「CHINABLUE(チャイナブルー)」(☆彡)
http://www.conradtokyo.co.jp/
CHINA BLUE
 
 コンラッド東京 にあるミシュラン一つ星の中華料理店。

 中華は赤というイメージを覆す青い店は広々したダイニングに8メートルあるガラス張りのワインカーヴという奇抜でスタイリッシュなデザイン。

 ヌーベルシノワに分類される料理も軽めの仕上がりです。
 
住所:港区東新橋1-9-1コンラッド東京28F
電話:03-6388-8000
定休:無休
営業:11時半~14時(土曜~16時)/17時半~21時
 
 その接客の酷さにげんなりして記録していない「ゴードン・ラムゼイ」のときにもきたコンラッド東京。

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 1階のエントランスには面白い形のオブジェ。

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 向かって右奥のエレベータから28階に上がると、28階だとは思えない高い天井のホテルのレセプションにうっとりします。
 この店は一番奥に。
 斜めに開け放たれたような分厚い青い扉があり、その中央に照らされて店のロゴが光ります。
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 エントランスの通路は光が足元から来る回廊。高い天井から吊り下げられる青い照明。突き当りにはレセプションがあり、その奥には厨房が垣間見えます。
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 右に曲がり、3柱の銀色のオブジェが。中華と言うよりも東南アジアのような匂いが感じられます。
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 そして、左を見ると広々したダイニングです。青い照明が下がる広いダイニングで、壁側にも青いソファのカップルシート。奥には8mの天井に達するガラス張りのワインカーヴが塔のように立っています。

 

08年4月9日夜の来訪。

 ホテルのロビーに到着したのは17時25分。18時予約でしたから、ディナー開始になれば入れるだろうとちょっと待つ。
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 子連れですので、ぼくらがいただいたのは奥真ん中の個室。

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 6人がけのテーブルがあり、窓からは築地市場の方面が見えます。
 
Paradiso パラディーゾ 1700円
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 ミネラルウォーターはこのParadisoとVoss、Perrier、PanPellegrino、Evianと充実。
 ここは天使の水と名づけられるパラディーゾをガスなしのナチュラーレで。アルプスの麓、イタリアのフリウリ州ウディネで楽園と呼ばれる泉がパラディーゾの水源地。ここは世界でも比類を見ない環境と地層をもつ保護区だそうです。硬度は中硬水の290でクセがなく飲みやすい。

 
胡蝶蘭 Phalanennopsis 13800円
 メニューはお手ごろ価格のこれ。税、サービス料込みでわかりやすい表示。
 
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 最初にテーブルにおかれるのは3種の調味料です。
 奥が海鮮醤、右は豆板醤、手前はホットチリと言われていました。海鮮醤は辛味がこの中で最も強い。調べると海鮮醤は海鮮を使っていない甘い味噌だそうですが、これはとても辛いXO醤といった味わい。豆板醤は驚くほど甘みが強い。ホットチリは滑らかな舌触りの辛味でした。
 
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 付出に大根餅。ねっとりもちもちという触感でさすがに美味しい。海鮮が少し混ぜられているみたいです。上には刻んだ万能葱と豆板醤でしょうか。
 
椒塩吊片 烏賊の一夜干し 香り炒め山椒風味 Deep-fried single night squid with Japanese peppers
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 サラダ仕立てです。ベビーリーフの上にのっているのは、表面に細かな刻みを入れた烏賊の一夜干し。山椒を利かせたソースで香りを出して炒めてあり、表面はパリッとしているところがにくい。
 
黄油蟹肉魚翅 上海蟹肉入りふかひれスープ Shark's fin soup with Shanghai-crabmeat in Shang Dong soup
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 とろみのある黄色いスープ。中に入っているのはサンドシャークのような繊細なふかひれ、そして蟹味噌まで含んでいくれている上海蟹の身。蟹味噌なのでしょうが独特の味わいが常日頃食べるスープとは一線を画して美味しい。上にバルサミコがたらされているのも驚きました。その酸味と香りも絶妙に味を変えます。
 
鑊煎高麗猪柳 高麗豚フィレ肉の中国風ステーキ Pan-fried fillet of herb pork and onion marinated in Chinese spices
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 高麗にんじんを餌にして育てられたという高麗豚のステーキ。これも中華料理かと驚く。
 しっとりしたフィレ肉で火の入りは適当。優しい豚の香りが良かった。上にかけられているのは甘い中華風のソースで、好みの問題でしょうが、この繊細な豚肉にはたったこれだけの量でも香りと奄美の主張が強すぎて合っていない気がしました。それをひっくるめてこの店の料理なのでしょうが。フレンチのように添えられているのはスプラウトと甘い果物のマリネ。たまねぎではなく、杏かマンゴーのようだったんですけど、なんだったのでしょうか。全部あわせて食べると別な感覚で美味しくいただけます。

 
沙茶腰花百合露筍 フレッシュアスパラガスと百合根の精進料理 中国風バーベキューソース Stir-fried vegetables and yam with Chinese barbeque sauce
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 精進料理と言うだけあってここで使われているのは台湾こんにゃく。烏賊のように表面に刻み目を入れた白い蒟蒻で、味も触感も蒟蒻らしい。アスパラにたまねぎ、百合根とともに甘めのバーベキューソースで仕上げてあります。
 
雲呑湯麺 海老のワンタン入りつゆそば香港スタイル Hong Kong style soup wanton noodles
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 小さな器にきたのは香港スタイルの麺。極細麺で日本のラーメンとは違ったしなやかさ。やや伸びている気がするのはサーブの問題か、中国人と日本人の好みの差によるものでしょうか。上には刻み葱だけですが、下にワンタンが2つ隠れています。このワンタン、中に海老のすり身の団子が入っていて、プリッとを通り越してパリッとした食感。ごま油の香りもし、しいたけも添えられていて実に美味しい。スープもさっぱり目の味なのですが、実にコク深い。いったいなんの出汁なんでしょう。漁醤でしょうか?
 
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 デザート前に口直しの飲み物。白く小さなお猪口にパッションフルーツのジュースです。
 
師傳甜品 シェフのおすすめデザート Chef's daily special dessert
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 デザートはマンゴープリン。滑らかで質の良いマンゴープリンの上をマンゴーソースのゼラチンがおおっています。上には真珠のようなタピオカ、キウィ、イチゴ、フランボワーズ、ブルーベリー。
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 食後の飲み物はジャスミン茶です。これも良い味。
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 お茶菓子に出されたのはワンタンの皮の揚げ物です。青海苔が振られ、蜂蜜がかけられています。香ばしい味わいでウナギパイを思い出させる美味しさ。
 
海鮮炒麺線 海の幸入り焼きそば Fried Chinese 'mee-swe' noodles with seafood 1700円
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 娘のためにアラカルトで注文。皿ではなく、珍しく丼で来るのです。
 長い極細の麺に満遍なく絡められたオイスターソースを使ったような焼きそば。上には黄ニラや葱、赤パプリカ、モヤシ、烏賊に海老などの具。
 麺が長い上に柔らかめで絡まって食べにくいと言う欠点がありますが、味は上品で良いものでした。

 
 トイレウォッチャーですので、店の中にあるトイレも見ています。
 黒を貴重としたシックな空間で、小便器の仕切りが中華風の格子。手洗いには店のイメージカラーである青いガラスの器が使われていました。
 
 総評は☆彡(一つ星半)です。13800円と言う価格帯ですから、ある程度上質なのはある意味当然。雰囲気もよいし美味しいのですから、料理にもう一歩踏み込んで感動する品が一品でも欲しい、とうのはわがままでしょうか。
 
 ちなみに、娘は行きの車の中で寝始め、ここでも一度起きたのですがまたすぐ寝ました。椅子二つつけさせていただき、かけるものを持ってきていただく。ありがとうございました。
 終わり間際に起きたので焼きそばを食べさせました。美味しい!がでなかったのは寝起きのためでしょうか。