「料理屋 真砂茶寮」@関内(☆☆)
http://chakula.jp/saryou.com.top.htm
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 関内駅から至近の場所にある数奇屋作りの小さな和食店。

 贅沢な食材を丁寧な仕事できっちり美味しく美しい料理に仕上げる。

 個室の作りといい、接待で使うことを目的としたかのような一流店でした。

  
住所:横浜市中区真砂町2-15
電話:045-663-6692
定休:日祝
営業:11時半~14時/17時半~23時
 
 関内駅から至近です。駅から徒歩1分。細い路をちょいと入った場所にありました。
 数寄屋造りの建物とのことですが、外観は黄色い2階建ての和風なもの。白く短い暖簾が綺麗です。
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 入り口を入った1階は奥に厨房でもあるのでしょうか。受付には誰もいませんでした。各部屋ごとでお料理をいただくお店のようで、他のお客さんはちらちらとしかお見かけしません。おこもり感があるのでそういう設定が好みの方にはむいていますね。
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 2階の部屋でいただきました。畳敷きの和室ですが、黒塗りのテーブルとそれにあわせた背の低い椅子で。

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 椅子は木製で重い体重だと折れそうだとちょっと心配。本日の料理を和紙に印刷して机の上に一人1枚ずつ用意してくださっています。

 

07年9月8日土曜日夜の来訪。

 近しい先輩後輩らとの会食。
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 30分も早く着いてしまっていますので、氷入りの冷たい緑茶をいただく。豆に仲居さんがおかわりを持ってきてくださる所に感心します。
 

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 頼んだ飲み物はウーロン茶で。

 
先附)鮑の磯焼き
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 背の高い黒塗りの四角い盆はお皿をのせるところが丸く金色に塗られています。この上に塩を盛り、小振りの鮑の殻を。上には蒸し焼いたかのような柔らかく弾力がある鮑の切り身。その上には刻んだ生海苔。塩は抑え目でした。その間にあるペーストはなにやらわかりません~。
 
お椀)蟹真蒸
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 黒塗りに金の絵の椀。和風だしの透き通った汁は実に良い味。
 具は蟹の身が入る白い真蒸。上には金針菜とクコの実、白髪ネギと柚子皮の小片。
 
向附)金目鯛・縞鯵・帆立
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 細い竹篭に冷えた陶器の蓋付きの器で、大根のツマの上に美しく盛られた刺身。
 皮目を軽く炙った金目鯛、鮪の赤身、縞鯵、帆立貝柱。どれも新鮮で切り口が切り立つ美しい刺身です。

 
煮物)松茸の土瓶蒸し
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 赤い塗りの盆に黒い土瓶で。
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 松茸、鱧、銀杏、鶏ササミに三つ葉が入る土瓶蒸し。汁から楽しみ、酢橘を絞ってさらにもう一杯。
 鱧は細かく骨切りの包丁が入っていてもやはり骨が少々気になりますが、松茸の香りはきちんと美味しくうれしくなるひと品。
 
八寸)福島牛の炙り
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 お皿の上に暖かな平たい石をのせて。脂身のない赤身の牛肉はローストビーフのようです。焼いたエリンギとポン酢をかけた大根おろし、クレソンを添えています。
 
焼き物)かますの若狭焼き
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 黒く大きな皿には中央に白地で青い絵が描かれています。
 そこに盛られているのは切り目を入れたカマスでアスパラを撒いた料理。添えてあるのはイチジクだったかな? 松葉にそれぞれ黒豆を一つずつ刺してある飾りがお洒落~です。
 
食事)鰻の白焼き茶漬け
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 なんと白木のお膳に丸く握ったご飯に和風だしをかけて、上に鰻の白焼きをのせ山葵を盛ったお茶漬け。香の物も添えられています。
 
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 ところで、最後に幹事の配慮でコースにはない料理をひと皿追加してくれています。
 新鮮で甘い雲丹といくらに茹でた蝦蛄を盛ったひと皿。三杯酢のジュレを添えています。うーーん、蝦蛄は美味しいところで食べると海老にはない独特の旨さがあって良いなぁと実感。
 
菓子)生菓子
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 黄な粉をつけた蕨餅。
 
 総評は☆☆(二つ星)です。ギリギリという感じもしますが、ここであれば遠くからの方でも連れて行ける。もう少し面白みがあるとうれしいのですが。

 

料理屋 真砂茶寮懐石・会席料理 / 関内駅伊勢佐木長者町駅馬車道駅
夜総合点★★★★ 4.0