確実に痩せる。
鏡を覗くと、まるで、明日のジョーの『減量中の力石』のように痩せこけている。
ぞっと、する瞬間だ。だが、生きている。