「ラ・バンリュー アトリエ サイトウ」(☆☆)
http://www.la-banlieue.com/
横浜発 驢馬人の美食な日々-la-banlieue

 元町のちょっと奥に喧噪とは無縁の素敵な一軒家レストランが。
 素材の味と匂いを高める調理は見事。ここならではのフレンチを味わえます。
 
住所:横浜市中区元町1-49
電話:045-681-4680
定休:不定休(完全予約制)
営業:12時~14時/18時~21時半
 
 横浜元町の通りの裏の裏に当たる通りにひっそりと落ち着いた雰囲気の家屋があります。
 玉砂利に石タイルの通廊の緑のエントランス。
 白いタイル張りの壁に磨りガラスをはめ込んだ黒い扉。中に入ると、普通のお宅じゃないですか。しかし、そこは雰囲気良く、レストランとして美しく装飾された空間。
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 ダイニングに入ればフローリングに円形のバーカウンター。
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 いただいたのは奥の上の部屋です。白いテーブルクロスの上に店名を彫り込んだ木の板にガラスを重ねたテーブルセッティング。
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 上座の床の間にはガラスのグラスを並べ照明をあてた飾り。
 
11年9月27日夜の来訪。
 港南台の俊英、港南台の後輩、同区の先輩らとの会食に設定したのはこちら。
 この日のお客はぼくら6人だけでした。
 
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 自家製ジンジャーエールです。
 珍しく甘くないジンジャーエールですね。独特の生姜の臭いと炭酸水の香り。自家製というと、炭酸弱めの甘い生姜汁のことが多いのですが、こちらのは結構独特です。
 
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 飲み物2杯目は有機リンゴジュースです。甘みがしっかりしたもので美味しい。
 
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 飲み物3杯目はウーロン茶です。
 
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 隣の人が飲んでいたのはシャンパン。綺麗な色合いでいつまでも細かく美しい泡が底から出ている美味しそうなもの。飲んでいいた人はみな美味しいと言っていました。
 
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 最初につきだし。シェフのスペシャリテであるニンジンのムースにコンソメのジュレ。
 フレンチで多いこの一品、滑らかで生クリームを使っているようなクリーミーで甘いムースを想像したのですが、粒子を感じるニンジンが入ったムースはニンジンとは思えない野趣味を感じる口当たりで甘くありません! 上のコンソメも煮詰めたコンソメのようにコク重視で塩気を感じない。それでいて食べていると美味しいなぁと感じるようになってくる不思議なものでした。
 
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 冷前菜は北海道産の帆立のカルパッチョに生雲丹のサラダ仕立て。インゲンにしてもブロッコリーにしてもスライスしたズッキーニにしても、どうしてこれだけ野菜の匂いが強調されているのだろうと不思議になるような仕上がりで茹で加減はベリー固め。
 これをいただくのに散らされているハイビスカスの花弁の入った塩をちょいとつけていただく。香りは花の香りに♪
 横のおちょこには透明なジュレ。クラッシュしたトマトの透明な上澄みをぜりーにしたものだそう。トマトの香りと旨味はあるが、やや水っぽい気も。
 
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 ここで自家製天然酵母のパン。熱々の焼きたて。
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 イーストを使っていないのか膨らんでおらず固く、中はしっとりしています。
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 これにつけるのは早積みオリーブのオリーブオイル。
 
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 御前菜はフォアグラのソテーー。キャラメリゼして少し甘い仕上がり。表面にうっすらと飴の膜がはっています。
 この下に添えられているのがイチヂク。トロリと甘いものでとろけるフォアグラと合います。
 
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 魚料理はオマール海老。ブリッとしたオマール海老の身を取り出し切ってお皿に。しっかりしたオマールの味わいは良いですね~。
 その下にはサフランを使ったリゾットです。バターの香る固めの茹で加減のリゾットでした。
 上にはその脚を飾り付けてありました。
 
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 肉料理は鴨胸肉のソテーです。ソースはトリュフと赤ワインの香り高いソース。添えられているのは焼いたネギと剥いてある栗です。
 振ってある塩は黒と白のトリュフを混ぜ込んだ結晶の塩。もう少し多めだとうれしいかも。
 
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 デザートは自家製のカボチャのプリン。カボチャを使っているのでクリーミーというよりもややボサッとした口当たりですが、とても美味しい。横に添えられているのはバニラビーンズたっぷりのバニラアイス。
 
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 最後に水だしの珈琲をいただきました。
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 お茶菓子に白い砂糖でコーティングした松の実の御菓子。
 

ラ・バンリュー アトリエ サイトウフレンチ / 元町・中華街駅石川町駅日本大通り駅
夜総合点★★★★ 4.0