「鎌倉膳所 る・ぽてぃろん」(☆☆)
Le Potiron

 

 鎌倉小町通に和の食材、美しい和の食器を色濃く使い、箸でいただくカウンターフレンチがあります。
 シェフが65歳を迎え引退することとなり、07年3月20日で閉店する予定。

 まことに惜しい。世代を超えて受け継がれていって欲しかったですね。

 
住所:鎌倉市雪ノ下1-7-6
電話:0467-23-2352
定休:水曜・第4火曜
営業:11時半~14時/17時~20時
 
 小町通も八幡宮近くでようやく人通りが少なくなった辺りに小さなお店があります。アール・ヌーボー調の扉の面構えにひさし。小洒落た雰囲気があります。
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 鉄で装飾された看板のさび付きは年代に刻んだ年月が。

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 中に入っても風除けのスペースの向こうは長大なカウンター。テーブル席もちょこっとあります。
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 カウンターの上にはナイスやフォークはなく、編みこまれたテーブルクロスの上に白いナプキンと箸。
 

07年1月28日の来訪。

 「ドルチェ ファール ニエンテ」でお茶をして、ボーねるんどで買い物をした後に13時半で予約しておりました。

 
お昼の御膳 3800円
 メニューはコースのみです。
 
前菜)カリフラワーのムース タラバガニとコンソメゼリー
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 炊き合わせを入れそうな和食器の中に。ほんのりとした甘さがある白いカリフラワーのムース。上にはたっぷりのコンソメゼリー。下には物凄く味わいの深いタラバガニの身に葉もの野菜です。
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 パンは切ったものが出てくるのですが、最初からミルフィーユのようにバターを挟み込んだパンです。

スープ)ごぼうとじゃがいものポタージュスープ チーズパイ添
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 赤い漆塗りのカップに牛蒡の香りの強いポタージュスープ。和と洋の融合というこの店のコンセプトを表したかのようなスープですね。香りと旨味がたっぷりです。チーズパイは捻りを入れたスティック状に。

魚料理)甘鯛のうろこ焼き 青のりソース
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 しっとりした甘鯛の火入れは完璧かというほどに素晴らしい。対して、その表面のうろこは高温でセンベイのようにパリパリに仕上げられていて美しくそそり立っています。ソース煮はたっぷりの青海苔を使って。

 
肉料理)塩漬け豚肩ロースの煮込み季節の野菜とともに
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 青い陶器の皿に。箸でも割ける柔らかな塩漬け豚肉にパン粉とパセリ、ガーリックをのせて焼いた肉料理。粒マスタードのソースでさらにいただく。付け合せはブロッコリ、レンコン、そして茹でた蕪だったと思います。

デザート)
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 ガラスの皿に、白胡麻のブランマンジェにイチゴのソース。マーブル模様になったキャラメルとヨーグルトのアイス。

コーヒー又は紅茶
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 さて、うるさい子供も許してくださった他のお客の皆様ならびにお店の方々には感謝!
 なくなってしまうのは凄く残念!