経営者とは? | 『高槻の女性税理士 珍道中日記』

『高槻の女性税理士 珍道中日記』

高槻在住の女性税理士 加藤ルミ子の気ままな珍道中日記。

私は22歳でこの税理士業界に足を踏み入れ 


すでに20年が経っています。



25歳のとき 担当していた顧問先さんに


監査で訪問し 月次決算の報告を社長にした時に


『売上高に対して人件費率がかなり高い』 とお伝えました。


社長はその通りだと言っておられました。。。



翌月 月次訪問したとき


その会社の社員さんが全員退職され 社長お一人になっていたのです。


一人を解雇しようとしたら 


それを知った社員が全員退職願いを出したんだと。。


その会社はマンパワーで成り立つ業種です。


社長お一人で必死に仕事をなさってました。。。



直接 社長は何も言われませんでしたが


私自身はそのやってしまったことの恐ろしさに震えました。


自分の一言(会計事務所の意見)の影響の大きさに驚愕し


会社は『人』で成り立っているっていう当たり前のことを本気で実感し


責任の重大さを感じ 心に刻むように 反省しました。 


反省の結果 人件費について触れるとき

 

まずは社長のヒアリング 社員の状況・モチベーションをリサーチし


人件費というコストより 売上アップについての打開策を


打ち合わせすることを最優先にしました。当然ですよね。



それと同時に・・・


経営者とは???という素朴な疑問を持ったのです。


社員が全員辞めるって??


経営者と社員の間の信頼関係はあったのだろうか?


経営者としての資質が問われるのだと。


その資質は雇用の問題だけではない。



それからは常に経営者とは?という問いを頭に入れてます。



この問いについて 


私自身が経営者的資質があるかどうかと問われれば


はっきりと ないと答えます。


代表の経営者である西本のもと プレーヤーとして働いています。


もちろん経営者的思考で仕事はしていますが


自分の器を知ることは とても大切です。


そしていつもその問い?を投げかけているからこそ


顧問先の社長の方々を尊敬もしていますし


意見も言わせて頂きます。


もちろん意見の重みも自覚し 覚悟を決めて。


会社の将来を見据えて さらに良くなるために。



・・最後にその後のその会社ですが


受注を吟味し 粗利の高い仕事を


少数精鋭の人員で回すというように方針を変えられました。


もちろん 社員のモチベーションを大切に。


ご苦労なさったからこそ ですね。