昨日の記録に書き込んでおりますが、今年1年も本日で終了。

 今年は今日からお出かけし、賑やかに年を越す予定です。

 頼れる兄貴noodles氏の勧めで整理のためにつけ始めたこの備忘録代わりのブログも来年こそは整理し終えて新しいことを始めたいな~と思っておりますが、凡人ですのでふんぎりがつかず気がつけば5年近くなるのですね~。

 今年1年ありがとうございました。

 

「DAL-MATTO(ダルマット)西麻布本店」(☆☆)
http://www.dal-matto.com/
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO

 格安で激ウマのイタリアンのコースといえばここ。

 その先駆け的で「ビンゴ」とともに記憶に残っていましたが、人気があるので予約が困難。
 訪れる価値のある料理がこの価格…秀逸なコストパフォーマンスゆえ人気があるのも納得です!!
 
住所:港区西麻布1-10-8第2大晃ビルB1F
電話:03-3470-9899
定休:月曜
営業:18時~28時
 
 お店は西麻布の奥にひっそりと。赤いひさしで緑を置いたウッドデッキがある店です。むかって右に地下へと降りる階段があって明かりがともっています。1階は「オッジダルマット」という支店のようです。
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO01

 地下に下りるとシンプルなダークウッドの扉。店名が書かれたガラス窓の向こうにはすぐダイニングが直結してます。
 入ってすぐ右にカウンター席。その向こうは厨房です。
 白い壁と黒い天井。壁には前衛的な色彩の絵がかけられています。
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO02

 案内された席はウノと呼ばれる席。厨房に面したカウンターではなく厨房に垂直に附けられたテーブルで、中央の仕切りは半透明のガラスでした。ここからまさに隣で料理を作っている光景を見ることができます。
 小さいながらも個室も2つあるようですね。

 

09年12月27日夜の来訪。

 予約困難なこのお店も21時からであれば比較的予約できるそうです。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO07
 まずは揚げ物のゼッポリーニです。
 手前が芝海老とオレンジピール、奥が青海苔とジャコが入っています。
 双方とも揚げたててもっちりしていて美味しい。
 手前には炭入りの黒い塩の結晶。薄く平たい結晶ですので、その食感も良い感じです。
 
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 パンは自家製のフォカッチャ。中央にはローズマリーで一見林檎みたい。
 つけるオリーブオイルは3種類。左から順にスパイシーになります。真ん中はサルデーニャ産、両脇はシチリアのものだそうです。
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO09

 お替りのパンは黒ゴマ入りのパン。香りはこちらの方が好みでした。

 
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 前菜は小さな8種類の盛り合わせ。
 左奥のグラスは西洋蕪のスープ。濃厚な蕪の旨味を感じるピュレでオリーブオイルをたらしています。
 その右は茄子のテリーヌ。しっとり美味しく上には白いソースがかけられていました。
 そして太い牛蒡のバルサミコ煮。バルサミコの酸味は強くなく甘めで美味しく仕上がっています。
 右奥はトマトをくりぬいてアボガドのピュレをつめ、その上に辛味のある葉物野菜を乗せたサラダ仕立て。黄色いのは細切りのニンジンでした。
 手前左からはシンプルに芽キャベツのグリル。
 その右はヤーコンのピクルスで酸味は抑え目でシャクシャクした食感がよい。
 さらに小さなプチヴェールのニンニクオイルマリネ。
 手前右はすり潰して丸くした百合根のフリット。酸味と旨味のあるセミドライのプチトマトに、少し厚めのラルドとともにいただきます。これまた旨味を重ねてきますね♪
 
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 マスカルポーネチーズのリゾット。穏やかで美味しいリゾットに乗っているのは塩気とスパイシー感のある旨味の強い生サラミです。あわせて食べるとちょうど良い。周辺には緑色のイタリアンパセリのソースでした。食べ始める直前に黒胡椒を挽いてかけてくださいました。これも風味よく美味しく感じます。
 
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 左から香味野菜でマリネしたウマズラハギのカルパッチョ。上にはその肝のソースです。ウマズラハギはやっぱり美味しいなぁ。下には摩り下ろした加賀野菜の丸芋ととんぶりをあわせたもの。塩気が結構しっかりしていて好みです。
 真ん中はサフラン風味の磯粒貝。シンプルに美味しい粒貝にサフランの風味のみひと手間加えた仕事もうれしい。
 右はまた香味野菜でマリネした金目鯛です。皮目が炙ってあるようです。上には姫葱、下には焼いたわけぎが敷かれていました。
 
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 自家製のボイルハム。沖縄産のヨークシャー種の豚だそうです。日光と那須の「和牛」を思い出すその仕上がりで美味しいもの。黒胡椒が添えられていました。
 野菜はルッコラにトレビスです。苦味のある野菜をあわせていますね。これに小さなトマト。「川昌」のひろしさんが以前アップしていたものですね。

 
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 パスタは平打ちのパスタ。北海道の蝦夷鹿のスネ肉とアキレス腱を煮込んだラグーでいただく。細い緑はセロリの葉。ラグーは煮込んだ肉がとろりとほぐれ、食べていると肉の出汁が十二分に感じられる。これも美味しい。考えてみると、「サローネ」のラグーはパキーノトマトの旨味が強いのだなぁ。
 
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 お肉は宮崎県産尾崎牛のイチボのグリル。ガラスの皿に盛り付けて出してくださいました。やや塩気を薄く感じましたが、脂身のない赤身肉のグリルは充実した美味さ。上には黒トリュフを削りかけています。
 横には葉物野菜とトリュフの細片が入ったマッシュポテト。そしてキャラメリゼされた甘い林檎のペーストです。
 
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 最後に追加の形でデザートを。金柑のコンポートかピスタチオのジェラートかと利かれたので迷わずこちらを。グラスに濃厚なピスタチオの風味のするジェラートとハイビスカスのジャム。上にはキャラメル味の飴飾りでした。
 
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 飲み物も追加。カプチーノです。
 セガフレッドのカップは「サローネ」と同じ。そういえば「ラ・ベットラ」の落合シェフの息子さんとここのオーナーシェフと「サローネ」の平シェフは同じくらいに修行を同じ店でしていたのだそうです。
 
ブラッドオレンジジュース 800円
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 飲み物は実は高めの設定でした。まず駆けつけたときにこれを。酸味はほどほどで甘みが強いブラッドオレンジ。
 
ジンジャーエール(ドライ) 800円
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO04

 原価を考えると、コース料理とは正反対です。飲めない人間には厳しいなぁ。
 
ウーロン茶 800円
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 3杯目はこれ。
 
ミネラルウォーター 500円
横浜発 驢馬人の美食な日々-DAL-MATTO06

 富士ミネラルです。これが一番のみでがあります(笑)。
 
 さて、これだけ素晴らしいのに総評☆☆(二つ星)なのはなぜか?と言えば、やはりソフトドリンクの価格設定が高いということと、禁煙ではないことに由来します。仕切りをはさんで反対側の女性がぷかぷかタバコを吸っているのでその煙がこちらにきて。テーブルの上に灰皿はないのに。

 

ダルマット 西麻布店 (イタリアン / 六本木、乃木坂)
★★★★ 4.0