11日に拝んでから2日後に、彼に電話してそのあとの様子を聞いた。

夜に寝ても、なにも部屋の中を、彷徨かない。

金縛りにあわない。

起きて見て、どこも照明が点いていない。

なにも部屋の中で、身体に触って来ない。

とりあえず、納まった見たいです。

でも、南側の隣の家の敷地は、やはり気味悪いらしい。

彼は寝不足で、目の下に隈出来て、胃の調子悪くて、食欲が落ちていた。

少し楽になり食欲も出て、食べられるようになり、夜も眠れるようになったらしい。

仕事場では、作業中に膝や足をザワザワ触られて、膝関節が痛いと言ってたが、それは仕事場をなんとかしないと無理だ。

とにかく家をなんとかして、異常な事態を鎮めるために、仮鎮めを行なっているので、安心はできないと、彼に話した。

土地鎮めは、旧暦の定められた降臨日しかできないので、二月まで準備をし、本式に拝むことになった。

彼にはそれまで、写経をするように言ってる。

依頼者さんと、拝み屋は2人3脚でお行をするのだ。

遙か昔から、土地に住まう地神のたぐいは、その土地の占有権がある。

そこに人間が、挨拶もなしに家を立てたり、生活をしだしたら、
地神の怒りに触れるのは、当然なのだ。

昔の人は、そのことが分かっていたので、地神を祭り、水神に感謝して、二十四節気を拝礼していたのだ。

現代の我々は、ほとんどその事をしらないで、形式的に神社、仏閣にお詣りするだけ。

このごろは、神棚に神様をまつらず、床の間がない新築の家が多いのだ。

土地の触りを受けても仕方無いのだ。   合掌