椿




先日、長女が通信制の高校を卒業しました。

同級生からは半年遅れの卒業です。


3年と5ヶ月前、一生懸命に受験勉強して、入学した高校に、

一ヶ月で行けなくなりました。

理由は、食べる事より大好きな絵が描けなかったから。

受験校で毎日、課題とテストの応酬でした。


その時は、『どうして、うちの子だけが高校に行けないのだろう。』

と結構落ち込んで、よく泣いていました。

一番辛いのは彼女なのに・・・


でも、一つしか道がないと思い込んでいても、その道を諦めると、

また、違う道が見えて来るということを彼女から教わりました。


半年遅れたけど、3年間、真面目にレポートを書いて、スクーリングを

受け、テストをクリアして、卒業を迎えました。


卒業式で校長先生が、

「一度、立ち止まるとまた、歩き始めるのは難しい事です。

でも、あなた達は諦めずに、今日、高校を卒業するという目標を果たしたのです。

人生は生涯、学習です。

また、次の目標に向かって、歩き始めてください。

そして、時々、元気な顔を見せに来てください。」

と言われました。


通信制の高校の先生はみんな優しく、笑顔が素敵でした。

3年間、長女を導いてくださって、本当にありがとうございました。


卒業生代表の男の子が、

「途中で来なくなった自分をまた、受け入れてくださって、

本当にありがとうございました。

先生方には言葉で言えないくらい感謝しています。

高校を卒業するのに5年間かかって、回り道したけど、後悔はしていません。

回り道したことも、この高校に来たのも、意味があったと思っています。」

と先生方に心から、感謝の気持ちを伝えていました。



高校卒業おめでとう!

本当によく頑張ったね


長女を褒めてあげたい。

そして、絵を描くことを応援していきたい。

彼女の夢がいつか叶うことを一緒に夢みている。