これは、H10年の9月に書いた記事です。

最近忙しくて、御無沙汰してました。  めっきり朝晩が涼しく(寒く)なりました。


彼岸の入りから、こちらも急に涼しくなって来て、ほんとに、寝安くなって来たある夜明け前の事。。


寝てる部屋の窓を開けて、網戸にして寝てました。


まだ外は夜明け前で暗く、私はふと。。目覚めた。

部屋の明かりは、枕元のスタンドの一番小さい明かりにして寝てました。

なんとなく、視線を感じて、網戸の方に目線が行ったのです。

四角い網戸の左上の隅に、白い影の様な物が見える。。


私は、目覚めたが意識は、まだ完全に起きてない状態だった。

(ん?なんだろう?)  ボンヤリ見てたら、どうも顔の様に見える。

(うむ?顔?なんだ?)

朦朧とした意識で見てるのだが、どうもそれは。。男性の顔に見える。。。

その顔は、寝てる私を見てるのではなく、奥の部屋の方を見てるように思った。

で。。飛び起きた!!

起き上がって、見直すと、もう。。その顔は見えなかった。

窓の外は、薄明るくなりかけで、虫の鳴き声が響くだけ。

(う~~む。。まだ、未熟。。。)

そのうち、夜が明けて、仕事に出かけたのだが、どうも。。気になって一日中、その顔について考えていた。


我が家は、祭式にのっとり結界を張り、ものの怪のたぐいや、浮遊霊などは入れない。

しかし、窓の外までは、結界を張ってない。。

いろいろ考えて、ある結論に達した。

(我が家の中に、浮遊霊の欲しい物があるのだ。)

リアル友でもある恋さんの従妹のKさんが、書いた写経があったのだ。

Kさんは、息子の為に写経して、それを私に拝んで欲しいと預けていたのだ。

いままでも、何度となく頼まれて、祈祷して燃やしていたのだが、今回は忙しいのもあり・・

預かってから、一か月くらいになるのだが、まだ・・燃やしてなかったのだ。

写経したお経は、為書きと言って、写経した末尾に、●●の為と書くのだ。

為書きをしてるから、大丈夫と思っていたのだが・・

苦しい思いをして彷徨っている、浮遊霊(誰からも供養を受けれない霊)

から見れば、そのお経をもらえれば・・ずいぶん楽になれるはず。。


これは、聞いた話だが・・お経一巻を読むより・・写経一巻のほうが功徳力は、かなり違うのだ。

これは、すまない事をしたと思い。  その夜に、庭先で塩で清め、真言を唱えながら、Kさんが書いた写経を、●●の為に思いを届けて、仏様に受け取ってもらうように、燃やしながら、拝みました。


燃やした写経は煙になり、夜空に消えて行きました。


写経を何巻書けば、Kさんの願いは聞き届けられるのか、私にはわかりませんが、母が息子の為に書いたお経は、必ずや届くと思います。