第3回 国道19号 犬戻トンネル旧道
昭和20年代に完成した双子トンネル。
隧道データベースによると、延長185m、幅員6.5m、
完成当時は十分な道幅であったものの、歩道もなく、
大型車がすれ違いも困難ゆえ平成7年に、現役を退きました。
安房トンネルの完成と同じく
平成10年に長野オリンピックが開催に備えるためです。
現役当時の写真はこちら。
長野国道事務所 信州の道百科より引用しました。
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トンネルの前では、灯ることのない電光掲示板が
立ち尽くしています。
この双子トンネルにおいて珍しい事象は、旧隧道に銘板が見当たらないことです。
現地で見つけることができませんでしたし、
写真を再確認しても、あるべき場所に見当たりませんし
剥がされた跡のようなものも見つけることができませんでした。
現役時代に補修改修を受けて、埋もれてしまったのか?
それとも元々用意されてなかったのか?
謎は残ります。
坑口間際には非常電話。
トンネルを抜けた旧道は、あとはまっすぐ現国道と合流、とおもいきや…
センターラインはやや湖側に飛び出していました。
道幅的には、外側に張り出さなくとも洞門のある方向にたどり着けます。
犬戻トンネルが建設される間、外側に迂回させていたのかもしれませんね。
2003年の段階では通行できた双子隧道。
封鎖を確認しました。
一度、戻ることにしましょう。