「哥利歐 (ゴリオ)」(☆☆)
以前から行くことを切望している「あら皮」の分店の高級ステーキ店。
素材一つ一つを掘り下げた奇をてらわない料理に、備長炭の炉窯で焼かれる三田牛のステーキは圧巻。
住所:中央区銀座8-18-3DJ銀座ビル1F
電話:03-3543-7214
定休:第2日曜日
営業:12時~23時
国立がんセンターから程近い場所です。
道路に面したビルの1階。タイル張りの壁にレトロな照明と扉です。
思っていたよりも小さなお店ですね。
中に入ると25年経っているとは思えないほどきれいにされたアンティークな雰囲気の店。赤い絨毯で白いテーブルクロスに帽子のようにセットされたナプキン。
天井の照明はろうそくを模した重量ありそうな西洋風のそれ。
接客は丁寧で料理などの説明してくださいますし良い印象。
09年6月25日夜の来訪。
20時の予約でしたが貸しきりになっていました。
飲み物はウーロン茶を。
6月ステーキディナー 23100円
中央にクレソンとちょんとつけられたマスタード。
左から、白バイ貝、あわび、サザエです。かるくスモークされて香りよく、貝らしい充実した食感と旨味。塩梅も自然で実に美味しい。
マスタードの辛さもまた実によかったです。なぜこれがこんなによく感じるのでしょう?
炉焼温パン
ジャーマンブレッドと呼ばれていましたが、フロインドリープのドイツコッペでしょうか。
外側は香ばしく焼かれていて中はもっちり柔らか。バターがこれまた旨くてやめられない美味しさです。
能登半島牡丹海老カクテル
丸ごと塩茹でした牡丹海老2尾。レモンを添えてあります。
手で殻を剥いた中の身はふんわり柔らか。塩は濃い目ですのでぼく好み。
1尾は脚に卵を抱えています。これを美味しくいただきますが、別皿にフィンガーボールかと思いきや薄めの塩水が出てきます。これは塩気が強すぎるときに塩分濃度を下げるためのものだと。つかってみると塩気が抜けすぎるので、ぼくは使わない方が好きです。
木の椀に湯剥きしたスライストマト。カンと冷やされていてドレッシングは控えめに。塩胡椒に刻んだねぎがかかっています。しっかりした肉厚のトマトは甘く美味しい。
但馬三田牛炭焼ステーキ・温野菜
サーロインです。備長炭を使った炉窯で、串で刺して焼かれた肉塊。
焼き方は10段階で焼き分けることが可能だそうですが、もちろんお任せでお願いしました。
塩胡椒のみで味付けし、表面をカリッと香ばしく焼いたそれは中がレアだけど温かいという良い焼加減。サーロインですがヒレのような肉ですね。塩気がやや薄いかなと思いますが、表面にふってあるから噛んでいるとじんわり塩がきいてきてよい感じになります。赤身が実においしい!神戸の三田牛とのことでうれしいですね~!
部位によって脂のはいりが違うようで、親父のものは中に脂身が適当に入るものでした。
塩と胡椒はテーブル上においてくれるので自分で調節可能です。
付け合せはホクホクの皮付きジャガイモのバターのせが右にあります。
これと茹でたニンジン、いんげん、カリフラワーでバターが香りますね。
自家製ヘルシーケーキ
裏ごししたえんどう豆のケーキ。しっとりした口当たりで表面は焼かれています。
確かにヘルシーです。
特製ブレンド布ドリップコーヒー
珈琲か紅茶を選べますが珈琲を。深いコクで美味しい。
総じて、奇をてらわず、何気ないようなものが深く掘り下げられていて一つ一つが美味しいお店です。
総評☆☆(二つ星)はやはり価格的なものを考えてこうなりました。
ちなみにトイレですが階段を下りた下にあります。
コース自体は短いので1時間半で帰れるのはうれしいかも。