さて自己分析ですが、自分の長所と短所は整理したことはありますか?
(第3回の続きなので、第3回も是非読んでくださいね)
整理した人は、おそらくですが、短所は書けたけど、長所は書けないという人が多いのではないでしょうか?
長所を考えているうちに、『あれも出来ない、これも出来ない、得意分野なんてない、長所なんてない!やばい!面接で何を言えばいいかわからない!どうしよう!じゃあ、企業側の求める人物像を先に知っておいて、それに合わせて自分を変えればいいや』こんな風に考えて、さまよっている人いると思います。

自己分析と長所・短所の分析はちょっと違います。自己分析とは自分が楽しい!と思うことはなんだろう、辛い!と思うことはなんだろという分析です。

自己分析のやり方はいっぱいあります。SPIというのも有名ですね。あとは友達や知り合いに分析してもらうという手もあります。今日は、当社の採用Gが迷える子羊君達を導く時に使っている方法を少しだけ紹介します。

時代別に記憶を辿って行ってください。
小学校、中学、高校、大学と。記憶をちゃんと辿れるのであれば、1年毎にやってもいいと思いますよ。記憶をたどるポイントはその時に一番楽しかったことと辛かったことです。
そしてここからが大切なのですが、
なぜ?→その理由→なぜ→その理由→なぜ→その理由と深く考え行ってください。『文化祭が楽しかった』というのは結構みんな共通しているかもしれませんが、なぜ楽しいと思ったかは人によってかなり違います。

私は中学校からギターをやっていました。音楽はかなり好きです。でもミュージシャンにはなろうと思ったことは一度もないんですね。それは自分の将来が決まっていたからではなく、明確にミュージシャンを目指してはいませんでした。
深掘りして考えて行った結果(もちろん、就職活動に携わるようになり、自己分析を自分でやった今だから言える話なのですが)、「改革」が楽しかったからです。改革の一つの手段が自分にとっては音楽だっただけでした。
J-POPばっかりやっている学校だったら、その中で洋楽やパンクをやったり、逆にパンクばっかりなら、J-POPをやったり。その環境にないものを見つけ出し、大きな変化を生み出すことに楽さを感じていました。

過去の経験、親のしつけ、そういうところから人間は形成されていくと考えられていますが、私はちょっと違うと思っています。人間はブロックのように積み上がってくる側面もありますが、変わらない軸みたいなものは変わらないんです。
その人にはその人の個性があり、親や先生がどうこうできるものでもないです。
長所や短所ってのは、その時代の価値観や、両親から言われた記憶などが大きく左右してしまうもの。

自分は自分ですよ。だからこそ、自分が楽しかったこと、辛かったことに正直に向き合ってください。良いとか悪いとかもないし、誰に何て言われようとそれが自分なんですから。