「Vinoteca SAKURA(サクラ)」(☆☆)
ネット上やマスコミでの露出はないのですが、確実に美味しいイタリアンを食べられる店が横浜にもあります。
自分のペースで好きなものを食べ、極上のイタリアのワインを好きなだけ飲み、豊かな時間を過ごせる場所。そこはぼくらにはまだ早く感じる大人の空間です。
住所:横浜市中区太田町4-47
電話:045-650-5450
定休:日曜、第3月曜
営業:17時半~深夜3時(祝日~24時)
店はウッドを中心に落ち着いた洋風の外観。緑色の看板地に金色の立体的な文字。
開店当初は入ってすぐの左側にはガラスで仕切られ空調されているワインカーヴがあり、受付のカウンターがありました。
前任のシェフに代わってからは趣が少し変わり、受付のカウンターはなくなりました。
一時閉店し、社員研修の時期を経て再開しています。
巨大な樽で作られた二人用の特別な個室を横目に通廊を抜けると気持ちの良い雰囲気のカウンターとテーブルがあります。
ここまでに9回訪れています。上ほど新しい記載になります。
10回目以降は「ヴィノテカ サクラ」(2) に記録しています。
07年6月14日の来訪。
本日関内ホールで講習会。港南台の後輩にも来いと誘う。
ついでに夜飯を終了後に食べに至近にあるここへ。21時で予約してありました。
先客はカウンターに5人いらっしゃいました。
雰囲気は変わりないものの、小物などはずいぶん変わった印象です。
飲み物はブラッドオレンジと烏龍茶。
Menu Degustazione 7875円
アラカルトも魅力的でしたが、まずはコースを注文。
Apero Vocca)ノルウェーサーモンのキューブ 空豆のクレマと凍らせたライチ添え Cuvetto di Salmon con crema di Pave e ghiaccato laichi
左の器が先です。小さなサイコロ状のサーモンのマリネ。その下には空豆のピュレとオリーブオイル。上にはイタリアンパセリ。とろんとした口当たりのサーモンは独特の濃い旨味がよい。もっと欲しい~!! スプーンも欲しかったな。
右は後に食べるように言われます。グラスに入ったライチのシャーベット。ビネガーを利かせてありますので、酸味が結構来ました。ちょっとすると慣れましたが、酸味はもう少し薄くてもよいかな。
パンはザクザクした口当たりの珍しいグリッシーニともっさりした感じの自家製パン。どちらも一風変わっていて美味しい。
Anti Pasto)オマール海老とローズマリー風味のジャガイモ バニラ風味のスキューマを添えて Tiepido di Astice con tartar di Patate Profumato di Rosemarino
ガラスのお皿にほんのり甘くバニラが香る牛乳の泡のソースで茹でたオマール海老の身。今度のシェフは塩を振っておくのがぼく同様好きらしく、たまに塩がサラリと舌に来ます。上の彩りの緑はこれまた香りよいタラゴンの葉。下にはローズマリー風味の刻んだジャガイモのバターソテー。これも実に良い。
Anti Pasto)フォアグラとともうもろこしのクレームブリュレ ハーブのサラダとブリオッシュ添え Fegato doca spadellofo su crema bruciato di mais con insalata di erve aromatiche
ココットの中は「ああ、とうもろこしだ」とホッとするようなクレームブリュレの上にフォアグラのソテー。ここにもタラゴンとイタリアンパセリをのせ、バルサミコを振っています。
ブリオッシュの下には自家製のジャム。このジャムがめちゃうまでした。果実の酸味と甘みが絶妙。
Primo Piatto)キターラ アマトリチャーナ ペコリーノチーズ添え Chitarra amatoriciana con Pecorino Romano
やや線の細い感じがしますが、自家製パスタのキターラです。キターラは四角く薄い断面。もう少しガッツリといけるほうが好みです。トマトソースにペコリーノチーズのアマトリチャーナは比較的ベーシックな味。ここに塩気の良いパンチェッタが細切りで入っています。
Secondo di Pesce)鮮魚のオーブン焼き Pesce del giorno cucinato al forno
イサキのオーブン焼きです。皮もしっかり焼かれ塩加減よくしっとり美味しい。その油で炒めたかのような松の実とアスパラを盛っているのがまた良いですね。下にはマッシュしたジャガイモです。表面を焼いてカリッとさせていました。アンチョビのソースが皿の中央にありますからそれをつけて食べるのもまた変化が出てうれしい。左側に添えてある湯剥きしたフルーツトマトはほんわり温かく甘くて美味しい。魚も良かったけど、湯剥きしたフルーツトマトは極上ですね。
Secondo di Carne)十勝産仔羊のオーブン焼き 玉葱の塩包み焼き Annello da Tokachi al forno con cipolla sale al forno
十勝産仔羊の脚のオーブン焼き。結構迫力あり、軟骨もゴリゴリいけます。フォンドボーにニンニクを使ったソース。フィンガーボウルは無かったのですが、手でつかんで食べてしまいました。
これに付け合せも豪快に玉葱を丸ごと塩で包み焼いて切ったもの。ローズマリーがさしてあります。玉葱の甘さがなんとも心地よい。
Dolce)ノチョーラのパンナコッタ タルト添え Pannna Cotta di Nocciola con torta di Nocciola
ノチョーラとはヘーゼルナッツのこと。パンナコッタというよりもプリンに見えますが、その舌ざわりはクリーミーでぼく好みのパンナコッタ。ナッツが細かく入っていました。
これに飴で飾りをした焼き菓子のようなタルトです。
Caffe)
カプチーノをいただきました。ここのカプチーノは好きなタイプです。ハートを描いてくれています。
ま、男二人の食事でしたが。
お茶菓子も出してくれました。以前はなかったのでうれしいかも。右から柔らかいキャラメルのタルト、カカオと言っていたけどブルーベリーのようなゼリーのキューブ、オレンジの皮の砂糖漬け、ちいさな焼き菓子です。
全体的にフレンチとの融合が進み、やや線が細い感じもしましたが、これだけのものをこの価格でだしてくるところが凄いと思いました。今度行くときはアラカルトでガツンといきたいと思います。
ところで、この日はカウンター席にとても美しい女性が。コメント通りにメイさんが来てくれていて、ご挨拶いただきました。話しの都合上男同士の席に着かせるのもなんでしたのでお誘いしませんでしたが、後日オフ会ででもゆっくりお話したいです♪
2006年12月22日の夜22時半の来訪。
散々どこにしようか迷いましたが、電話するとあいているというので素直にここへ。
22時で先客3人。テーブル席は空いているけど、一人なので当然カウンターへ。
飲み物はフルーツのカクテルを注文。もちろん、ノンアルコールです(笑)。これでお姉さんもぼくを思い出してくれたらしい。こんなの頼むのぼくだけみたいです。
本日はMONINと書かれたイチジクのシロップにグレープフルーツジュースと炭酸水。甘く爽やかな飲み口。便利ですね。こういうのを出してくれる店はありがたい。
お腹ぺこぺこでしたが、肉は量が多いかもといわれ、前菜2皿とパスタをオーダー。
砂肝と仏産木の子のソテー 2100円
前菜一皿目はこれ。ソテーし塩胡椒で味付けられたジロール、ピエドムートン茸はどれも小躍りするほどキノコの香りと味わいがすばらしい。コリコリした砂肝も味が深いし、弾力あるハツが混ぜ込んだあるのもまたうれしい。絶品ですよ。飾り的に広げられたピエドムートンの自然な美しさったらありませんね。
仏産鴨フォアグラのソテー自家製ブリオッシュとイチジクのローストともに 2310円
トロトロのフレッシュフォアグラのソテー。バルサミコをかけて。流れ出る金色の油がソースのよう。不ルールドセルの塩と砕いた黒胡椒は自分で自由につけるように添えてくれています。これにじっくりとした果実の甘さのイチジクのローストに砕いた胡桃。玉子とバターの風味のよい自家製のブリオッシュ。
大山地鶏を詰めたアニョロッティプリン バターソース 1890円
大山地鶏の挽肉に玉葱と人参にみじん切りを混ぜた内容の小龍包のようなパスタ。耳…というか小さな餃子みたいな形をしています。とろんとしたクリーミーなバターソースで。思ったよりも量が少なかったですね。
食後にはカプチーノを。
一緒に出される甘いものはグラスに。
目の前の路上パーキングに車を停めながらも夜間だから支払いは出来ない。これで駐禁取られるというのだからたまったものではありません。深夜1時にやるそうですよ迷惑かかるような道でだけやってくれ! 幸い本日はこの時間やっていなかったようですから、見送られてスムースの帰りました。
2006年2月17日の22時半に来訪。
金曜日で忙しかったらしいのですが、ちょうど入れ替わりの時間帯だったみたいでラッキー。
カウンターに座りました。
左には美食三昧らしき女性二人組み、右は同じような一人のお客。同時に入ったカップルはテーブル席へ。後から常連らしき酔っ払いカップルが右に座りました。
クランベリージュースとグレープフルーツのノンアルコールカクテル
まずは飲み物を注文。アルコールは飲めないのでおまかせで注文するとこれが来ました。クランベリージュースの甘さとグレープフルーツの苦味がよい。自分でも出来そう~。憶えておこう。
伊産ウサギのテリーヌ香草風味ラディッチョのマリネ添え 995円
極めの細かなウサギは肉質がしっとりしていて滑らか。シルクのようで舌にしっくり来るテリーヌです。香草でカバーされているのか下処理がしっかりしているのかじつに臭みもなく美味~。黒胡椒の欠片のスパイシーな風味も素晴らしい相性。酢漬けの赤いキャベツのようなラディッチョの千切りが下に丸く敷かれているところもお洒落。
銚子より金目鯛と野菜のグリル香草風味 2625円
カリッと皮を焼いた金目鯛。その身も旨味が濃い。野菜はフランス産白アスパラ。その甘みはしつこくなく優しく感じられる。底に敷かれているのは玉葱でした。これまた甘くてよいですね。ソースはトマトを使った酸味と甘みのあるもの。
イベリコ豚ロース肉のクルミと香草のパン粉焼き 3780円
不思議と普通と逆に置かれた皿。野菜が手前でパン粉のついたイベリコ豚が奥。野菜がメインということか(笑)と思いました。
イベリコ豚はバジルとパン粉にマスタードを使い、ソースはやはり酸味があります。脂身は甘く美味しい。個人的にはもう少し厚めにして塩胡椒でよいかなと思っていましたが、イベリコ豚の脂をパン粉に吸わせて旨味を閉じ込めようという計算のようです。
付け合せは甘いパプリカ、ネギ、さやえんどう、細い穂先のアスパラのグリル。
最後に新任のシェフと少し話が出来ました。高橋俊英シェフは3ヶ月前からの勤務だそうで、まだ横浜の地理も把握できていないそうです。イタリアの修行経験もあるそうですから、これからも期待できそうですね。今度コースでいただきに来よう。
2005年12月1日のメニューより
後輩と和食を食べた後にもう少し話をするためにと、シェフが変わってどうなっているのか気になっていたので夜23時過ぎに訪問しました。
入ってまず驚いたのは受付の位置が変わっていること。今まで右手にあったのが正面の配置になっていますね。そして、店内もいつもよりもかなり暗めの照明でついたてが登場していますね。
カウンターでいただくことにしました。
二人ともアルコールは飲まないようにしていたので、ノンアルコールでフレッシュな果物のカクテルを作っていただきました。ぼくはマンゴー、奴はキウィを選択。
タリオリーニ ホウボウとカラスミのソース 1575円
自家製パスタをと思い注文。幅広のパスタにホウボウと水菜、そしてカラスミです。味がひどく落ちているわけではないみたいですね。
和牛ホホ肉のトマト煮込み 白ポレンタのソテー添え 2415円
ガッツリ大きな和牛ホホ肉の煮込み。白ポレンタはプリンのようになっていました。クレソンの緑がちょっとほしいかな。
この前に食事しているし、今度はコースで食べにこないとわからないなぁ。
2005年11月1日のメニューより
本日夜はテニスで仲良くなった娘二人のうち一人が誕生日ということでお祝いです!
19時半の予約で少し遅れて入店。
場所柄か隣のテーブルでは同伴出勤前のキャバ嬢二人と若い会社員の4人組。さすがにキャバ嬢、かわいいし凄い格好だ。
3周年スペシャルコース 7500円
アンテオスプマンテ(グラス)
金色のシャンパンから始まります。泡がぽつぽつと湧き出るシャンパンは甘さは控えめでキリッと美味しい。
北海道よりタラバガニとフルーツトマトのジュレ寄せ
タラバ蟹の身の下にはケッパーや濃厚な旨味と優しい酸味のフルーツトマト。ジュレとしてソースにかけられていますが独特の風味に甘さが良いし、淡白だが力強さを持つタラバ蟹の身とお互いを高めあって入るような感じがします。仕上げにカラスミが粉のようにかけられていますが、この効果は今ひとつかな。
蝦夷鹿モモ肉のカルパッチョ モスカートヴィネガーのソース アルバ産白トリュフがけ
蝦夷鹿のモモ肉はほとんど脂身がなく、香りに力があって赤身本来の旨味もしっかり。ルッコラと白トリュフ、パルミジャーノをかけています。甘くない白ワインのヴィネガーというモスカートヴィネガーのソースもカルパッチョには最適。秋を感じられる一皿です。ただ、白トリュフは思ったほど香りを感じませんでした。
北海道より白子ソテー トマトとバルサミコソース
バルサミコとトマトの濃厚でコク深いソースに漬けられたフルーツトマト。その上に満遍なくソテーされた鱈の白子です。外側はカリッとしているのに中はトロリとしたしらこは美味~。
バッカラを詰めた春菊のラヴィオリ カキのソテー スプマンテとシブレットのソース
円形で緑色のアダムスキー型UFOのようなラヴィオリ。中には塩漬け鱈だときくバッカラ。ほんのちょっとの量ですがシーチキンのようです。その上にはソテーされた肉厚の生牡蠣。トロリとしていて牡蠣らしい美味さは濃厚。これにかけられているのは浅葱に似たシブレットの入るイタリア産発泡ワインのスプマンテのソース。春菊の香り漂うラヴィオリや牡蠣と合わせて食べるとすばらしく美味しい。
ボナルダワインのリゾット フォアグラのせ
Bonardaという弱発泡性のフルーティーな赤ワインを使った赤くフルーティーな甘さのあるリゾット。上にはカリッと表面を焼いて中身はトロリとしたフォアグラはあちこちでフォアグラを食べているぼくでも焼き方の妙を感じる仕上がりです。浅葱が散らされています…いや、これシブレットなのかな?(笑)
シチリア産ブラッドオレンジのグラニテ
メニューには載っていませんでしたが、ここでシチリア産ブラッドオレンジのグラニテが口直しで。小さなガラスのグラスは冷やされ、美しい宝石のようなブラッドオレンジのやや粗いシャーベットが。甘みとオレンジのもつ爽やかさが口を爽快にします。
丹波産猪ロースのロースト フレッシュポルチーニと栗のソース
脂身の多い猪のローストがレアの近い焼き上がりで。仔羊のローストに似ていますが、口に入れたときの猪の香りは獣のそれ。敏感で苦手な人向けではないかもしれません。ぼくは好きですね。レアに近くこれだけの味わいを持っているのは素晴らしい。この上には細切りの牛蒡のフライ。ソースはポルチーニでポルチーニと栗がさらにごろりと入っています。これだけ香りの強いものを合わせてぶつかり合っていないところが凄い。
フォンダンショコラ バニラジェラート添え
中から熱々のチョコレートソースが流れ出してくるフォンダンショコラには女性陣が大喜びです。バニラのジェラートは甘すぎず心地よい。これにカシスのソース。付け合せにはオレンジピール。
キタッラ プッタネスカ風 1575円
コースには入ってないのですが、奥様希望でデザート前に追加オーダーで入れました。
がっつりと太い四角い断面のパスタ。正直、ここまで太いかとびっくり。アルデンテなどどこ吹く風のガッツリさでモッツリ感。麺が太い分絡めるソースも濃厚で濃い目のトマトソースベースでアンチョビと種入りの杏色のオリーブが入っていました。
パンは胡桃のパンとパスタに使うというセモリナ粉のパン。胡桃は香りがよく外側がさっくりで美味しかった。
帰り際に店長の矢立さんとシェフがお見送りをしてくれました。
そこでシェフが11月中旬で白金に移ってしまうという衝撃の事実を聞かされました。
この後大丈夫なのかな…もっとも、子供ができるからもう当分いけそうもないなぁ。
2005年7月15日のメニューより
blog-heal氏とるしぇるしぇさんとの3人で、1軒目の後にワインを楽しもうと23時近くの来訪。
事前に予約を入れましたが、22時くらいだと満席近かったようです。23時にもなるとテーブル席は空いていました。夜中になるとさすがにすきますね。
島崎より岩ガキのジュレ寄せ(2ヶ) 1260円
blog-heal氏の注文の品。
島根産の岩ガキにみじん切りのパプリカと浅葱の入ったジュレのソース。プリッとしていて美味。
カヴァテッリ つぶ貝と肝のジェノヴェーゼソース 1575円
ぼくの注文の品。この店のパスタはいつも新鮮で面白い。
これはクルリと巻いた耳たぶのようなショートパスタで、もっちりとしているというか、ガッツリとしているというか、面白い食感で美味しい。つぶ貝も弾力あり、肝の入ったジェノベーゼのソースも好みの濃厚さ。
肉料理
るしぇるしぇくんの注文の品。メニューを取り忘れたので、名称は不明。
鶏肉で紫蘇とフォアグラを巻いたものかな? 下には白とうもろこしと思われるペースト。やや塩味が強かった印象だけ残っています。さすがに24時を回っていたので記憶が曖昧です。
アラカルトでも3人で食べられるように気を配ってくれています。ここいらがうれしい。
2005年7月3日のメニューより
本日は会計士の先生と初の会食。事務所から間近のこの店へ。
注文はシェフおすすめコース7350円。
最初は二人とも飲めないのでブラッドオレンジを使った炭酸水入りのジュースを出してくれました。
Stuggichino)
甘酢に付け込んだ酸味が気持ち強めな白身魚に野菜の細切りをのせた先付け。カルピオーネというイタリア風南蛮漬けらしい。酢の苦手な自分でも美味しくいただける絶妙さ。
Antipasto Freddo)うなぎと茄子のテリーヌ ポルト酒風味 バルサミコがけ
うなぎと茄子のテリーヌがミルフィーユのように重ねられ、ケーキのように切られた皿。赤い粒胡椒が刺激的でポルト酒で風味付けされしっとりしたうなぎや茄子とベストマッチ。口の中で気持ちよいハーモニーです。
Antipasto Cando)自家製コテキーノ仕立て
白とうもろこしのペーストの上に香りが力強いソーセージと豚足をイタリアのハムで巻いた極旨の一皿。肉好きの自分としては焼いていない肉でここまで満足させてくれるものかと感動しました。
Primo Piatto)ホロホロ鳥とスペルト小麦のラグー タリアテッレ
自家製の菱形のパスタにホロホロ鳥をじっくり煮込んで旨味を引き出したソース。そしてたっぷりのパルミジャーノ。面白い食感ですが、これが美味しい。
Pesce)北浦より コチの香草ロースト フルーツトマト バジリコのピュレ
コチは皮がカリッと焼いてあります。それ単体で美味しいが、フルーツトマトの酸味ある甘いソースとバジルペーストの入るオリーブオイルのソースでいただきます。野菜もソテーされていて好みですが、モロヘイヤのとろりとした感じが面白い。
Granita)レモンのグラニタ
ガリッと冷たいレモンのシャーベット。
Carne)ペルゴール産鴨胸肉のロースト 赤ワインソース
これまた表面の皮がカリッと焼かれ、中の赤身が美味しい鴨肉。赤ワインのソースがまたじっくりと舌に響く。京人参やおくらが新鮮ですね。
Dolci)本日のデザート盛り合せ
粒粒の入った胡桃のアイスクリーム、チョコレートのタルト、ティラミス。
途中に矢立さんが赤ワインをグラスに持ってきてくれました。フルーティーで飲みやすく、飲めないぼくが好きになりそうな味。このときマリアージュを味わえたのではないかと思います。
2005年3月15日のメニューより
義弟に子供が生まれたのをお祝いしに夜22時過ぎにこの店に。3人で伺いました。
1)仏産ホワイトアスパラガスとウズラのロースト卵のせ 1890円
不思議なことに卵はのっていませんでした。香ばしいウズラは表面がカリッと焼かれていて、太い白アスパラも同様に美味。
2)熊本の真鯛のカルパッチョ 香草とレモンのソース 1575円
ガラスの皿にピンク色の美しい真鯛の刺身。バジルとレモンの香りのするソースで。オクラや絹さやが添えられていて良い前菜。
3)石鯛とカラスミのソース スパゲッティーニ 1575円
トマトベースのスパゲティーニです。アナゴが切れていたので石鯛でしたが、淡白ながらもしっかり魚の旨さがあり、奥さんも満足していました。
4)野菜とスカモルツァチーズのリゾット 1575円
たっぷりの春野菜が入ったチーズリゾット。相変わらずこの店のリゾットは美味しい。スカモルツァチーズはモッツァレラチーズと同じ系統の弾力があるひょうたん型のチーズみたいです。
5)仔羊のロースト ミントとマスタードのクロスタ仕立て 2835円
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fhome.att.ne.jp%2Fyellow%2FMorningStar%2Froba-to%2Fpicture198.jpg)
1.5人前を3人が一皿ずつに分けていただく。表面には弾力のある皮とミントと粒マスタードが塗られています。クロスタは肉を生地に包んで焼く焼き方。仔羊は赤身がジューシー。きのことヤングコーンのソテーの上にのせられています。
6)プラリネのセミフレッドのアフォガート仕立て 525円
デザートは3人とも統一。ナッツ類のペーストに各種フレーバーを加えたプラリネを使った軽いアイスクリームであるセミフレッドにエスプレッソをかけていただきます。デザートも凝っていますね。
お酒を飲むほうではないので、もう少し早いペースで料理が出てくれるとうれしいかな。
2005年2月28日のメニューより
友人の歯科医夫妻と会食いたしました。
教えてもらってはじめてこのお店を知りましたが、2002年のオープンみたいです。
満席近くでまずはカウンターに二人で座る。改めて周りを見ると、高級感が漂い、普段着慣れないような良い格好をしていてよかったと胸をなでおろしました。もっとも、ドレスコードがあるわけではありませんし、注意されるわけではないからもっとラフでもいいのかもしれません。ワイン中心のバーに来ると思ってくれば。
お勧めコースは4800円、しかし、この日は友人らのスタイルで、適当にお勧めをいただくという趣向に。彼らを待ちきれずに以下2品を頼んでしまったことからはじめました。
短角牛ハラミのグリル バルサミコのソース パルミジャーノ添え 1680円
表面を炭火で焼いて中は赤くほとんど生という短角牛のハラミ。水菜とあわせてバルサミコ酢のソースをたらし、パルミジャーノのチーズのスライスをのせています。肉の扱いは日本人向けで火の通し方を知りその素材の良さを活かす素晴らしさ。
コゴミと生ハムのリゾット 1575円
コゴミという山菜と生ハムがたっぷり入ったリゾット。和風出汁を効かせており、懐かしい味わいが面白い。米は野菜としての使われ方がしており、その芯の残る茹で具合は確かに日本のそれではない。
前菜3種盛り
マンゴとモッツァレラチーズを生ハムで巻いたものは意外な組み合わせがGOOD。
タラバガニの炭火焼に大葉をあしらったもの。
カンパチのカルパッチョ、オリーブとカラスミのソース。
木ノ子のクリームスープ ポルチーニ茸風味
ポルチーニ茸がまろやかに風味をかもし出す濃厚なクリームスープ。栗ちゃんの奥さん希望で頼んだけど、これは非常に美味しい。ほんのちょっとしかないけど。
白金豚のラグーソース ストラッチ
白金豚のミンチの入ったストラッチ。早い話がラビオリです。煮込んだソースでナスのピューレが敷いてあります。上にはチーズ。ガラスの器の上で色が映えます。
真鯛のポアレ ハマグリのソース
鱗がパリパリと焼かれたポワレ。貝の出汁のきいたソースが秀逸。
ジンジャーのグラニータ
口直しで生姜のシャーベットです。
バンデ産鶏のロースト ローズマリー風味
表面がカラリと焼かれた鶏のロースト。ここにも洋食の肉の弱さは感じられない。キノコがたっぷりつけあわせでつき、赤ワインを使ったソースで美味しいなぁ。
デザート
ベークドチーズケーキ、チョコレートケーキ、シャーベットにイチゴやピスタチオにベリー。デザートはやや弱いかも。エスプレッソとともにいただきました。
本日飲んだワインは「Percarlo」2001年のもの。アルコールを飲めない自分が味見をすると、宝石を溶かし込んだような美しい色合いと香水を振りまいたような芳醇な香りでこれなら飲める!と思いました。もっとも、車でしたので、舐めるだけです。
終わったころにはすっかり虜に。給仕も気持ちよく、わがままを聞いてくれるお店でした。いつもは値段を気にしすぎてかっきりしか食べていませんが、値段を気にせずすき放題やって気持ちよく帰るということをこの店で覚えてしまいました(笑)。
「ENOTECA IL CALICE」(☆彡)http://www.il-calice.jp/index.html
こちらは「SAKURA」のワイン・食材販売店です。
住所:横浜市中区住吉町4-46
電話:045-227-5373
定休:無休
営業:12時~23時(土日祝~21時)
ドコモの裏手にイタリア国旗を掲げた店があり、すぐにわかります。
古いビルの1,2階を改装し、こぎれいなセンスよいお店のつくり。店の入り口はわざと斜めに引っ込んで作られ、足元にタイルで絵が描かれています。ここいら辺の遊び心は日本の店にはない心地よさ。
実は16時では中休みだったようですが、ぼくらを見かけた矢立さんが開けてくれました。
2階はワインカーヴらしいのですが階段は上らず。1階は生ハムのケース、チーズやパスタ、お菓子などのイタリアの食材がたっぷり。ダウンライトで気持ちよい感じです。
イタリアの体温で溶ける柔らかなチョコレートをいただきながら物色。結果、生ハムを3種類買って帰りました。生ハムを量り売りしてくれるので、食べたい分量が手に入ります。
グアンチャーレ(Guanciale) 850円/100g
豚ホホ肉の塩漬けハム。このまま食べても良いし、ベーコンと同様に使って食べるのも良いと。本物のカルボナーラには欠かせないとか。
ほとんどが脂身ですが、それが美味しい。熱を加えるとやわらかくなりますが、ベーコン同様の弾力あるハムです。
コッパ パルマ(Coppa parma) 1650円/100g
希少なチンタ・セネーゼ種の豚肩肉の生ハム。とろける脂身が口の中に広がる。
赤身と脂身の配分良い肉で、脂身は体温でとろりと溶ける。赤身の旨さと合わさってすばらしく美味しい。
ノルチャ産プロシュート(Prosciutto di Norcia) 900円/100g
独特な風味とバルサミコの香り。ウンブリア州の生ハム。
脂身のない赤身だけのハム。しっかりしていて風味も強く、肉というよりもっと別の燻製のようで噛むほどに味も染み出ます。
クラッチャ 1350円/100g
イタリアではクラテッロと共に高級品とされる生ハム。
その口に含んだときの香りのよさは素晴らしい。赤身に凝縮された濃い旨味、脂身には上質なとろけ具合と甘さがあります。
ACQUERELLO
リゾット用のイタリア米。
この缶入りの米は「SAKURA」でも使われていて、これを使うと他の米は使えないという売り文句通り旨い米です。自分でもパルミジャーノのリゾットやあさりのリゾットを作ってみましたが、やめられない美味しさです。
やはり食材屋さんですので星をつけるのもどうかと思いますが…。行けばきっとほしいものが出てきます。
その後もイタリアンは家で作るようになったので、いろいろ買出しをしています。
ソプレッサータ(?) 945円/100g
豚の頭の部分だけを使って作った生ハム。軟骨のコリコリとした食感が楽しめる…はずだったけど、コリコリしてないし、黒胡椒が効いていてサラミみたい。ま、まさか隣にあった「フィノッ…」というのと間違えてる?
プロシュート・パルマ 997円/100g
定番のパルマ産プロシュート。パルマ屈指のメーカー、ピオトジーニ社のものだそうです。その場でも食べましたが、後日生ハムとブロッコリのスパゲッティーにしていただきました。これも美味い。
モッツァレラ ブッファラ 819円
水牛の乳と乳清を原料とするコクのあるフレッシュチーズ。ナポリのあるカンパーニア州のサレルノ産。切って食べたが柔らかな甘みと乳の香りの後にチーズの持つコクが口に広がる。改めて水牛のモッツラレラが美味いものだと認識させられた。残りは強力粉をはたいてフライパンで焼いて食べましたが、とろけて美味しい~!!
生ハムの切れ端 525円/100g
カッターで切れなくなった部位を売っていたのでこれも購入。プロシュートのものを。
少し切って食べてみたが、プロシュートは厚みがあると噛み切れないものだと認識しました(笑)。その後は細かくちぎって食べると生ハム本来の濃い旨味が味わた…けど、この後猛烈な下痢に! これ以外を共有して食べた家内は大丈夫だということは??
後日小さめに切って焼いて食べてみましたが、今度は大丈夫。