「華正楼 新館」（☆彡）
http://www.kaseiro.co.jp/info.html
本格的北京料理をリーズナブルな価格で味わえる店。
宴会対応が特異な新館は急な使用でも十分に答えてくれます。
ゴージャスな内装、個室に専用の給仕、外れなく王道を行く中華で心に残るお店だと思います。
住所：横浜市中区山下町１６４
電話：０４５－６６１－０６６１
定休：無休
営業：１１時半～２２時半（土曜～２２時）
中華街大通りに面した白く四角く低いビル。
その壁には黒い彫刻が施され並の店ではない雰囲気があります。
入ってまず豪勢さにびっくり。上に続く赤いじゅうたんの階段がいやでも目に入ります。
０５年７月の来訪。
夜、個室で中華料理という先輩の希望があって、探した結果ここを予約。華正楼自体有名店だけど入ったことがなかったので、ちょうど良い機会だと。
まずは奥の待合室に後輩が一人待っていました。中華のデザインの椅子に金属製の壁掛けの絵。この店全部が今の新しい中華のデザインの一つ前の豪華なデザインに見えてきます。
部屋は２階の茜の間です。
個室なので専門の給仕がついているのがちょっと驚き。
コースは１００００円で注文していました。
コースの書かれたメニューはありません。いただけるようにお願いしたのですが出せないとのことです。ですから、料理の名称は適当です。
前菜盛り合わせ
ピータン、食紅も美しい上質の焼き豚、焼いた魚、刻み野菜のタレをのせた蒸し鶏、太くゴリゴリと美味しいクラゲ、酢漬けのキュウリ、玉子をまいたかまぼこのようなものです。焼き豚の出来は秀逸なので、この店の北京料理は本物でしょう。
蟹肉入りフカヒレスープ
驚くほど濃厚なとろみと旨味のフカヒレスープ。フカヒレは針のようですが、蟹肉が入っています。このスープは驚きの出来ですね。このスープのためにこの店に入っても良いと思います。
蟹爪のフライ
身のガッツリついた蟹爪に白身魚のすり身をつけてあげたありふれたもの。しかし、実力を示すしっかりした皿でした。太陰図のような皿で塩とトマトケチャップがついてきます。
車海老と銀杏の塩炒め
剥いた車海老はぷりぷり、銀杏はちょっと苦く残す。細工された人参ものせられ、ブロッコリが添えられています。
牛肉と百合根の辛味炒め
牛肉、アスパラ、百合根、パプリカの豆板醤炒めみたいです。不思議とこれは印象に残っていない。
アワビと椎茸のオイスターソース炒め
アワビ、椎茸、エリンギ、タケノコなどのオイスターソース炒め。これも印象に残りませんでした。
北京ダック
王道の一皿です。表面はカリカリで脂身がねっちり美味しい北京ダックを甘い味噌ダレでキュウリなどをはさんで柔らかな皮で巻いてあります。海老せんべい付きですが、こちらは普通。
豚肉とチンゲン菜の焼きそば
焼きそばは焼き目がついた細い麺に豚肉やチンゲン菜の炒め物をのせたもの。
９）マンゴープリン
マンゴーの果肉の入ったものですが、固くて土台がよくありません。
飲み物の注文はサントリーの烏龍茶。そういうのしかないんですね。
前半は良かったものの、後半に向かって満足感があがる構成ではありません。メニューも提供なしなので評価は低く☆（一つ星）のみ。料理よりも雰囲気＆サービスと前菜＆フカヒレスープに星がついたようなものです。
１０年１０月９日夜に再訪。
本日夜は一族集合＋小松から来た弟の奥さんのご両親＆甥、大人１２人、子供９人の大所帯でごはん。世間的には３連休初日で、１週間前に場所を押さえろといわれて困窮した。結果、ここは空いていました。本館と間違えていたけど個室だから良かった。
３日に電話で大人１２人、子供９人を申し込み。
１階を入るとすでにゴージャスかつシックな空間。赤い絨毯の階段を上がる。
ダークウッドの手すりに吹き抜けの天井から下がるシャンデリアも絢爛というよりは派手でも落ち着いた形状。
メインのダイニングには中がすぐに見えないようについたてがされています。
案内されたのは２諧に上がって左側を戻るように入る蘭の部屋。大きな丸テーブル２つ。窓には中華の格子のデザイン。壁に掛かる絵も中国の絵です。
入り口側の壁に置かれた中国茶の道具や壺などの飾りも良い雰囲気。
飲み物はジャスミン茶が無料で。
７３５０円
コースは手頃と思われたこれ。
前菜の盛り合せ
４年前の１００００円コースとはほとんど違う前菜。
中央に太くゴリゴリと美味しいクラゲ…あ、これは前もそう書いていますね。白胡麻をふり味も良いので、娘がガッツリ食べていました。
右には皮目をぱりぱりに焼いたチャーシュー。おお！美味しい！
手前に頭を外して上げた後甘辛く味付けした海老。
左には醤油だれに漬け込んだような蒸し鶏。
奥には出汁で煮込んだと思われる冬瓜のスライス。
酢漬けのキュウリは前と変わらず飾りのように添えられていました。
三種入りフカヒレのスープ
これも前に思いましたが、驚くほど濃厚なとろみと旨味のフカヒレスープ。この店に来たらこれですね。
フカヒレは針のようですが、蟹肉と鶏肉が入っています。
車海老のマヨネーズ和え
大ぶりな車海老のむき身に、マヨネーズとは言っても甘くて美味しいもの。これは素晴らしい。何の果物を使っているのだろう？
下には林檎とパイナップル、キウィ、トマト。
カニ爪肉の揚げ物
身のガッツリついた蟹爪にすり身をつけてあげたもの。ボリューミーで王道系の中華がやはり美味い。皿で塩とトマトケチャップがついてきますが、皆、塩で食べていました。
帆立とイカの炒めブロッコリー添え
鹿の子に包丁を入れたイカと帆立貝柱にエリンギをたっぷりとXO醤を使って炒めたひと皿。素材は新鮮でとても美味しい。イカと帆立の火入れも素晴らしい。
周辺には茹でたブロッコリーです。
アスパラガスの炒め干し貝柱かけ
極太の立派なアスパラの炒め。固い表面は綺麗にそぎ落とし食べやすい。周辺にレモンを飾っている通りやや酸味があります。上にはたっぷりの刻んだ干し貝柱。
豚バラ肉の柔らか煮 花巻パン付き
蒸籠に入ったふんわりした中華パン。これに豚バラの醤油煮とほうれん草を挟んでいただく。
皮際のゼラチンも美味しい王道のトンポウロウです。
チャーハンではなく、こういう〆も珍しいなぁ。
テンシン
小さな月餅。中の餡にはナッツ入り。表面の皮まで美味しい。
冷製デザート
最後に杏仁豆腐。上にはキンモクセイの香りのシロップ。滑らかで美味しいものです。王道系にしては結構好きな味。上にはクコの実。
前回のデザートの悪さを払拭してくれました。