この記事は2013年の再アップです。
今日は、私がどうなって・・拝み屋になったか・・について書かせていただきます。
四十二歳の本厄のとき、人生で最悪の出来事に見舞われ、精神的にも、肉体的にもボロボロになっていたころです。
仕事がうまくいかず、金銭面にも困窮していたし、三十代後半のころより、肺の病気になり、それがなんとか回復したら、今度は椎間板ヘルニアになり、手術しました。
なにをどうしてよいやら、わからないまま、仕事を拾ってきては、必死で働く毎日でした。
仕事が終わって家に帰ったら、お不動さまの御札にむかい、般若心経と不動真言を唱えて、お不動様に「どうかこの苦難を乗り越え、再び健康になり、仕事もうまくいくように」と、御願いの毎日でありました。
「どうか助けてください。どうか健康にしてください。お金もいっぱいかせげるように、良い仕事をください」と、おねだりばっかりしてました。
ただ・・もしも・・助けてくださったら、お不動さまや、佛尊さまのご威徳をみなに、伝えていきますから・・と約束をしました。
そして、毎日御真言を5000回唱えていました。(お不動さまの真言)
すると、ある夜の勤行のときに、閉じた目の中で 周りにメラメラと炎が燃え出しました。
それでも、必死で真言を唱えていたら、約七日目くらいに目の前に
炎の中からお不動様が現れました。 ええええ?と思いながらも、真言を唱えていたら、頭の中に声が響きました。
「われは、すみよしの かえんふどうなり われをさがしにまいれ」と聞こえた。。
はぁ?かえんふどう?なんじゃそれ?そんなお不動さんがおった??
初めて聞く、かえんふどうと言う言葉。
勤行が終わり、しばし考えた。 「わしって?頭が狂った?」
あまりの困窮に、ついに自分が狂ったのではないか?と思いました。
それから勤行すると・・お不動様の姿が見える。 しかも 炎の中で炎の身体をしたお不動様が・・・
何日かすると、お不動様のお姿は現れなくなった。 そこで、以前の師匠に、このことを話して相談したら。
師匠「本来なら、行者の荒行や、山にはいり苦行をしながら、ご本尊をその身に、入っていただくのだが・・・お前の体の中には、すでにお不動様がはいっておられる。 こうなったら、お前は行者になり、お不動様の威徳を皆に広めるような生活をするがよい」
と、言われた。
以前の師匠は、この時病気のため、私を得度させることもできず、少しだけ、行のやりかたなどを、教えてくれたのだが、まもなく他界されたのである。
私は、いつもお不動様のお姿を頭に観想できるように、お不動さまの仏像を買いもとめた。
お仏像を買ってきて、今度はそのお仏像にむかって、般若心経や、御真言を唱えていたのだが、これではダメだと思い、「修験道勤行集」という、お経本を買ってきて、その経本にならって勤行をはじめたのだ。
そして二年くらい、自分のため、家族のために御願いをしていた。
ある時、家で拝んでることを知った友人が、DV旦那のため、困ってる女性を連れてきた。
その旦那は若いのに、あまり仕事もせず、働いたお金は家にいれず、パチンコに使い、負けて帰ったら、お酒を呑み酔っ払っては、妻に暴力をふるうとのこと。
友人は言った。「なぁ?琉ちゃん。 この女性のため、拝んでやってくれんか?お前も一生懸命に拝んでるなら、自分のことばかりでなく、他人のために拝むのも、修行じゃぁないんかな?」
私 「そういわれてもなぁ・・ 拝んでも効くかどうか?さっぱりわからんしなぁ・・縁切りの作法は独学で勉強はしたけど・・他の拝み屋さんに頼んでくれたほうが、早いぞ?」
女性 「他の拝み屋さんが、どこにいるのかわからないし、 旦那にわからないように、縁切りして欲しいんです。どうか・・御願いします。」
そこで、しぶしぶ・・引き受けたのである。 これが最初に引き受けたご祈祷なのである。
自分の御願いごとも、そっちのけで女性が円満に縁切りできるように拝むことになったのである。 自信なんてまったくない。。
そして、縁切りの御札を作り女性に、いつも見につけておくように言い。
私は仕事から帰ったら、その女性のために、必死に祈ったのである。
そんなことしながら、武術の修行も平行してやっていたのだから・・あの頃は自分ながらよくやれたもんだと思います(笑
かくして、約一年くらいがたったころ・・ その旦那は外に女ができて・・
自分から妻に離婚を要求して、家から出ていったのである。
女性は、離婚に応じて、DV旦那と別れ、子連れながらつつましく生きていくようになったのだ。
その間にも、私はいろんな資料を捜し独学ながら、いろいろな御祓いや祈祷を勉強していった。
知り合いから頼まれたり、紹介された方たちのみ、御祓いやご祈祷をするようになって、その結果が出るものだから口伝えに、依頼者が増えていったのだ。
そして約二年前くらいから、友達の恋さんが相談室という、霊感師になり
あちらの依頼者が、こちらにこられだして・・いつのまにか・・祈祷師になったのである。
今から考えれば、他人さまの依頼のために拝むようになって、自分の生活も、健康も知らぬ間に落ち着いてきたようである。
簡単に書きましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。合掌