「舟蔵の里」(☆☆)
http://www.funakuranosato.com/
3000坪の広い敷地に移築された赤瓦の民家が点在する趣きある郷土料理屋さん。
料理はバラエティー豊かで、リーズナブルな軽食から会席料理までそろっていて、沖縄を味わうにはとても素晴らしい。
窓からは初夏の緑と照りつく日差しが気持ちよく、気がつけば三線を弾き沖縄の歌が流れる。
石垣島天文台が見える市外からは少しだけ離れたのどかな場所にありますが、石垣島ではぜひ足を運んでもらいたいお店でした。
住所:石垣市新川2468-1
電話:0980-82-8108
定休:無休
営業:11時~21時
石垣に緑、建物は赤レンガでどこも赴き深い沖縄の伝統的なそれ。中に車を入れ、食事をする民家の門の前にはロータリーがありました。駐車場は入ってすぐ左手にありましたが、圧倒的に停められる車の数が少ない気が。。。
大きな貝殻とシーサー、カンテラを配した門。このひなびた感じが良い味わいです。とにかく緑が多く、沖縄に来たことを実感させてくれます。
食事の場所は靴を抜いて上がります。最初の板の間には泡盛の甕や謎のお酒のつぼがいっぱい。後でここに三線をひいて歌を歌ってくれるお兄さんが登場します。
いただいたのは畳の部屋。窓からの緑も美しい。奥には板の間があってテーブル席も多数。どちらにするかはお客の好みです。天井まで吹き抜けの民家は圧迫感がなく落ち着きます。
08年5月4日の昼の来訪。
11時からの予約なので、一番目のお客に。
フレッシュジュース グァバ 800円
ウーロン茶 500円
飲み物はこれ。パッションフルーツやマンゴーはまだ時期でないそうです。
さばに 8500円
郷土料理会席でも高いものを注文しました。ここがこの石垣旅行でもっとも高い食事の予定です。
メニューにはヤシガニもありましたが大きいものしかなく、15000円だということであきらめました。仮に注文しても全部食べられませんし。
お箸は割り箸ですが、箸置きは白い珊瑚でした。
みみがー
最初は赤い器にこれ。ミミガーはこりこりとくらげのような食感で胡麻和えされていて抵抗なくいただけます。にんじんときゅうりも入っていました。これ美味しいなぁ。
もずく
次はガラスの器にもずく酢。おろし生姜をちょいとのせています。
紅麹を用いた紅色の豆腐よう。米麹、紅麹、泡盛で発酵させた島豆腐だそうですが、滑らかなきりくちはまるでフォアグラのパテです。お酒とエダムチーズをあわせたような味わいといいますが、まさに豆腐というよりチーズのそれです。ちびちび食べるのが良いそうで、酒の肴だなぁと思う。
らふてー
脂身がとろりと柔らかなゼラチンの豚角煮です。マスタードつき。肉嫌いの家内も美味しいと褒めるできばえ♪
緑の葉みたいのははオオタニワタリだと言われました。調べると、ヤエヤマオオタニワタリは人家にも植えられ、新芽は食用にされるといいますからそれでしょう。独特ですが、さやえんどうのようなものだと感じる。写真には写りが浅いのですが、奥にはアダンも。味も食感も竹の子の皮の薄いところのようでした。
地魚造り
おつくりはまぐろの赤身、小さめの白身魚、黄色く和えられたイカですが、印象に残ったのはスーナという海藻。透き通った珊瑚のような形をしていてコリコリ、シャクシャクの食感。そして、大葉の下の大根のツマに見えるのは青パパイヤだそうです。まるで大根ですが、水分が少な目か。
また、これにつける醤油も実は美味しかった。
地豆豆腐
じーまみ豆腐というらしいのですが、胡麻豆腐のよう菜感じですが、落花生の豆腐だそうでトロントロンとした餅のよう。揚げ出しにしてあって実に美味い。
地魚料理
ぐるくんの唐揚げです。カリカリですので全部食べられるといいながらも全部はさすがに…(笑) 小骨も多くて。ポン酢につけていただきます。薬味の大根おろしには唐辛子が混ぜてあるようでした。
石垣牛陶板焼き
固形燃料でその場で焼き上げる陶板焼きの石垣牛。これが柔らかくジューシーなのにびっくり。肉汁あふれるフィレ肉のよう。付け合せはシメジにたまねぎ。つけるソースも出されますが、正直塩を盛ってきていただいて食べたほうがずっと美味い。ソースが勝ちすぎていて。
伊勢海老特製焼き
半身丸ごとです。
フルーツと味噌のソースで焼き上げてあり美味しい!!。海老味噌も頭側にたっぷりでした。
こーじゅーしー
炊き込みご飯です。おこげが入っていて程よい味。
汁物
アーサ汁でした。さっぱりのお吸い物に。豆腐と葱も入っています。
ちきむん
これは香の物のことらしいですね。
最後は三線で歌っているお兄さんの歌を聞いて帰る。
皆さん優しいです。
総評は☆☆(二つ星)。昨年の本当では食べられなかった郷土料理をいろいろ食べられてうれしかった♪