やっぱり和食が食べたい! | 添乗員のゆく地球の旅!

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メキシコ滞在とひとり旅とツアー添乗中に起こった体験話&
 首のくびれた保護犬・黒豆柴まるちゃんとの愉快な日常

前回の雑種ちゃんのお話と中国の毛皮産業のお話にお優しいコメントを下さった方、むごい事実を目をそらさずに見つめて下さった方、同調のクリックをして下さった方、クリックしようにも携帯電話からで出来なかったのよ~という方、そしてこの事実を知らせて下さったピッコリーナゆかさん、

ありがとうございました!

このような辛い内容を直視するのは苦手だという方もおられたと思います。しかし、事実、日常的に動物は人間の勝手で虐待されているのですよね。
ほんの昨日でも、いつも仲良くして下さる猫好きブログ仲間のぬこ。さんの記事へお邪魔したら、その事実をまざまざと見せつけられた思いがしました……

時々、人間や動物、地球のことなどを真面目に書いて行きたいと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。

しかし、今日は気が緩みまくるようなお話です。(舌の根も乾かん内に……)

海外在住経験のある方で、そこが豊かな欧米諸国でなかった場合、なかなか簡単には日本の食材が手に入らないという苦しみをご経験なさっていることでしょう。

私の住んでいたメキシコでは、メキシコシティやグアダラハラなど、日本人の多い大都会でない限り日本のマーケットは見付けられませんでした。そして、私の数年間暮らした町は小さな田舎町だったので、もちろん日常的に和食に飢えていました。

ちなみに、醤油は国際的にどこでも使われる食材なので、これは意外にも普通にメキシコのスーパーマーケットでも手に入りました。但し、日本のような質は求められません。しかし「KIKKOMAN」でしたので、その文字を見るだけでとても嬉しい気持ちになれました。

また、時により、いつも行くスーパーマーケットに豆腐が山積みになることがありました。これがチーズなどと同じコーナーに並ぶと、どういう嗅覚なのか大した人数の居ないこの町の日本人が吸い寄せられるようにここへやってきました。そして一人が5個、10個と買い占めて行くのです。
ところが…… 蓄膿症気味の私はいつも出遅れて、頑張っても売り切れ寸前の豆腐1、2個程度しか手に入れられず、またいつ入荷されるか分からない白いぷるぷるを夢見て、スーパーマーケットを後にするのがお決まりでした。

ちなみに、この豆腐も現在日本で食べているものと比べるとまずいとしか言えない代物です。確かアメリカで製造されている「TOFU」なるもので、日本人の口にというよりも中国人の口に合うように作られていたように思います。

また、ここでの暮らしで知ったのですが、ラーメンそばうどんなどの麺類がないと発狂しそうになるのが日本人なのだそうです。私は麺類が地球上から消えてもほとんど気にしないタイプなので、そんな友人を見ていると不思議で仕方がなかったのですが、彼らは我慢の限界に達すると得体の知れないフレーバーのメキシコ版「MARUCHAN」(インスタントラーメンのマルちゃん)に手を出し、結果その判別不可能な味とドロドロのインスタント麺に、いつも食べたことを激しく後悔していました。
そんなことするくらいなら、小麦粉で麺を打つ技術を習得した方が確実であるように思いますが。(←これから海外生活をなさる方にお勧めです)


ところで、麺類には苦しい思いをしなかったのですが、私がどうしても時々食べたくなったのがカレーでした。

こればかりは、日本やアメリカから知り合いが来る時には必ず「他には何も要らないから、カレー粉を持てるだけ持って来て!」と懇願しました。そして、自分もアメリカに行くと必ず日本のマーケットに行って、ごっそりとカレー粉を買い込み密輸しました。(←他の日本人に知られて奪われないために……)

しかし、仲の良かったメキシコ人のアンドレーは日本食が大好きで、殊にカレーには目がなく…… 一度我が家でご馳走したのが災いし、時々

「カレー作って。他の日本人に隠し持っていることを知られたくなければ。」

と脅しの電話をかけてくる始末。そのせいで隠しカレー粉も底をついてしまうことが度々ありました。

そんなある日、町の中心に程近いところにある小さなスーパーへ立ち寄ると、もちろん普段は和食や日本の食材など置いていないのにもかかわらず、棚の端っこに思わず二度見をしてしまうような代物を発見したのです。

「あなたはバーモントカレー辛口じゃないの!」

たった一つだけ、色褪せて擦り切れてはいるものの、見覚えのあるこのパッケージはまさしくバーモントカレーではないですか。棚の端っこに、他のメキシコの食材に邪魔もの扱いされるかのごとく無造作に置かれたバーモントカレーを見た瞬間、興奮を抑えきれずに手を伸ばし、しっかりと捕獲しました。

値段はいくらだったか覚えていませんが、それよりもなぜこんなところに、しかもこれまで一度も見かけたことがなかったのになぜこの時だけ置いてあったのか、本当に謎です。

謎のカレー粉でしたが、毒物が入っていようが賞味期限が切れていようが食さずには居られず、道連れのアンドレーも招待して美味しく頂きました。数年経った現在も生きていますので、本当にただの掘り出し物だったようです。



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