「Restaurant Chez Hyakutake(シェ ヒャクタケ)」@茅ヶ崎(☆)
http://www.syonan-style.com/chez_hyakutake/
11年前の開店当時のデータを掘り起こして自分のために書いておりますので、内容に関しては現在のものと乖離していると思われますので信用しないでください。
茅ヶ崎出身の百武僚一郎シェフがオーナーシェフとして05年7月1日に茅ヶ崎に出されたフレンチ。
カウンターでコースからアラカルトまでいただける良いお店です。
住所:茅ヶ崎市共恵1-1-7小林ビル2F
電話:0467-88-2043
定休:水曜
営業:12時~14時/18時~24時
本当に駅から間近のビルの2階。ちょっとこんなとこ?というところにあります。
縦長のガラスで店内を見ることのできる扉だけ。ちょっとしたひさしのような ものがご愛嬌適度についています。まだ新しいだけあって清楚で落着いた印象。
中も同じで思っていたよりも狭く、厨房に直結したカウンターがメインといっても良いでしょう。カウンターもごちゃごちゃ置いておらず、作業がすべて手元まで見えます。
厨房の奥にはアメリケーヌソースを煮込む寸胴が。海老の香りが席の方まで漂い、期待感高まりますね。
05年12月20日夜の来訪。
カウンターに座りました。話べたなくせにシェフと直接話のできる席なのでカウンター好きなんです。
平日ですので満席ではありません。テーブルは埋まっていましたが、カウンターは開いていました。
デギュスタシオン 8000円
注文はこの店の美味しいものをすべて食べてみたいのでこれを。
最初に出されたパンは店の目の前にある美味しいパン屋さん「パン・ド・ナノシュ」のパンらしいです。
アミューズ)
グラスに赤ピーマンのムース。その上に生雲丹を載せてコンソメのジュレで覆ったアミューズ。赤ピーマンのムースは甘く滑らかで雲丹の芳醇な香りとほどよく冷たいコンソメのジュレの旨味が合わさって口の中でハーモニーを奏でる。
冷前菜)
粒貝、ホッキ貝、ホタテ貝を細かく切ってズッキーニで巻くようにかたちどった冷前菜。バジルのソースとハート型のフルーツトマトのソースの上にたたずむような皿。フルーツトマトの甘酸っぱくクリーミーな加減はバジルのソースにアクセントを与えてくれるので良い感じ。貝はそれぞれプリプリとしていて新鮮。 キャビアが添えられています。
両面をカリカリにソテーしたフレッシュフォアグラ。中はトロリとしていてフォアグラらしい脂の旨味があります。これにシメジのソテーを加え、クリーミーで風味が強いマッシュルームのソースが。上には香りがある黒トリュフのソースがかけられています。
魚料理)
オマール海老の身に帆立貝のムースを混ぜ、スズキの身でくるんでロールキャベツのようにキャベツで巻きスープで煮た魚料理。濃厚な海老の味噌と出汁の香るアメリケーヌソースがたっぷり使われています。複雑に絡み合うソースと食材の妙があります。
肉料理)
蝦夷鹿のソテー。ガッツリとした塊で焼かれ、ほどよく身がピンク色になるくらいに仕上げられています。ここに赤ワインのソース。蝦夷鹿は思ったよりも臭みがなく、柔らかな仔牛のような印象ですがより肉質はしっかりしていました。個人的にはもう少しレアでいただいてみたかった。
下にマッシュポテト。それにブロッコリとクレソンです。
デザート)
重ねられていないミルフィーユとバニラアイス。これは美味しい。
一緒にコーヒーをいただきました。珍しく、コーヒーの方を最初に持ってきてくれましたね。ぼくはそっちの方が好きです。
見た目は良い皿ですが、味としてはもう一味欲しいかも。ホテルの料理を食べているような、どこか物足りなさを不思議と舌が感じてしまいました。ええ、贅沢病だということはわかっています。
なんにせよ、自分の城を手に入れてまもなくですし、カウンターという設定をシェフが喜んでいることもあって、お客がさらにこの店を良くしていってくれるのではないかと思います。