秋麺3rdSeasonのまとめです。

 青いパスポートを見せると家族まで入れるところが良いシステムですね♪

 

「新横浜ラーメン博物館」(☆☆)

http://www.raumen.co.jp/home/Default.asp

 
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21新横浜ラーメン博物館内B2
電話:045-471-0503(代表)
定休:無休
営業:11時~23時(土日祝10時半~)

 

 今回の景品はエコバッグです。
RahakuAkimen3rd
 

 上から順番に好きな秋麺をリストアップします。

 

「ふくちゃんラーメン」の秋麺 900円

Fukuchan14
 作品テーマは「小さい秋小さい秋小さい秋みつけた♪」。
 ラーメンとしては変わったビジュアルですね。とろろをかけて紅葉方の麩をのせていますので。それが秋らしさをきちんと表現しています。
 そのスープは澄んだ牛テールスープ。じっくり煮込んで旨味を引き出しただけある力強いテールの味に胡麻の香るラー油がほろりと効いています。
 麺は特注の縮れ玉子麺。細麺で味わいがとてもこのスープにあっていて良い。食感は柔らかめですが、麺の主張は抑えられ、スープと一緒だとじつに美味い。スープの上に三日月形に盛られた旬の食材とろろがここに加わって、渾然一体となった美味さ。前回から一皮向けて格段によくなったような気がしますね。
 そして、具として上に盛られた牛テールと牛バラ肉のしぐれ煮はたしかに濃厚な味わい。スープの味をさらに変化させるし、単体で食べてもゼラチン質を含んでいて良い味。ラーメンと言うよりも料理の体です。インゲンも入っています。
 これに特製の酢がついてきます。唐辛子が入っているので、味をちょいと変えるにはよいかも。
 デザートは小さな白とピンクのマシュマロ。中には柑橘系のジャムが入っていました。
味わい:5
テーマ:5
創造性:4

 

「春木屋」の秋麺 850円
Harukiya15
 作品テーマは「秋の風景」ということですが、別な命名を。
 ずばり春木屋風二郎ラーメン。
 ビジュアル的には面白いんです。穂先メンマのトンボが大判のばら肉の大地を飛び、背脂はいわし雲、キャベツともやしが森を表現。とんぼの目は丸く切ったニンジンです。
 スープをすくうとやや表面に浮く油がきついな…と思いますが、熱々で秋刀魚の魚粉を使った醤油ダレのスープはパンチが効いていて美味しい。ただ、トンボを食べているときはこの油がどうにも気になります。
 そして、このスープに合わせる麺は春木屋らしいふのり入りの自家製麺でがっつりくるストレートの極太麺。
 トンボがなくなると気がつきます。パンチの効いた醤油スープにやや厚めでボリュームある肉、もやしとキャベツの具、そしてニンニククラッシャーで自分で搾り出してかけるニンニク。おおお! 二郎っぽい!! そしてこれがたまらなく美味くなってきます。極太麺最高!!
 で、夕焼けに染めるというカイエンペッパーを投入。辛味がスープを変えてこれまた美味い。
味わい:5
テーマ:5
創造性:4

 

「井出商店」の秋麺 900円
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 作品テーマは「~秋~」。
 丼に澄んだ醤油ベースのスープ、いつもの細麺が入り、上に牛肉やキノコの煮物ととろろ昆布に糸唐辛子がのっています。ネギは青い刻みネギ。
 スープは産地厳選の鶏がら、鰹節、昆布から出汁をとったもので美味しい…蕎麦の汁みたいですね。具からして関西風うどんを連想させる、とありますが関西のうどん汁は薄かったと思うので、関東の蕎麦を思い出しました。蕎麦の香りこそしませんが、小麦を使い細さは同じですしね。
 具は牛肉、シメジ、舞茸、椎茸を味付け。もちろん、ラーメンとスープを邪魔せず牛肉の旨味がとても好ましい。
 鮮やかな盛り付けは緑から紅葉への変化を表現というのはそれほどでもないかと。
 しかし、好きなタイプです。ラー博基準にするとあまり評価は上がりませんけどね。
味わい:4
テーマ:3
創造性:4

 

「支那そばや」の秋麺 900円
Shinasobaya14
 作品テーマは「郷愁の函館」。
 そのスープを吸った麩とイカゲソ揚げ。
 まずはスープを一口。味わいは魚醤で表現。甘みと香りが強く、濃厚な旨味の魚醤。
魚醤と言われても、その臭みは感じませんね。たしかにコクがある醤油です。支那そばやのスープにマッチした醤油ダレは見事ですね。 これに麺がこのための特製麺のようです。縮れていて、口に入れたとき、かんだ時の食感が良い。不規則な縮れによりつるりと口の中で踊ります。
 具は醤油の濃いチャーシュー、スープを吸うお麩、イカゲソ上げ。イカゲソ揚げもお麩もスープを吸って良い味わいに。
 普通にラーメンとして完成している。奇をてらわず、スープを見ていると不思議と秋と重なってみえます。なぜでしょう?
 器は有田焼です。
味わい:5
テーマ:3
創造性:3

 

「けやき」の秋麺 800円
Keyaki12
 作品テーマは「古きを訪ねて新しさを知らばという名言だ。それは昔ながらの味を知り、そして新しい鯵に出会ったこと。」と意味不明。要するに和魂洋才の精神で、温故知新をテーマに作っていると言うことらしい。
 味噌専門店の醤油というのが今回の売り。
 来たのはびっくり、驚くほどに表面を覆う背脂とやや濃い色の醤油スープ。日本古来のだしと斬新な濃厚スープを合わせたものということ…で詳細不明ですが、ニンニクチップのためか独特の風味がします。煮干が入っているかな。
 具は浅葱、ニンニクチップ、焦がしネギ、メンマ、麩、チャーシュー、海苔。チャーシューは厚切りで柔らかい上質なものでした。麩は乾燥したもので、スープにつけていただく。
 麺はいつもの黄色い縮れ麺がだいぶ固めの茹で具合で入っていました。
 ぶっちゃけ秋とは関係ないか(笑)。しかし、枯れた色合いがなんとなく秋なんだなぁ。
味わい:3
テーマ:3
創造性:3

 

「龍上海」の秋麺 950円
Ryushanhai09
 作品テーマは「秋のかほり」。
 やや不透明なベージュ色のスープは脂がのった青森産地鶏のみの純鶏スープ。表面にはきらきらと地鶏の油が光ります。上にはローストしたもも肉と細切りにした鳥皮。
 鶏の脂があっさりしたスープにコクを与えるといいますが、まさに鶏のスープらしい味わい。
 麺は特注の細麺と通常の平打太麺のどちらかを選択。お薦めは細麺だとのことでそちらを選択。しかし、来たのは普通に使われているのと同じような感じの縮れた平打ち太麺のよう…店員さんに聞いてみたが、これが細麺だという。では太麺はどれだけ太いのだろう? やや柔らかめなのは変わりませんね。これでゴツゴツした食感があればうれしいのですが。
 具の鶏肉がまた美味しいですね。刻んだネギもその香りの良さがこのスープだと活きてきます。これに青菜は高菜みたいで辛いもの。
 鶏のスープで炊いた炊き込みご飯もついています。具は牛蒡に椎茸。
 秋を丸取り(鶏)とのこと。キャッチフレーズはいいですね(^ε^) 駄洒落だけで季節感はまったくないけど(笑)。
味わい:3
テーマ:2
創造性:3

 

「蜂屋」の秋麺 900円
Hachiya11
 作品テーマは「秋三昧」。
 ラーメンは一軒あっさり系に見えます。大きな薄切りのチャーシューはやや赤みが残るような仕上がり。青梗菜に刻み葱としめじ、ワンタン二つ。
 スープは秋刀魚と鶏、豚骨のトリプルスープ。いつも思うが、トリプルでそれほど美味しいのかな。それぞれが薄めあっているような気がしてまとめるとそこそこ美味いがさして感動するものではなくなっているんですよね。スープにはジャガイモを入れてトロミをつけているそうですが、それもあまり感じず。
 特注の平打ち麺は咽喉越しが良いもの。これはつるつるしていて美味しいですね♪ スープとも相性が良い。隣にオイニーの強い男性が座ってこなければもう少し食べていたかも。
 大きな皮を握るようにしてイワシつみれの具を包んだワンタンは皮も麺同様美味しい。しめじはその香りが強いので、このあっさりスープには適度のアクセントを加えてくれました。
 チャーシューは牛もも肉のローストビーフだそうです。ただ、これが一番の失敗。臭みが強く食べれませんでした。肉を美味く仕上げるのはまだまだみたいです。
味わい:2
テーマ:3
創造性:3

 

「こむらさき」の秋麺 900円
Komurasaki13
 作品テーマは秋の味覚。
 豚骨醤油味。醤油ダレはチャーシューの煮汁をベースにアレンジ。
 具には根菜をふんだんに使い、長いもをうさぎ、南瓜を葉、里芋をキノコ、サツマイモを月に見立てている。
 あいかわらずのビジュアル先行で、肝心の味で他に完全に負けています。いまや「蜂屋」を抜いてもっとも期間限定麺作りに弱い店になっています。通常のオペレーションを崩すようなラーメンは出さないと言うことかもしれません。冬麺での巻き返しがほしいところ。
味わい:2
テーマ:4
創造性:3