「熱海聚楽ホテル月の栖」(☆)
http://www.atami-juraku.co.jp/
横浜発 驢馬人の美食な日々-AtamiJurakuHotel
 熱海の駅から近くにあり海まで見渡せるホテル。

 露天風呂付客室などうーーんと背伸びした跡が見られますが、やはり観光客減少中の熱海の旅館を象徴している造りに感じました。

 働く方々はとても良い感じですので、駅近で手ごろに泊まるには良いと思います。
 
住所:熱海市田原本町2-19
電話:0120-39-5182
 

09年6月27日の来訪。

 大船から乗ったのはリゾート踊り子13時4分発。
 4席ある席はグリーン車のようにゆったり目で天井も間接照明をつけるほど高い。なんとも快適な列車です。これなら伊豆南部の旅行にこれで出かけて現地レンタカーもありだなと思う。
 昼食の後は15時チェックイン可能だったのでこちらに荷物を置きに行きました。

 
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 駅から程近くの斜面に建てられているようです。
 4階建ての建物は側面にホテルのマークと月の絵が浮き上がっています。これは夜になると白く光る美しい文字。わかりやすくて助かります。
 入り口は和風のファサードで縦の木の格子に両側の緑が美しい。
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 フロントは入って右側。天井は低めでやはり基本は結構古いつくりなのではないかと思いました。
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 奥の方は海に臨むロビーで、窓から熱海の海岸と海が見えます。

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 駅から近くてこの景観はうれしいホテルです。
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 冷たいお絞り、麦茶、桜桃とそのシロップのゼリーがウェルカムで出されました。
 
 15時チェックインで部屋の確認もしていただき、123号室とわかる。
 斜面に建てられているためロビーは3階になります。1階までエレベータで降り、一番奥の部屋123号室星月夜に。

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 木の格子扉の向こうに鍵のかかる鉄製の扉があるちょいと前の旅館のスタイル。中はすぐ目の前にユニットバスと小さな手洗いです。
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 左のふすまを開けると、和室が2間つづいて奥に広がっていました。
 ふっくらとした座布団のあり肘掛座椅子に月のマークの入った卓。ユニットバスをつかっていることからして熱海の温泉旅館らしいとしか言えない。
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 多人数で泊まるのに、この洗面&トイレはさすがにないでしょう。
 トイレは狭い上に座ると便座と便器がずれているためぼくの小さな息子でもぴったりと冷たい便器についてしまうずれっぷり。それというのも便器が小さすぎるためです。円筒に近いんですよね。
 この日は6人で泊まる予定が一人来られなくなって5人で寝ております。
 外はすぐに道路です。朝6時にごみを集める車か何かの音が結構うるさい。景色もまったく見えません。
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 入り口の鍵も昔から使われているものは一つだけ。

 

 部屋は露天風呂付客室もいくつか用意されているようです。翠、珊瑚、ときと名づけられた部屋はこの旅館の顔となる部屋のようですが、写真でしか見られませんでした。
 
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 大浴場は1階の反対側の方に。
 待合室的な和風のベンチシートがあり、その奥に男女の大浴場が。入り口の目の前には水のサーバーが置かれていました。
 入浴時間は15時~深夜1時と早朝5時半~9時半になります。
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 タオルとバスタオルは部屋のものを持ち寄る形。それなのにタオル入れが置かれているため、間違って入れてしまうと2度目に入れなくなってしまいます。
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 大浴場には露天風呂が併設。岩風呂チックですが、1階ですので眺めはなく、庭園的つくりを見ながら外気に触れる程度のもの。
 
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 会議宿泊プランでの泊まりだと宿泊料+1000円でコーヒー付で会議が開催できます。

 8室あるらしいのですが、ぼくらは2階の部屋で。

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 コーヒーつきです。

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 お茶菓子にお絞りとお水も。

  
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 夕食は宴会ですので、6階の部屋で。

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 結構豪華な舞台がある畳敷きの部屋。赤い布の上に脚付きのお膳。上にはこれでもかとはみ出るくらいのお皿が乗っています。
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 八寸的な皿には串に刺した鴨のスモークに枝豆のピュレ見ないなものが縫ってあるのと、海老の押し寿司、金柑のコンポート、烏賊の塩辛、酢味噌をかけた青物です。
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 お肉はローストビーフ。
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 その手前には乾杯用にとなにやらお酒。なんだか忘れましたが、梅酒だったかな?
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 固形燃料で焼かれる帆立貝柱にしし唐。レモンスライスがのっています。紐や肝はありませんね。
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 途中で鍋に切り替わります。金目鯛、オクラ、ニンジン、焼ネギ、豆腐に昆布が醤油ベースに。
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 うどんもあります。宴会料理だけあって、へたれたきしめんのようなうどん。つゆも薄めすぎで味がしません。
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 刺身は中トロ、カンパチ(かな?)、甘エビ、真鯛。
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 お椀はお澄ましで、三つ葉やしめじにニンジン、つみれがはいっていました。
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 天ぷらがさらにだされて海老、ししとう、サツマイモ、かまぼこです。紅葉卸に天つゆがつきますが、天つゆも出汁が薄すぎです。
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 味噌汁が御飯と一緒に。なめこ入りです。
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 御飯はなんと鮭茶漬け。うれしい気もしますが、塩気のないお茶漬けは珍しいかも。いや、それが本来の姿なのか…。
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 最後のフルーツはシロップ漬けの缶詰っぽいもので、手をつけませんでした。
 
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 夕食後には1階ロビーにしきりがされ、完全な部屋となっている「クラブ ジュラク」へ。1時間半3500円で飲み放題。カラオケのDAMがあり、歌えますがいつもながら歌いませんでした。みんなで話しているだけです。コンパニオンさんもいませんでしたしね~。ぼくはウーロン茶1杯だけ。。。
 
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 部屋に戻るとお布団が敷いてありました。ふかふかで気持ちよい布団です。
 インターネット回線がないので、早々と1時くらいには寝てしまいました。

 

 朝は8時に朝食の予定。
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 7時半に仲居さんが新聞とお茶を持って部屋に来てくれる。
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 もちろん、朝の6時には起きてひとッ風呂浴びてきてのんびりしていた後でしたので起きております。

 朝食の場所は昨晩と同じ。
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 お膳のメニューは贅沢な朝食が演出されています。
 手前には柚子みつジュースです。
 固形燃料で炙られる鉄板の上には鯵の開き、その手前にネギや白菜の入る湯豆腐。
 中央にはかまぼことわさび漬けに昆布の佃煮と千切りキャベツ・キュウリ・ニンジンのサラダ。
 右奥には山掛けのマグロ。
 おつゆは半身のカニが入るわかめと豆腐の味噌汁。出汁はいまひとつ。
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 驚きは御飯。一人一人にお釜で炊かれたご飯です。竹の子やにんじんにキノコが入る炊き込みご飯。仲居さんがよそって下さいます。
 お椀には温泉玉子。うれしいけど、出汁醤油がやはりいまいち。
 最後にコーヒーです。
 
 朝食にて解散。
 あいにくの天気で雨が降り始めてきました。
 そのため、昼まで熱海にいて昼食を取って帰ろうと思っていましたが、後輩の車に同乗させてもらって帰宅しました。

 
 肝心の宿泊料ですが、宴会プランで土曜日は16800円です。しかし、参加費は…なぜにこんなに高い!? 夕食に飲み放題をつけて、クラブ代をだして、名誉教授の費用を折半して、研修の部屋代を出して…かな?

 
 総評は☆(一つ星)です。これはけっこう従業員の方々ががんばっている感じがするからです。設備の悪さをカバーする接客態度が好印象でした。